思索の海辺

壮年部・那由他楽人の個人的思索を書き付けておくブログです。
主に創価学会関係。*今更ながらTwitter開始。

「師弟の道」と「師弟不二の道」

2008-01-03 01:23:59 | 書籍引用
 彼の弟子たちは、師弟の道は心得ていたが、広布実践のうえの師弟不二のなんたるかを悟るものはほとんど皆無といってよかった。不二とは合一ということである。
 昭和31年の戦いに直面した時、彼の弟子たちは戸田の指導を仰いだが、彼らの意図する世俗的な闘争方針を心に持しながら、戸田の根本方針を原理として聞き、結局、彼らの方針の参考としてしか理解しなかった。戸田の指針と彼らの方針とは、厳密にいって不同であったのである。師弟の道を歩むのはやさしく、師弟不二の道を貫くことの困難さがここにある。
 ただかろうじて、山本伸一だけが違っていた。彼は関西方面の最高責任者となったとき、戸田の膝下にあっての久しく厳しい薫陶から、戸田に言われるまでもなく、ひとり多くの辛労に堪えながら、彼は作戦を立てた。
 その彼の作戦の根本は、戸田の指針とまったく同一であった。不二であった。彼には戸田の指導を理解しようなどという努力は、すでに不必要であった。
 以来、戸田の時々刻々指導の片言隻句は、彼の闘争方針の実践にますます確信を与え、いよいよ渾身の力量を発揮する縁となったのである。
 彼は一念において、すでに戸田の一念と合一したところから出発していた。

  《人間革命(文庫版) 第10巻 P.61~62》

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今年の年頭にあたり、私が心に留めている指導を御紹介。

「人材・拡大の年」、師に勝利の報告を!