海の匂いは海藻類の匂いだろうか、その匂いなり香りは海藻や植物性プラクトンから生じる物資なのらしい。
ビーチに打ち上げられた海藻類と共に、軽石の細かい灰色の塊がずらりと白砂の上を囲むように並んでいるのにはびっくりした。
小さな子供たちが親子で砂浜で遊ぶ姿は微笑ましい。子育ての最中、よく奥武島まで行って磯歩きをしたり、熱帯魚を取ったことなどが思い出された。「この時を大いに楽しんで、子供はすぐ大人になるのだから」と囁いた。子供を持つとは子供時代を二度体験することになるのだと実感していた。
幼い子どもたちとまだ哺乳瓶を持った赤子と共に、じっと海原を見つめる母親の姿があった。愛らしい子供たちは近くを通る散歩中の大人たちにも挨拶していた。
潮風に吹かれ、しばし海をただじっと見つめる至福がある。波打ち際を歩くのもいい。緑色の苔の色と海水の色、そして白い波が目に眩しかった。
今年から来年までの一年、これと、あれ、そして、問われているものがあって足踏み状態をどうにかしなければならない年なのだと、肝に命じる。あっという間に10年が過ぎていく。
友人たちの髪が白髪やグレーになっていく。しばらく会わない内に「もう髪を染めるのはやめたのよ」となかなか似合った白髪の顔が笑う。確かに髪を染めるのはもう嫌だと思っている。学生たちを相手に講義する間は、白髪染もありかと思いつつ、昨今は髪を切るのも面倒になっている。昔の沖縄女性たちのウチナーカンプーは悪くない。祖母はいつも着物とウチナーカンプーだった。それもシンプルに~。
(ビーチの砂浜の上を歩くと大小の足跡がたくさんあった!足跡が波と風に消えていく!)
終活を意識しながら時間を泳いでいく必要があるのだと思っているのはそうなのだが~。止まる事なく時は流れ、矢印の方向は変わらない。
海からの帰り道、野菜の苗(コスレタス、ニガウリ、ヘチマ)と草花を買った。今日の記念日に小さな菜園を少し耕し、野菜用の土を追加し苗を植えた。花木は鉢に植える。
金井喜久子さんや宮城美能瑠さんが同じ誕生日だと知った時、親近感が起こった。不思議な因縁を感じるゆえか。小学生の頃、月刊誌で女優の吉永小百合さんが3月13日生まれだと知って好きになった。単純に思えるけれど、存在の原点ゆえかもしれない。占星術 や干支も生年月日に基づいている。
金井喜久子さんについて多少、書かなければならない。