ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

ピーナッツバター殺人事件と手作りピーナッツバター。

2013-08-18 09:51:21 | 本の紹介

ピーナッツバター殺人事件byコリン・ホルト・ソーヤー。中村有希訳。創元推理文庫。
『海の上のカムデン』という高級老人ホームの老婦人、アンジェラとキャレドニアが探偵役のコージーミステリー。
カムデンの住人の婚約者が列車に轢かれて亡くなり、それを調べていくうちに・・・好奇心旺盛なアンジェラたちはどんどん暴走? 騒動がつぎつぎと・・・・

ここのホームのサービスは至れり尽くせりでとくに食事が最高。専属の料理人、シュミット夫人の料理の描写が美味しそうで小説の虚構の世界なのに、つい口の中は潤ってお腹の虫が鳴く。
ある日の夕食のメニューは、中華風料理。極上のビーフストガノフがパリパリの香ばしい揚げ麺にかけて出され、つけあわせはかすかにシナモン風味のベビーキャロットでしめくくりはメキシコ風プリン。おやつはクッキー、コーンスナック、スクェアケーキ、ボンボンとか、またある日は・・・タラゴンとマスタードでぱりっと狐色に焼いた鶏の胸肉とつけあわせの若いライ豆がひとすくい、皮ごとゆでた小さな新じゃがが3つ、彩りに酢漬けのビーツのスライス。デザートに新鮮な果物のトライフル。などなど。食いしん坊のわたしにとって、こんな高級老人ホームは夢のまた夢かもしれない。

ちなみにタイトルは、あるおばあさんのお気に入りの言葉「ピーナッツバター! あんたの猫もね!」
これを英語で発音すると韻を踏んで言いやすく、おだまりとか相手の言葉をさえぎるときに使われていて、作中ではインコがこの言葉を叫んだことによってアンジェラたちは救われたというわけ。

最後に・・・ピーナッツバターを手作りしました。手作りといってもなんのことはない、市販のバターピー100グラムとオリーブオイル大1をミキサーで4~5分、混ぜるだけです。

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