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OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

ミソッカス ミソパニッククーデター ~最後の聖戦~《2MANシリーズ》@福岡Queblick

2016-11-06 19:29:48 | LIVE

 ミソッカスとの出会いのきっかけもONTAQですね。本当にONTAQエフェクト恐るべしですよ...。
彼らの「闇夜のキャラバン」という曲が僕は好きなのですが、そこから「追撃のフォークロア」と聞き込んできました。何が好きなのかというと、あの激しいサウンドと歌謡曲のようなメロディアスな歌いこなしですね。あと、「深き森の迷路」の楽曲たちを生で聞くためです。

【phatmans after school】
 このライブで対バンに発表されるまで全く知りませんでした。HP見てもメンバーが全く映って無くて笑ってる熊みたなキャラクターだけがアップされているビートクラウザーズなのかと思うほどの秘密主義っぷりが...好きです。ステージではメンバー普通に私服で出てきましたが、ボーカルの人だけがその熊のお面のようなものを被って入場しました。
メディアではほとんど素顔を見ることが出来ず、ボーカルの人は終始仏頂面だったのを覚えていますが、対称的に歌詞は凄くストレートで..ああなんてピュアな少年のような歌詞だろうと、繊細で凄く不器用な人なのかないうのが最初の印象です。歌詞その人が書いているのかは分かりませんが...。セトリは冒頭だけ覚えてませんが、たぶん「人類への過程」「メディアリテラシー」「東京少年」と演奏して、「夕焼け通り探検隊」「正常性バイアス」と徐々にギアを飛ばしていきました。この「正常性バイアス」の歌詞で「どうでもいい」と連呼する箇所があるんですが、これはもう歌詞とメロディが完全に自分とシンクロしてライブで一番のめり込んだ曲でした。メンバーも「そんなもんじゃないだろキューブリック!」みたいな煽りから「FR/DAY NIGHT」「無重力少年」「あいまいみー」と完全に同期主体のクラブ的なデジタルビーツ満載のダンスナンバーが演奏されて、メンバーもフロアも一番熱気がクライマックスに達していました。一つのライブの中でサウンドそのものが目まぐるしく変化していきながら盛り上がっていく展開は中々他のバンドでも見れない光景だったので楽しかったです。でも、そこから「7日間」という曲に繋がったのですが、この曲はオチがね....再生数が一番多いのが分かります。それでもそこから「ナンバーコール」でラストが「ツキヨミ」と紡がれて行って、最後は僕は生きると歌っていたので、ああ良かったなと(笑)

【ミソッカス】
 ミニアルバムの表題曲から来るかと思いきやいきなり「盗賊と賞金稼ぎ」「HITSUJI SAVE ME」「ゴーストシップラブストーリー」と冒頭から飛ばしまくる展開で幕を開けたスタートでした。「ミニアルバム、買ってね!」とか言いながら、「夏のイリュージョン」「ブルーライトディスコ」「深き森のワルツ」「沢蟹」等等、同じバンドの曲とは思えないほどに色々なタイプの楽曲が入り乱れていく演奏。
バラードらしいというか歌モノ的な部分は「七色の迷路」という曲だけ。この曲が「深き森のワルツ」と対になっている曲で、キモな部分だったと。その後は「ピエロ・ミゼラブル」「マッドシュリンプス」「I wanna be a ハンサム」「ワルイトモダチ」等と畳み掛けるように、ほとんど激しい曲を中心としたステージでした。バンド名やゴツゴツしてないルックスに惑わされがちですが、デストロイはるきち氏も最期はヘドバンするわ、マイケル氏はシンセのセッティングを破壊するわで、ライブで見ると意外にミソッカスというバンドはアグレッシブで、サウンドは重く、激しく、それでいて歌は歌謡的な哀愁が漂っていたりと色々な要素を凝縮していることを痛感しました。
アンコールでは「擦り切れた靴とロケット」を演奏してくれて締まった感じもあり、いったん客電も点いたのですが、その後も5分位アンコールを続けていたら、なんとメンバーが登場してくれました。まさかのダブルアンコール。「純粋に、うれしいです。最後に、踊って帰れる曲を1曲やりたいと思います!」のMCから「ム〇ンライト伝説」を披露しての終了となりました。この後もあったかどうか知りませんが....。全体的に熱いライブでした。ただ、あまりにハードで硬派な感じのライブだったので、ツアータイトルとか、なんか一ひねりして良いんじゃないかとも思ったんですけどね。その、バンドがどういう方向を目指しているのか今いち分かりにくかった部分も感じました。曲で押し出していきたいのか、砕けた部分も出していきたいのか、が。個人的ですが、せっかくコンセプチュアルなアルバム作ったからそれに沿った曲を並べてみるとか...色々やりようはあるのにとか。なんか偉そうなこと書きましたが色々可能性持ってるバンドだなあと。

集客的にも半分くらいしか人もいませんでしたが、それでも充実した時間でした。


LUCKY TAPES 「Cigarette&Alcohol」全国ツアー2016 @福岡Queblick

2016-11-06 18:10:32 | LIVE

このバンドもQueblickのスケジュールを見ている中で知ったバンドです。それまでは影も形も知らなかった。UNLIMITSと同じ流れですね。「The THIRTEEN」とスケジュールが被っていたので参加するか迷ったのですが、「Cigarette&Alcohol」を聴いて、あのシティポップ風な音楽を生で堪能したいという思いがあったので、LUCKY TAPESのライブに行くことにしました。ぼっちでね...。もうカップルみたいなのがたくさんいて居心地悪かった...ただのひがみですけど...。入場するとまさかソールドアウトになっているとは知らず驚きました。超満員でした。というかこの月はQueblickに4回も通っていることに驚きました。
 
 対バン相手だったポルカドットスティングレイ。名前は知ってましたが、地元福岡ですごく人気のバンドだったらしく、客層の中にはこのバンド目当てだったファンも結構いたと思います。って位に動画撮ってたり歌ってたりする人が多くいました。LUCKY TAPESのメンバーがこのバンドのファンらしく、今回の対バンもそんな経緯だったとか。色んな若手のバンドを見てきましたが、その中で頭一つ抜き出ている印象がありました。演奏もうまいし、フロントマンの人のキャラクターが独特だし、あと聞いててスッと耳に入ってくる。ほぼ初聴きだったけどすぐに「あああの曲!」って思い出せる位のキャッチーさ。あと「PVが再生数10万回突破したぜーイエー!」とか「歌ってない人は実家の住所を突き止める」とか「来月アジカンのライブのO.Aを担当することになったので時間のある人は来たらいいんじゃないかな」とかMCも芸人風だった。

SE
1.夜明けのオレンジ
2.ハルシオン
3.テレキャスター・ストライプ
4.心ここに在らず
5.ポルカドットスティングレイ
6.人魚
7.黄昏サイキック

 だったと思うんですけど、「LUCKY TAPESに寄せてみた」というMCの通り(この後超盛り上がりのテレキャスターストライプやったけど)アップテンポな曲とミディアムテンポの曲を交互に演奏していくという曲順で、若干のもどかしさが逆に新鮮でした。「心ここに在らず」では何か取りつかれたように笑みを浮かべながら歌っている鬼気迫る場面もありつつ、盛り上がって終了。
後々ギターの人とドラムの人は大学を中退していて、ボーカルの人はゲーム開発者ということも知りました。すげえ!!
 
 逆にトリのLUCKY TAPESはメンバー3人だった記憶なんですが、管楽器もコーラスもパーカッションも入っての9人フルメンバーでの豪華なセットでした。あのステージに9人入るのか気になりましたが、見事に全員ステージに上がってました。今の時代、同期で出来るところをサポートメンバーを連れて生楽器で演奏するあたりが、逆に拘りを感じて好きでした。ギャラとか...。
 コロコロと展開も雰囲気も変えながらライブに味を持たせていくポルカドットスティングレイとは対照的に、ブラックミュージックやシティポップ的なサウンドが特徴な芯からブレることなく、そこにプラス各々の趣味や趣向を織り交ぜ、「Cigarette&Alcohol」の楽曲を中心に展開していくステージ。「Mr.Robin」や「レイディブルース」ではヘドバンしたりしてましたが、盛り上がるというより、その世界の中に入っていくか、純粋に音の波に揺られるか、そういう堪能していくことが一番ベストな楽しみ方。むしろR&Bや、Skoop On Somebodyのような、ああいうグループに近い、椅子がある会場でのコンサートも似合うパフォーマンス。心地よすぎて途中眠くなることがあったくらい。
 余りMCを挟むことも無く、黙々と、それでもラグジュアリーな雰囲気に満たされた時間の中、「MOON」では携帯電話のライトのみで照明を消すという演出で演奏した後、最後の「TONIGHT」で空気を上昇させ本編をまとめて、アンコールは新曲を1曲披露して終了。

 極上の甘美な時間で、Queblickで中々他では味わえないスペシャルな夜でした。


kynch. TOUR16 THE NITES OF AVANGARDE @福岡DRUM LOGOS

2016-11-06 15:14:16 | LIVE

 lynch.ご本人たち念願の初LOGOSワンマンでした。今年lynch.はCrossfaithの対バン、Be-1の2days、LSVで既に福岡市内だけでも4回も来てます。僕もLSV以外全部行ってて4回目になるのかな?年に5回も福岡に来るバンドも中々いないけど、こういう地道な積み重ねが道を切り開いていくというのを彼らに教えてもらった気がします。LOGOSで演奏しているメンバーの表情を見ると、ずっと今年一年彼らの福岡の目標はLOGOSを達成することで、しかも見たかった景色がそこにあったことに感動しているように見えました。もう2~3年前、始めてBEAT STATIONやってた時から言ってたから、LOGOSに来ることが決まっていたので頻繁に来てくれていたのかもしれないけど(笑)

SE:AVAN GARDE
1.EVIDENCE
2.DAMNED
3.GREED
4.F.A.K.E
5.I BELIEVE IN ME
6.KILLING CUNT
7.PRAYER
8.GUILLOTINE
9.UNELMA
10.PHANTOM
11.FAREWELL
12.PLEDGE
13.NEW PSYCHO PALALYSE
14.INVINSIBLE
15.NEEDLEZ
16.GALLOWS
17.ADORE
18.pulse_
19.THE OUTRAGE SEXUALITY

ENCOLE1
20.MOON
21.59
22.discord number
23.A GLEAM IN EYE

ENCOLE2
24.TIAMAT

 「AVANGARDE」が出ることが決まった時、「D.A.R.K」という僕の中での最高傑作を超える作品が一年待たずして形になれるのか不安で、しかもベクトルが違う作品ということでそれを自分が受け入れられるか心配だったんですが、蓋を開けるとストレートでも、なんか解放された感じがあったんですよね。「EVIDENCE」や「NEEDLEZ」「THE OUTRAGE SEXUALITY」のような従来の作品にもあったリフで攻めまくる曲もあれば、「PLEDGE」「UNELMA」のようなメロディーとヘヴィネスが融合したような曲、「DAMNED」や「KILLING CULT」「PRAYER」のような複雑さより単純明快さだったり、「PHANTOM」「FAREWELL」のような空間や隙間を十二分に活かしたバラード等等...シンプルでも情報量は多くて、今までの積み重ねを凝縮させたものがしっかり音に反映されているなあと。
そんな「AVANGARDE」という作品に伴うライブですけど、今回に関してはどっちかというとLOGOSでワンマンをやること自体に重きがあったような日でした。MCでも「結構客入ってるらしいじゃないですかー!!」って。とにかく組んだバンドが初めてワンマンライブする喜びに近いワクワクしている感じがメンバーから伝わってきたし、葉月氏はもうMCで最高×10回位言ってたくらい、終始笑顔でした。会場が広くなった分、「AVANGARDE」のあの突き抜ける世界がさらに広がっていく様に聞こえたし、やってて気持ちが良かったんでしょうね。
セットリストも少し今までの流れと違う感じになってました。大元は変わらないけど、「EVIDENCE」の後に「DAMNED」が来た時はもうギア上げてくるかと思ったし、「KILLING CUNT」「PRAYER」の序盤から余り演奏されてこなかった「GUILLOTINE」が披露されたり。「KILLING CUNT」「PRAYER」に関してはやっぱりあのシンプルさが逆に妙味です。メタルコアやシャッフルの間でリフのシンプルさが際立ってました。面白いなと。中盤のバラードパートの「PHANTOM」「FAREWELL」は似ているようで成り立ちが全然違う曲だと再認識もできました。その後に「PLEDGE」が演奏された時は救いのように聞こえたし、終盤では「NEW PSYCHO PALALYSE」「ADORE」のようなアンコールとかでしかやらなかったような曲が本編に入ってたり、「VANISH」「THE FATAL HOUR HAS COME」「MIRRORS」「ALL THIS I'LL GIVE YOU」のようなライブで必ずやっていた曲が、葉月氏の言葉を借りるなら「無くても違和感なくライブが成立してる」のが新しかったな。本編ラストも「pulse_」ではなく、「THE OUTRAGE SEXUALITY」で盛り上がらせて終わるという。前作の「INVADER」の延長線にあるような曲ですが、単純にライブでやってて楽しい、盛り上がる、そんな楽曲たち。そういう意味では葉月氏の言う通りライブで存分にAVANGARDEの曲はその効能を発揮していました。

 アンコールでは悠介氏が珍しく「イエイイエイ福岡!お前ら最高じゃん!」と叫び、MCでは初めて福岡に来た時の思い出をリーダーと共に回想。10年前にMad Tea PartyでASAGIさんっていう人と..みたいな話から楽屋がないから階段でメイクしてたような話から、10年前リーダーが32で明徳氏が19...でお前何やってた!?みたいな話になったり、今度からもうLOGOSでやりますと宣言したりと、少し福岡で10年を振り返ってもらって頂きました(笑)まあ、そんなアンコールで「A GLEAM IN EYE」で感動的に終わったのですが、予想に反してメンバーがあまり時間を空けずに登場していきました。僕的にこれが一番のサプライズだったんですけど。毎回出てほしいと思いながらスタッフの帰れフリで諦めてしまっていたのですが、今回は何と「LOGOSだからやるんじゃねーぞ!!オマエたちが素晴らしかったからやるんだ!!」という東京ドームシティホールで叫んだ伝説のMCに似た葉月氏の御言葉からの、福岡では5年ぶりのWアンコールで「TIAMAT」で終焉。まさかでした。

 最後はライブハウスで仲良くなった人たちと話し込んで帰宅の途に着きました。ちゃっかり玲央さんのピックもゲットして、とにかくライブが盛り上がって楽しかった..そんな解放されたようなライブでした。だから、この先どうなるんでしょうね。もう、D.A.R.Kのあの感じではないけど、枷みたいなものが取れて何処までもこれから先の方向性が広がっていくんじゃないでしょうか。そうなると、未来が予測できない。闇を抜けた先に何を見つけるのかが。