ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

スウェーデンミステリー・ファイアーウォール

2013-05-24 08:47:35 | 本の紹介
 『ファイアーウォール』byヘニング・マンケル。柳沢由美子訳。創元推理文庫。
 少女二人がタクシー強盗をして運転手を殺してしまった。同じ頃、一人の男が夜、散歩に出かけ、ATМの近くで死んだ。これらが全ての発端だった。お馴染みイースタ署のヴァランダー刑事は事件を追っているうちにその陰にサイバーテロの計画があることに気づく。
 ファイアーウォールとは英語では防火壁を意味する単語だが。IT用語では、インターネットなど外部の不正アクセスからネットワークを守るためのセキュリティ対策システムを言う。この小説は翻訳され日本で出版されたのは最近だが、実は15年前に書かれていることに驚く。今や、コンピューターなしではわたしたちの生活は成り立たない。もしサイバーテロが起こったら・・・電気、ガス、水道、ライフラインは遮断され、金融、経済は混乱し・・・、その先は考えるだに恐ろしい。ITに支配されている現代社会に警鐘を鳴らした問題作。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アイスティーを飲む。 | トップ | わけあり、けなげなバナナな... »
最新の画像もっと見る

本の紹介」カテゴリの最新記事