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Crossfaith「New Age Warriors Tour 2016」@福岡DRUM LOGOS

2016-11-03 14:58:55 | LIVE

 猪突猛進、全身全霊-。初めてCrossfaithのライブを見たときの印象がそうでした。
 ビジュアル系という訳でもないですが、一人一人がステージ上での存在感を際立させるために各々が趣向を凝らして個性を張り合わせている。それが無尽蔵のエネルギーとなってオーディエンスへ放射されていく。何時だってその日のパフォーマンスを死に物狂いで繰り広げていく。若さと情熱が迸っているのがCrossfaithというバンドなんだな、と。
 「New Age Warriers Tour 2016」と掲げられたこのツアーは、全国各地で様々なバンドと2マンライブを行いながら展開していくもの。僕はその福岡公演に参加したんですが、会場的にもDRUM LOGOSというキャパ最大のライブハウスで、対バン相手はThe BONEZ。
 熱気が充満する中で幕を開けたThe BONEZのライブ。RIZE時代からJESSIEは知ってますがライブを見るのは今回が初めてでした。正直に書くと、1曲も曲を知らないし、音楽的に自分の好みの路線ではなかったので、後ろの方で大人しく観戦していました。

Crossfaith
SE:System X
1.Monolith
2.Rx Overdrive
3.Ghost in the Mirror
4.Wildwire
5.Kill E'm All
6.Devil's Party
7.Eclipse
8.Jägerbomb
9.Photosphere
10.Star Faded in Slow Motion
11.Revolution

ENCOLE
EN-1.Countdown to Hell
EN-2.Leviathan

 SEの「System X」で前回同様にステージ上に現れた5人と、サポートギターを加えて6人編成でのステージ。初っ端から「Monolith」で盛大に幕を開け、新譜からの「Rx Overdrive」。新曲であるにも関わらず既にライブで起爆剤のように存在感を放っていました。「Ghost in the Mirror」の後、何故かゴジラのテーマを流しながら最初のMCを挟みこみ、「Wildwire」ではJESSIEがステージに呼び込まれKoieとツインボーカルを披露する等サプライズを挟みつつ、「Devil's Party」「Eclipse」「Jägerbomb」等ライブの定番かつ起爆剤的な殺傷能力の高い楽曲を次々と演奏。前回のライブの時と同様、猪突猛進で全身全霊なのは変わりませんが、その心意気が前回よりもはるかに強くなっていました。髪型だったり佇まいや、もっと言うとCrossfaith自体が、そのライブの中に自分たちの人生を重ねているかのように。
 と同時に前回よりもMCが長くあってより自然体で話すKoieや、「Devil's Party」の後に「おおきに!」と言ったりと、良い意味で余裕のある部分もありました。
 「Xeno」は異端、「New Age Warriors」は新しい時代の戦士たちという意味になりますが、現在の置かれている境遇そのものが彼らの作品そのものに反映されているように思います。このツアーの中で彼らが示したかったことは、行ったことのない場所に行くツアーという楽しみはあるんでしょうが、一番は次の10年に向かうためのCrossfaithがどうあるべきかという進む道であり、これから先も何かを変えていく、何かを壊していく、そんな心境だったんじゃないでしょうか。だからあのツアータイトルにもなったし、本編の最後に暴れ曲でもバラードでもなく、敢えて「Revolution」を持ってきたあたりにも、そう感じずにいられませんでした。
 アンコールに演奏された「Countdown to Hell」の後、「Leviathan」で荒れ狂う航海の波に挑んでいく決意表明のような歌で終幕したライブ。激しさよりもドラマティックささえ感じた一夜でした。