志情(しなさき)の海へ

琉球弧の潮風に吹かれこの地を掘ると世界と繋がるに違いない。世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

兼島拓也作「ライカムで待っとく」が読売演劇賞の優秀作品賞を受賞していたことに気が付きませんでした。良かったですね。

2023-07-12 23:09:26 | 沖縄演劇
兼島拓也作「ライカムで待っとく」が読売演劇賞の優秀作品賞を受賞していたことに気が付きませんでした。最優秀作品賞だったら目立ったかもしれないですね。しかし、良かったです。次への一歩です。岸田戯曲賞も候補になったけれど逸しました。しかし可能性は拓かれています。1976年に初演の知念正真さんの『人類館』が78年に岸田賞を受賞して以来、それに続く受賞はまだありません。あれから半世紀近くなりました。その後の優秀作品は大城立裕作、幸喜良秀演出、真喜志康忠主演、沖縄芝居実験劇場の「世替わりや世替わりや」が1988年に第22回紀伊国屋演劇賞を受賞したのですが、21世紀に入って、沖縄演劇作品が脚光を浴びてこなかったのは事実です。今新しい才能がうごめいているのは好ましいですね。兼島さんの才能がさらに開花していくことを楽しみにしています。
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最優秀作品賞 「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」 劇団チョコレートケーキ
「追憶のアリラン」 写真・池村隆司
 近現代史が題材の劇を手がけてきた劇団チョコレートケーキの集大成的企画。沖縄戦の悲劇を描いた新作「ガマ」のほか、「帰還不能点」「 無畏むい 」「追憶のアリラン」、短編の「〇六〇〇 猶なお 二人生存ス」「その頬、熱線に焼かれ」を集中上演した。

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