JR名古屋高島屋で開催中の「人間国宝展」の案内を見て、
どうしても見に行きたくなりました。
ちょうど、義父母が名古屋に出かけると言うので、
息子ともども一緒に行くことにしました。
名古屋に着く頃には息子が寝てしまったので、
結局一人で展覧会へ行きました。
会場についてみると、長蛇の列!
そばにいた人が、「最終日だからね」と言ってましたが、
それにしてもこんなに見に来るとは。
お客さんのほとんどが中高年の人でした。
私の父も生きていれば、東京で開催される
この手の展覧会は必ず出かけたでしょう。
父に似た年恰好の人を見て、ちょっと切なくなりました。
ともあれ、会場に入ってみました。
入ってすぐのところには、人間国宝の制度ができた頃の
認定作品が飾られていました。
その中には、私がテレビで見てその美しさに見入った
松田権六の蒔絵螺鈿有職文飾箱や
平田郷陽の衣装人形「朝霜」がありました。
「人間国宝展」のチラシ:
表:松田権六の蒔絵螺鈿有職文飾箱など
裏:平田郷陽の衣装人形「朝霜」など
特に後者は、朝の霜を興味深そうに手に取る子どもを抱いた
母親の人形で、私の息子もこんなことやりそうだな、
なんて想像しながら、ほほえましく鑑賞しました。
他に印象に残ったのは、いろいろな種類の伊勢型紙です。
以前にも伊勢型紙について見聞きしたことはありましたが、
本物を間近で見たのは初めてで、その精緻で繊細な模様に
ためいきが出るほどでした。
会場では人間国宝を取り上げたビデオも流れていました。
その中で、人形作家の平田郷陽と染織家の佐々木苑子が
奇しくも同じようなことを言っていたのが、印象的でした。
二人とも、作品に影響が出てしまうから、
常に心を穏やかにするよう心がけているというのです。
無心で滑ったという金メダリスト、荒川静香選手の
言葉に通じるものがあります。
ここには紹介しきれないほどの美しい品々を見て、
久しぶりに目の保養になりました。
陶芸、染織、漆芸など10の分野にわたる伝統工芸の名品を見て、
日本に生まれたことを幸運に思えました。
現代社会の中にあっても、日本人の心の奥底に
こんな美しいものを生み出す感性が残っていると
いいなと思います。
どうしても見に行きたくなりました。
ちょうど、義父母が名古屋に出かけると言うので、
息子ともども一緒に行くことにしました。
名古屋に着く頃には息子が寝てしまったので、
結局一人で展覧会へ行きました。
会場についてみると、長蛇の列!
そばにいた人が、「最終日だからね」と言ってましたが、
それにしてもこんなに見に来るとは。
お客さんのほとんどが中高年の人でした。
私の父も生きていれば、東京で開催される
この手の展覧会は必ず出かけたでしょう。
父に似た年恰好の人を見て、ちょっと切なくなりました。
ともあれ、会場に入ってみました。
入ってすぐのところには、人間国宝の制度ができた頃の
認定作品が飾られていました。
その中には、私がテレビで見てその美しさに見入った
松田権六の蒔絵螺鈿有職文飾箱や
平田郷陽の衣装人形「朝霜」がありました。
「人間国宝展」のチラシ:
表:松田権六の蒔絵螺鈿有職文飾箱など
裏:平田郷陽の衣装人形「朝霜」など
特に後者は、朝の霜を興味深そうに手に取る子どもを抱いた
母親の人形で、私の息子もこんなことやりそうだな、
なんて想像しながら、ほほえましく鑑賞しました。
他に印象に残ったのは、いろいろな種類の伊勢型紙です。
以前にも伊勢型紙について見聞きしたことはありましたが、
本物を間近で見たのは初めてで、その精緻で繊細な模様に
ためいきが出るほどでした。
会場では人間国宝を取り上げたビデオも流れていました。
その中で、人形作家の平田郷陽と染織家の佐々木苑子が
奇しくも同じようなことを言っていたのが、印象的でした。
二人とも、作品に影響が出てしまうから、
常に心を穏やかにするよう心がけているというのです。
無心で滑ったという金メダリスト、荒川静香選手の
言葉に通じるものがあります。
ここには紹介しきれないほどの美しい品々を見て、
久しぶりに目の保養になりました。
陶芸、染織、漆芸など10の分野にわたる伝統工芸の名品を見て、
日本に生まれたことを幸運に思えました。
現代社会の中にあっても、日本人の心の奥底に
こんな美しいものを生み出す感性が残っていると
いいなと思います。
通信の発送をぶじ終えて、webにもアップしました。けっこうな分量になりました。
TBしますね。