志情(しなさき)の海へ

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アメ女と呼ばれる彼女のターゲットはF15 や F22のパイロット?!

2011-11-11 05:45:31 | ジェンダー&フェミニズム
                  (菩提樹の樹のスポット)

フェミニズム理論に見る沖縄演劇の視座について、論稿を再構成というか読み返し練り直そうとしている現在、前から誘われていた教え子のNと以前沖縄のハイクラスのクラブで働いていた女子学生Bのお見舞いに行った。

戦闘機のパイロットにあこがれてそのラブストーリーを話す若い23歳と話していると、アメ女の彼女の目標がその戦闘機のパイロットと結婚すること、と言う事に驚きはしないが、彼女は経営の手腕を持つビジネスウーマンになりえるのかと思っていたゆえに少しがっかりもしていた。

米軍基地内の将校クラブに出這入りしてつまり一夜の遊びのパートナーを見つけるのも、その通りの線もあるが、これらのF15 F22のパイロットは人気があって既婚の白人女性たちも一夜のバカンスを求めてくるのよ、と彼女。ジェットが飛ぶと、私の恋人よさよならと手を振る女の子の姿がある。日本人や沖縄人の男なんてね、優しくないし、つまらないしね、と言いながら意外と日本人と結婚したりして、と彼女。でも第一優しさが違うでしょう。最近のボーイフレンドはF15のパイロットだという。素敵な写真を見せた。しぶいイケメンね。

父親にはぶんなぐられて、家出をしたこともあるという。だから日本人の男は嫌だよね。彼女が空軍の特にパイロットと結婚する事を目標にしている理由が、世界を飛べるし、好きな人に料理してあげたいし、幸せな家族を持ちたいということばの裏でだってPXに自由に入れるでしょうのことばに驚いた。特別変わったものはなくて、ステーキの値段が安いだけじゃないの?というと、そこに入れる特権がいいという。それに友達を案内できるし、ともーーー。

じゃあなたがオフィサーの奥さんになったら基地内のレストランでおいしいステーキを食べに行こうか?いいよ、先生念じていて!と言う。

私は彼女の願いがかなってくれたらいいと思う。そして米軍人、特に将校を恋人に持つこと、そのアバンチュールを楽しんで見える彼女が家から出たがっているという事、一人娘のプレッシャーなど、この沖縄社会の縛りからまた逃げたがっているのだという事に思いいたる。そのNがなぜか高級クラブで沖縄の上層部の男性が花を密を求めるクラブで働き今は大学生のBと仲がいいのである。

二人の話に耳を傾けながら、やはりセクシュアリティーとジェンダーについて考えていた。孤独と空虚さは常にそこにあり、人の寂しさがしかし迫ってもきたのだから不思議である。一夜のラブストーリーの底にある恋や失恋の痛みがあり、その痛みをもっているのだという事に安堵はあった。

一方で高級クラブの話は蝶よ花よの世界で女の子とのラブストーリーを演じるためにお金が降り注がれる空間があり、金で人間のラブロマンスが繰り広げられる世界は戦前の遊郭「辻」を思い出した。金のある社会のステイタスたちは女の子の「実は私はXXXと思うの」の意見なり思いを汲みあげないという。殿さま気分の高潮、プライドをさらに高めるための措置を用意してあげればそれでいいという。そしてそれにSEXがからむ情緒・快感がセットされているというーー。全くつつしみ深い美しい女性たちがもてなした空間と変わらない空域があるという事になる。

いつの世も人はエロスとタナトスの間を揺れて生きる。アメ女の彼女の夢がかなってF15、F22の戦闘機パイロットの妻になれたらいいね。一方で結婚も子供もいらないというBの人生だが、いつまでも素敵なパートナーを求めることを諦めないでほしい。

この思いがけない二人と過した時間は南部の戦跡を訪ねることになった。菩提樹の樹のスポットに行くことになった。2004年に植えられた菩提樹の樹があった。そして魂魄の塔(こんぱくのとう)に祈りを奉げた。献花をした。長いこと来た事がなかったのだった!

私はアメ女を否定しない。既婚男性の愛人の教え子も否定しない。愛は夢幻、無限、多様な愛の形がありえる。愛は普遍!

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