志情(しなさき)の海へ

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沖縄芝居先達顕彰碑建立に向けた取り組み――組織の問題

2011-10-24 20:39:40 | 沖縄演劇
              【大阪での劇団「うない」の公演、ロビーの熱気:2011年10月9日】

以下は昨年発足した沖縄芝居先達顕彰碑建立期成会・会長のブログからの転載である。
國場会長が熱心に取り組む意向を持っていることが滲んでいる文面になっている。
大切な記念碑の場所についても、若狭のより拓けた明るい場所へという提言もあり、
その事に対して國場さんが前向きに考えていることは好ましいです。
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國場幸之助のブログより

2011年06月08日

沖縄芝居先達顕彰碑の要請

 東日本大震災の義援金活動は断続的に
継続していますが、その他の募金活動を、
控える風潮が続いている気がします。
しかし、過剰な自粛はかえって日本経済を
縮小させ、引いては社会や文化にもプラスは
無いといわれて久しいわけで、むしろ、
西日本の活力と沖縄の元氣で、東日本を
救わなくてはいかん!と、私は常々、考えて
います。

 その文脈で、今日の午前中、私が代表を
務める、沖縄芝居先達顕彰碑建立期成会の
活動再開を含めて、那覇市の仲村家治副
市長に、活動状況と、顕彰碑の資金造成も
含めた、舞台公演への協力依頼をしました。

 顕彰碑は、那覇市波の上の、旭ヶ丘公園に
建立する予定ですが、沖縄芝居愛好家や
辻・若狭の有力者から、「沖縄芝居の歴史や
伝統、そして、風水上の観点から、000の
場所が相応しい」など、議論が巻き上がって
きたことは、世論を喚起しつつあると感じて、
喜ばしいと考えています。

 それに付随し、那覇市の文化協会等から、
しまくとぅば(島言葉)を残す動きと連動でき
ないか、という話も出てきており、有機的に
活動が進みつつあります。

 言葉が文化であり歴史であり元地(むとぅじ)
です。ウチナー口を解せない自分自身を猛省
しつつ、この運動にも邁進します。
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今期成会の構成は
会長:國場幸之助
副会長:森田豊一
    堀文子
    八木政男
監査:上江洲由孝
事務局長:島袋光尋 (090-9780-4333)
事務局次長:前川勝子
      仲村一雄
会計:安次嶺利美
  理事長:春洋一(辞退?石川での公演で、紹介もなく氏は憤慨されていた!)
  副理事長:?
  理事:沖縄芝居関係者多数

主に幹事は八木政男、北村三郎・堀文子夫妻と森田豊一さんの三、四人でいろいろな企画がなされているようすです。
なぜか事務局長や事務局次長の姿は影が薄いようです。また理事長が中心になって組織的活動が推進されると推測されるのですが、なぜか副会長の方々が中心のブレインになっている様子です。

この会の組織的な問題がその辺にあるかと思います。副会長はあくまで会長の補佐であって、実質的な会の運営は理事長や副理事長を中心に事務局長・次長が出席し、幹部会を構成すべきだと考えるのですが、実際は4巨頭体制(?)だとのことです。その組織図に問題があるようです。なぜか前川勝子さんが堀さんによって排除されたとの噂も飛び交っています。(なぜでしょう?)吉田妙子さんなどはすでに10万円も寄付しているようですね。

ところで改めて期成会役員の文書をみると。相談役は崎間麗進、大城立裕、真喜志康忠、大宜見静子、儀間光男、當間一郎、宜保栄次郎、登川盛仁(敬称略)さん方です。相談役のみなさんにも改めてご相談して、会の運営がスムーズにやっていける体制の立て直しをすることが必要なのかもしれません。つまり舞台の配役なども相談役の方々のご意見を伺う事によって、公正さなり、適材適所が生かされていくのもかもしれませんね。

***
それから県による公募の芸能公演ですが、選ばれて舞台を披露した組織(劇団)の中身の評価を県はしっかりやるべきです。劇団XXの「伊江島ハンドー小」が従来の芝居の三分の二の時間で終了するとか、あまり実績のない劇団が公演するとか、書類の整備もしっかりしない劇団が選択されるなどの風の便りも聞こえてきます。どうも選考する側のセンスの悪さも感じられます。公平の意味性が疑われます。また今回の期成会のお芝居の在りようも人選や配役の問題は絶えません。適材適所の配置かどうか、じっくり見る必要があります。どの組織も党派性があります。しかし、筋道が立っていて、客観的に見ていい構成なら問題はないでしょうが、誰がリーダーかによってかなり色合いが異なってきます。その辺をどう客観的に推進していくか?問われています。

現在の沖縄芝居は、組織的リーダー不在ということになりそうです。率先していい舞台を創ることがかなり厳しくなってきた状況が見られます。女性たちを中心とした劇団はとても丁寧に舞台を練り上げていますが、全体となるとかなり厳しい面も見えてきそうです。そこをどうにかいい方向に向かってほしいですね!リーダーが男性であるべきという時代ではないでしょう。

現代劇をやっている若者の集団が沖縄芝居の難しい史劇に脚本の構成を二重にも三重にも面白く見せる工夫をしながら挑んでいます。彼らの熱心さは将来の明るさです。伝統の沖縄芝居はこの間の蓄積をさらに磨き上げて見せてほしいものです!個人の見えや栄誉のための期成会ではないはずで、より多くの方々が快く会の趣旨に賛同し、協力していく広がりのある組織を目指したいですね。密室ではなくオープンで開かれた組織です。希望は捨てないでおきましょう!

多くの芝居関係者の良識に照らしてよりいい方向性を目指したいものです!(私も一応、発起人(理事)の一人です!誰でもおかしいと思う事柄にことばが出せる組織であってほしいですね!)

もう少しディテールを書きたいと思います。反論・異論などよろしくお願いします。誤解や曲解があるかもしれません。

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沖縄芝居先達顕彰碑を建立し、記念誌を編集するという目的は素晴らしいと思います。その実現に向けて事務局長はもっと中軸になって頑張ってほしいですね。それから陽の当たる場所への建立をお薦めします。國場会長も言及されているように、若狭の自治会は好意的な視線を向けているようですね。

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追記:
新聞を見ると、2009年2月20日の新聞記事にその段階で、國場さん、前川さん、堀さん、森田さん、そして堀さんの息子さんの実人さん、安次嶺利美さんらが扇長雄志市長を訪ねて顕彰碑建立の場所提供の要請をしたことが記事になっている。このいきさつは前川勝子さんによると、先達者記念碑建立の話は以前から持ちあがっていて、堀さんから相談を持ちかけられた前川さんが以前から懇意の國場さんに相談し、國場さんとのFAXのやり取りの後で那覇市市長に直に会う設定にまで持っていったようだ。その後、前川さんがかなり尽力し、建立場所の提供を受け入れてもらったといういきさつが浮かび上がってきた。この間那覇市とのやり取りでは、何度も却下されていたという。それがスムーズに行った背景には國場会長と扇長市長のパイプの力もあるのだろう。場所提供を受けて、実際に期成会が発足したということになるのだろうが、それにしてもその後、3・11以前に動き出した会の中で、前川勝子さんは堀さんや森田さんによって言われもない嫌疑で除外されていった。「やぁーや、なぁー、くんてぃんすむさ」という事になったという事がどうも理解できない。

ご一緒に那覇市長とのコンタクトを取り、復帰子の代表政治家國場幸之助さんを会長に沖縄芝居の復興を記念して先達顕彰碑を建立するという目的はみなさん一緒だと思うが、資金造成の段階で組織に穴をあけていく行為の背後がよく見えない。吉田妙子さんの『演』がパレット市民劇場で「報い川」を上演した時、会場で資金造成のカンパをした。その時に6万円ほどの献金が寄せられそれに4万円たして吉田さんは寄付した。また2010年の石川市での歌劇保存会による「泊阿嘉」の舞台でも春洋一理事長をはじめ、みなさん、熱心に会場で献金をお願いしたのだった。その後の3.11があり、沈静化した中でまた再び活動が開始したのである。そこに北村三郎さんの飲酒運転常習の当て逃げ事件が起こったのである。

そして配役のキャスティングの問題が起こった。堀文子さんと琉球歌劇保持者の吉田妙子さんとのやり取り事件が起こったようである。この間保持者でもない堀文子さんが保持者の女性陣をさしおいて演技指導に嘴を入れてきたことに対する他の保持者の女性や女優陣からの憤懣が大きくなったといういきさつが見えてくる。

歌劇保存会が北村三郎さんと堀文子さんご夫婦、森田豊一さん、また息子の実人さんが事務局長の役割で切りまわしてきたこの間の実態へのクレームがそこにあったという事なのだろう。そして顕彰碑期成会もまた歌劇保存会の幹部が実質的な軸になっていることがこの間の問題の火種になっていると考えている。

次の保持者候補の人選にまで火種は拡大しているようだ。県の姿勢がどうなっているか見えない。よりオープンな琉球歌劇の伝統保存・継承・発展を願ってやまない!

ところで、沖縄芝居役者の作った【俳優協会】の会長だった大宜見小太郎さんも、その後を継いだ島正太郎さんも、また八木政男さんも沖縄芝居先達者顕彰碑建立への情熱を持っておられた。それが急展開して前に推し進められたのは政治的サポートがあったからだと言えよう。扇長市長と國場幸之助さんの尽力とパッションがこの件で大きなステップになった事は確かだろう。それに地域のパッションが重なっている波の中にあるようだ。若狭自治会の中では陽のあたる場所に、三間四方の野外劇場が建立できる公園の中に顕彰碑を建立する可能性を念頭においている方もおられるようである。是非、地域の声に応えられるような【沖縄芝居先達顕彰碑建立事業期成会】として盛り上げていきたいものです。


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2 コメント

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決して暴言ではありません! (なさき)
2011-12-02 06:54:41
コメントありがとうございます。どなたか知りませんが、確かに私が話を伺ったのは歌劇保存会の保持者の方々と他の女優陣です。またなぜ前川勝子さんが当初から頑張っていたのに彼女が組織から排除されたのか、よく分かりません。堀さんのお話は伺いたいと思います。そしていきなり理事長が上地和夫さんに代わっていますね。いつ決まったのですか?
 沖縄芝居を愛する者として、期成会を盛り上げていきたいと思います。顕彰碑の場所は大きなマンションが建立される場所の近くにあり、崖崩れもあるところだとお聞きしました。そこに住んでいる方からーー。
 演劇批評に関しては、あくまで私の主観とこの間の認識を土台にしており、対して逆批判があるのは最もだと考えています。論じ合いたいですね。もっと批判してくださった方が嬉しいです。

私の視点に偏りがあるのは確かだと思います。お話を伺いたいですね。

よろしくお願いします。
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Unknown (Unknown)
2011-12-02 06:22:24
 喧嘩は、いかなる理由があろうとも、両成敗との観点からコメントします。

 かなり私情がからんだ文章ですね。一方的な視点でしか書かれていないような気がします。

 顕彰碑期成会に関しては名前を連ねておられるようですが、トラブルの真相を本当にご存じなのでしょうか?しっかりとご確認されての事なのでしょうか?
 
 トラブルのいきさつを、違う視点から見ることで本当の判断が出来ると思うのですが、そこには全く触れられていないことに、憤りを感じます。

 第三者の一方的かつ独断的な判断だけで騒ぎ立てるのは、団体の亀裂につながります。それがかつての芝居の弱体化に繋がった原因の一つでもあると思います。

 おっしゃる通り、個人の見えや栄誉のための期成会ではないはずです。お互いが相手の意見を聞く耳を持った上で、適切な判断のもとで、もっと話し会うべきです。

 やり玉に挙がっている堀副会長に話しを事細かく聞いてから、冷静に判断して書くべきですね。

 貴殿の演劇批評にもそこが足りないと思います。一方的な気がします。

 暴言が過ぎました。ご容赦下さい。外にも書きたいことはありますが、この辺で・・・。 

 
 
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