byミシェル・アダムズ。中谷友紀子訳。小学館文庫。
アイリーニは恋人、アントニオと同棲している。彼は結婚して家庭を作ろうと言うが、
アイリーニはいつもそれを拒んできた。というのは、アイリーニは実の両親がいながら、
母が鬱になったという理由で3歳のとき、ジェマイマ叔母の家にひきとられた。以後、両親には会っていない。
叔母の家にはほかに子どももいたので、アイリーニは居心地が悪かった。彼女は必死で勉強して、
自立するため麻酔科医になったのだった。アイリーニは両親の愛情も暖かい家庭も知らずに生きてきた。
彼女には3歳年上の姉、エルがいて、エルはときどきアイリーニの前に現れるが、いつも問題を起こし、
アイリーニは姉とかかわりたくないと、逃げていた。そんなある夜、エルからの電話で母の死を知らされ・・・
アイリーニは自分はなぜ実の両親から疎まれ叔母のもとにやられたのか、
その理由を知りたいと思い29年ぶりに実家に帰ることに・・・
さて、別の日のベルは・・・