摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

他力本願

2009-10-29 00:42:33 | 気づき
他力本願という言葉が、
「他人任せにする」のような意味で使われるのは
もともと誤用だということを知ったのは、
泰三さんの心理学の講座でした。
ネット(ウィキペディア、語源由来辞典)で調べてみると、
もともと浄土教の言葉で
「自分の修行の力ではなく、阿弥陀仏の本願の力によって
成仏すること」という意味だそうです。
泰三さんの心理学講座でこの言葉が使われた文脈は、
なんでも自分でやらねばならないと思ってしまいがちな人に、
神様仏さまが関れる余地を残しておきましょう、
プロセスに任せましょう、と言った場面だったと思います。

おとといのカウンセリングの気づきが昨日あって、
私もなんでも自分でやろうとする”自立病”に
なりかかっていることに気づかされました。
明日は、久しぶりに自分で主催するイベント、
レイキの体験会をやるので、
それに向けてここ数日ちょっとテンパってたんですけど、
今日はなぜか頭の回転数があがらず、
ぼーっとしたり、ネットサーフィンしちゃったり、
普段自分に禁止しているようなことをしてました。
(そう、かなりゆるくはなってきたものの、
やっぱり効率主義でせっかちなんですよ、私は)

でも、洗濯物を干しに外に出たら、天気がとてもよくて
「まぁ、いいじゃん。他力本願で行こうよ。
レイキで楽に生きられるようになることを伝えたいのに、
自分が無理してどうすんのよ。
ちょっとぐらい洗濯するもの忘れたり、
ほこりがあっても死にはしないから」と思ってました。

自分についてそう思えたら、
最近家の中でちょっとイライラしてたことも
気にならなくなりました。
できない時はできないし、できる時はできる。
物事にはみんなタイミングがあるさ。

そして、夜はばーちゃんも夫もいなかったけど、
じーちゃんとの連携プレーで
赤ちゃんを風呂に入れて、上の子にごはん食べさせて
赤ちゃんが泣いたらおっぱいやって、
じーちゃんは私が途中まで粉をつけた魚を焼いて、
といろいろこなしました。
ちょっとずつ仕事を分け合って、
支え合える人たちがいるっていいですね。


ちょっとずつ仕事を分け合い、支え合うと言えば、
昨日歯医者から帰る途中に、ふと気づいたことがあります。
「今の私は自分ができないことがあるのを
うれしく感じちゃうなぁ。
自分のへこんでる部分は、
誰かの秀でた部分で助けてもらえるところ。
また素敵なご縁とめぐり合えると思えるから」と思っていました。
そんなことを思える自分に驚きました。
以前の私は、わりと何でもそこそここなせることが多いので
その分余計に”自立病”がひどく、
自分でやろうとがんばってしまってましたから。


ずいぶん前に、「アメリカのカーター元大統領は
優秀で何でもできるから人に仕事を任せられなかったが、
レーガン元大統領は自分の限界を知っていたから、
喜んで人に仕事を任せた」のようなことを読んだことがあります。
似たような話が、2000年くらい前の中国で
漢を起こした劉邦と彼に敗れた楚の項羽についても
聞いたことがあります。
軍事に優れた項羽が最初は連戦連勝だったのに、
優秀な人材を適所で働かせた劉邦が最後には勝ったのだと。
三国志の主人公、ちょっと頼りない感じの劉備玄徳も
祖先である劉邦のようなタイプですね。


なんかこんな話を書いていたら、
また気づきがありました。
おとといの泰三さんのカウンセリングで
泰三さんが私に告げた私の課題は「リーダーシップ」でした。
リーダーになるということに対して、
異様な緊張感を持っていると指摘されました。
それは、私のリーダー像がなんでも完璧にできる人で、
自分もそうならなくちゃならないと思うからなんだと今気づきました。
でも、劉邦とか劉備のようなちょっと頼りないリーダーには
他の人たちが協力できる器があるのでしょう。
そういう他力本願なリーダーなら、
目指してもいいかなって思えました。

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