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OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

IT LOOKS UPON MUSIC CD THAT LISTENING 2011

2011-12-31 17:02:45 | REVIEW

今年発売されたアルバムの中で個人的に気になったものを勝手に10枚振り返ろうかと思います。

 

DIR EN GREY DUM SPIRO SPERO 8/3 Release
前作『UROBOROS』から約29か月の期間を経て発売された最新作。表題はラテン語で『息ある限り希望を捨てず』という意味ですが、ジャケットのアートワークは様々な宗教を混在させたような仏像が彩られているなど、非常に和風的なものになっています。インタビュー等では、ツアーを挟んでのアルバム制作の長期化に伴う意識の変化、震災による作業の中断、そして制作の継続を選択した5人それぞれの色々な意味での苦悩や葛藤等があった事を赤裸々に語っています。アルバムに関するレビューは今回かなり多くの雑誌で語ったり、アルバム発売に伴う特別雑誌「AMON」等も発売されており、ダイレクトに理解できるのではないでしょうか。そんなタイトルの作品とはいえ、実際には「狂骨の鳴り」から始まる暗く、重く、息苦しい雰囲気が蔓延しており、まったくタイトルの印象とは疎遠な楽曲達となっています。またその楽曲一つ一つが『UROBOROS』のように世界観を非常に重視しており、アレンジも緻密で拘りが感じられ、プログレッシブ的なアプローチも健在と、全体的に複雑な構成の曲が多いです。そういう意味では方法論は別として表現の形式としては、『UROBOROS』の延長ともいえるかもしれません。そして歌詞の世界観も圧倒的に暗い。光というものがむしろ無い。あったとしても一筋のという感じです。京氏がインタビューで言ってましたが、どことなく抽象的で絵画的な印象さえ覚えました。そしてその中で彼が歌おうとしているのは、表現の違いこそあれど、人間の根本な部分、「業」のようなものを歌っているように感じました。それでもメンバーは、聞きこむ内にタイトルのような気持ちを持ってもらえればという発言もしています。分かりやすい希望の歌を歌うのではなく、敢えて痛みを表現する事で、生きるという事に対して、凄く真剣になってほしいという。この方法論はもうずっと実は『VULGAR』位からやってはいると思うんですが、そういう意味では凄くメンバーって不器用だなって思います。普通に分かりやすく歌えばいいのに、自分にも音楽にも嘘をつけない、凄く彼らの不器用で真面目な人間性が出てるんじゃないのかな。だから過去最高に分かりやすいアルバムともいえると思います。初回限定盤はアルバムの世界観を表現したアートワーク付きのブックレット、アルバム曲とは別にライブの代表曲「羅刹国」のリアレンジ、アルバム曲の別Ver,各メンバーによるRemixが入ったボーナスディスク、さらにDVDとバラエティに富んだ内容となっています。またこのアルバムのタイトル候補として別途挙がっていたもう一つが「AGE QUOD AGIS」という言葉であり、ラテン語で『自分の本分を全うせよ』という意味で、今回のツアータイトルにもなっています。

the GazettE TOXIC 10/5 Release
前作『DIM』から約23カ月程の期間を経て発売されたthe GazettEの最新作。タイトルは『中毒、有毒』という意味です。シングル『SHIVER』『Red』『PLEDGE』と3部作を出した後に東京ドーム公演を行い、その中でRUKI自身が感じた『何故ここを目指したのか、何のためにバンドを始めたんだろう』という矛盾や葛藤が『VORTEX』へとつながり、このアルバムタイトルへと至るきっかけになったことをインタビューで語っています。先行として『REMEMBER THE URGE』というSgが出ましたが、その曲は収録はされませんでした。ただしタイトルである「衝動を思い出せ」という意味では、バンドの中で初期衝動にも似たものがまた起こってるんじゃないでしょうか。それが彼らの『中毒症状』かもしれません。僕自身はああやっとこういう感じの世界観を出してきたなと思いました。どストレートというか、『Filth in the beauty』や『LEECH』を出した時の感触に似ています。あと、アルバムがブックレットになっていて、ライナーレビューや関係者へのインタビューが収録されており、また楽曲の一つ一つにアートワークが付加されているんですが、これがまた過激ですね。一部はライブツアーでも映像に取り入れられていたので、理解の手がかりになっています。そして全体的に無機質で機械的な印象とドロップA3音下げでヘビーさが混じった感を感じますが、でもとにかくなんというか理屈でどうこうじゃなくて、勢いみたいなものが感じるんですよ。とにかく自分達の表現したいものをやるんだという、凄くストレートでロックなアルバムだと思います。そしてキャッチですね。ラストの『TOMORROW NEVER DIES』とか特に感じます。なのに最後の最後で『OMEGA』で意味不明に終わるところがこのアルバムらしいんじゃないんですかね。

MERRY Beautiful Freaks 7/27 Release
Free-will
に移籍してからの第一弾となるアルバム。こちらも前作『under-world』から約2年半ぶりとなります。Sg『The Cry Against...』で「DIR EN GREYを意識したのか」等と噂されていましたが、実際のところ極端な方向性を示したシングル曲を始め、元来彼らが持っていたレトロなサウンドも健在しており、それと『under-world』で示したパンク的な方向性等これまでのメリーのやってきた事がいたるところに感じられつつ、それらが上手く融合したように思います。そんなバラエティに富んだ多種多様な楽曲を配置しつつも、SEを配置する事により、アルバムの完成度がより増していて、じっくりと時間をかけて制作された事が感じられる作品だと思います。ブックレットが人形等をメインにしたもので、アートワークの中に「レトロ」と「あやしさ」を感じさせるものになっています。冒頭のDIR EN GREY的というのは、むしろ概念的な部分で感化された部分があったとは思います。ガラは京氏の後輩だし。またガラ氏曰く詩のテーマは「レクイエム」で、「終わりから始まる」という意味合いも込められているとのことです。それは亡くなった友人の事や、環境が変わって、自分達には後がないという危機感や、メリーをやっていくという覚悟などを込めたという背景があったことを語っています。また、タイトルの『Beautiful Freaks』は直訳すると『美しき異端児達』という意味であり、自分達のあるべき姿を指したものとのことです。結成10年を迎えた彼らの今後を楽しみにしています。またこのアルバムに伴う京氏との関係性については、雑誌『MASSIVE』で詳しく知ることができます。

④lynch. 『I BELIEVE IN ME』 6/1 Release
メジャーデビューを発表したlynch.のメジャー第一弾となるアルバムですが、メンバー的には『5枚目のアルバム』として見てほしいとのことです。このアルバムも前作から2年振りですね(笑)。インディーズ時代のSg『A GLEAM IN EYE』の中に載っていた『ねがい』という歌詞があるんですが、それが次のSg『JUDGEMENT』で『この詩はねがい』『自分の意思を曲げない』と綴られており、そしてこのアルバムのリードナンバーの『I BELIEVE IN ME』の中にも綴られていると、このバンドにしては珍しくストーリー的な意味合いをもったものになっています。またこのアルバムの2曲目『UNTIL I DIE』で「ねがいは未来に咲き誇る 泣いている雨は止むことなく」と歌い、最後の
Sg『A GLEAM IN EYE』はかなりアレンジし直されて「涙が溢れても 雨は止むことなく 突き刺すけれど 何度でも ねがいよ鮮やかに」と逆説的に表現されており、『ねがい』という言葉にかけて聴き比べると、新しい発見があるかもしれません。サウンド的にも「lynch.至上もっとも激しい」というメンバーの言葉通り、数曲を除いてすべてが激しい曲ばかりで構成されており、lynch.独特のメロディーと相まって、かなり異端的なロックアルバムになったと思います。

⑤SLIPKNOT 『IOWA 10TH ANNIVERSARY EDITION』 11/2 Release
2001年に発売された「IOWA
」の発売10年を記念して制作された企画盤。本編DISCに変更はありませんが、このアルバムはメタルというものに、洋楽というものにはまるきっかけを作ってくれた特別なアルバムです。『PEOPLE=SHIT』の衝撃は今でも忘れていないです。また、『goat』と題されたDVDでは当時の状況を現在のメンバーがコメントするという内容になっており、メンバーの最新のコメントをすることができると言う意味ではかなり貴重な内容になっていると思います。ポール・グレイの死から1年を過ぎライブ活動は再会させつつも新作への話は未だノーアナウンスな彼ら。ポール・グレイの死を彼らが乗り越えた時を待つつもりです。

他色々箇条書きで列挙します。

⑥Dream Theater 『A Dramatic Turn of Events』 9/7 Release
なんとなんとマイク・ポーノトイが脱退してから完成されたニューアルバム。全体的にアルバムジャケットのようにヘヴィというよりは、クリアで解放感に満ちた作風となっています。ここからどうなっていくのかを楽しみにしています。

⑦大佑と黒の隠者達『漆黒の光』 4/24 Release
去年の7月に急逝したボーカリスト大佑がソロ音源で残して未発表であった音源を彼と親交の深いミュージシャン達が参加し完成させた追悼的なアルバム。このアルバムに伴うライブとして新木場STUDIO COASTでは追悼ライブも開催されました。彼の死を偲ぶ声は多く、DIR EN GREYの京氏の後輩であり、メリーのガラ氏、ムックの達廊氏とは同期的な間柄
だったそうです。そんな彼らも参加しています。またガラ氏は『Beautiful Freaks』の中で『ザァーザァー』『SWAN』という曲の中でその事を歌っています。また京氏は明言は避けましたが、『DUM SPIRO SPERO』の『VANITAS』という曲は、彼への追悼なのではないかと感じています。

⑧Sadie『COLD BLOOD』 4/2 Release
前作『MASTER OF ROMANCE』からこれも2年振り(笑)となるアルバムです。直訳すると『冷血』という意味で、冷たくて暗く重く激しいイメージを求めたアルバムとなっています。それでも曲はそれぞれバラエティに富んでいる内容となっています。

⑨黒夢『Headache and Dub Real Inch.』 11/2 Release
前作『CORKSCREW』から約13年振りとなるアルバム。タイトルは『駄洒落以上の意味はない』という風に清春は述懐していますが、ある意味でそんな風に言える位に強いんじゃないかと思います。なんか大人のロックみたいな感じで、これまでの黒夢とは違う、まったく新しいアルバムになったんじゃないかと思います。

⑩Skoop On Somebody 『DISTANCE』 11/30 Release
S.O.S15周年記念として発売されたアルバムです。ゲストミュージシャンも多く、かなり盛り上げて作ったように感じられます。ベタなんじゃないかと思える位の歌詞やメロディの使いまわし、相変わらずS.O.Sはこういうムードを作りだすのは上手いなと思いました。

こんな感じで今年はなんとか聴きごたえのアルバムを色々聞く事が出来ました。来年も聞く事が出来ますよう...。


IT LOOKS UPON TOUR THAT PARTICIPATE IN 2011

2011-12-31 11:33:57 | Weblog

今年1年のコンサートでも振り返ってみようかと思います。

① 2/20 某私立大学OBオーケストラ 定期演奏会
この定期演奏会にはスタッフとして参加しました。もともと去年の夏ごろに再会した先輩がこのコンサートのスタッフをやっていて、人出が足りないからって事で参加したのがきっかけです。久しぶりということもあったんですが、昔の先輩方とも再会しましたが、あまり歓迎されていなかったように思います。むしろ新人の...後輩で現役にあたる子たちには優しかったのかな。自分が思っているほど周りは気にしてはいないという事を感じた瞬間ですね。でも挨拶してくれた後輩もいてくれてそれはそれで嬉しかったです。

②2/25 lynch. LAST INDIES TOUR THE JUDGEMENT DAYS-compensation-
実質的に今年初のライブとなったのはlynch.の振替公演。もともと11/3の公演も行く予定だったんですが、なんとチケットを忘れてきてしまったという事で参加できず...。仕事帰りに直行で行ってきたのを覚えてます。会場も久しぶりのBe-1で、lynch.も名古屋のELL以来だったのですが、かなりバンドの雰囲気が変わっていて、かっこよくなっていて驚きました。そして多分一番カオスなライブだったと思います。

③3/27 宮本笑里 CONCERT TOUR 2011 for at アクロス福岡シンフォニーホール
福岡銀行本店大ホール以来参加予定だったのですが、震災の影響により延期となり、振替公演も結局都合で行けず、残念でした。

④4/6 Sadie COLD BLOOD発売記念全国LIVE HOUSE TOUR11 COLD BLOOD at DRUM Be-1
Sadieも2007年のHOWLING THE STORMY BULLETS以来の参戦となりました。このバンドも結成初期から聞いて一時期離れてましたが、アルバムを聴いてまた最近聞きだしたバンドです。かなり深くて濃い世界観を作り上げていたように思います。バンドの雰囲気もかなり変わってたように感じました。

⑤5/15 池田綾子~more gradation~ at ROOMS
池田氏も約2年ぶりの再会でした。2年前にGates 7で見た時は、まだライブツアーが初めてという事でかなり初々しさを感じたんですが、今では進んで盛り上げたり、MCも饒舌であったりと、ずっとライブ活動を行ってきたんだなという事が分かりました。あと、本当にファンの人に対しての感謝の気持ちを無くしていないんだなという事も伝わってきたライブでした。あと衣装が凄かった。ROOMSという会場もライブハウスのような無骨な感じではなく、お洒落な空間という印象があって、全体的に好きでした。

⑥7/22 lynch. TOUR2011 THE BELIEF IN MYSELF at DRUM Be-1
メジャーデビュー後一発目のツアーで再度の参戦となったこのライブ。セットリストも「I BELIEVE IN ME」を中心とした選曲でしたが、メジャー一発目というよりも、環境を変わっても俺たちは俺たちのライブをやるんだみたいなバンドの勢いがそのまま伝わってきたライブでしたね。「A GLEAM IN EYE」か1年ぐらい、ずっと一環している「ねがい=BELIEVE」というキーワードを、ここに来て確信に変えていくように意味合いがあったのかもしれませんね。なんかメンバーの相貌が激しく変化していたのも、そういった意思の表れだったのかなと。

⑦8/23 MERRY TOUR2011 Beautiful Freaks 「Beautiful Day」 at DRUM Be-1
フリーウィルに移籍して、新体制となってのアルバムリリースに伴うツアーで、こちらも約2年振りの再会となりました。アルバムの完成度が素晴らしかったので、どういう風に表現していくのかと思っていたんですが、内容が悪かったとは思いませんが、どちらかというと、まだまだ小出しにしている印象がありました。というよりBeautiful DayとFreaks Dayという2つの公演を見て初めてアルバムのライブになるのかな...だったら2daysでやればいいのにとか思いました。

⑧8/27 中洲JAZZ at清流公園前特設ステージ、キャナルシティB1F特設ステージ、KBC貴賓館前特設ステージ
福岡で2年程前から始まった天神~中洲~キャナルシティ界隈を中心としたジャズのフェスティバルです。中州は夜遊びの町としても有名ですが、逆に老母のライブハウスが今尚存在している場所でもあります。というより福岡でこのようなフェスティバルをやるのって、結構珍しいと思います。僕自身余りジャズは通っていないので、このような機会でジャズを鑑賞できる事は貴重でした。ケイコ・リー等の有名な歌手も出演しているのですが、それ以外にも色んな個性的なアーティストが出演していて、ジャズを知らない人にも知ってもらえるいい機会なんじゃないでしょうか。清流公園、キャナルシティB1階を鑑賞し、そしてKBC貴賓館前ステージで大トリを飾った日野皓正のステージは、もの凄い数の人、人、人でした。親父が知ってるくらいなので、有名な人なんだろうとは思ってましたが、ほんとうにかっこよかったです。真夏の夜に流れるジャズの音色というのは、シチュエーションとしては申し分なかったです。またこのフェスは各スポンサーによるものなので、今後も開催できるようにして頂けたらと思います。

⑨9/18 橘フィルハーモニーオーケストラ 第8回定期演奏会 at アクロス福岡シンフォニーホール
知り合いが出ていた関係で鑑賞に行ってきました。しかもメイン曲がベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調「合唱付」でコーラス隊+ソロ歌手が登場するというかなりド派手な内容でしたね。とにかく演奏の音に負けないぐらいの声量を持っているソロ歌手の方々のたたずまいが凄かった。「合唱付」は有名ですが、初めて会場で鑑賞したのは今回が初めてで、貴重な体験をさせていただきました。

⑩10/1 MUSIC CITY TENJIN at 福岡中央公園特設ステージ
知り合いと見てきたんですが、目当ては遠藤ミチロウでした。STALINは通ってないのですが、DIR EN GREYがトリビュートで「ワルシャワの幻想」をカバーしていたので(笑)。まあ、かなり最後尾で見ていたんですが、最後は脱原発を謳ったステージングになっていました。

⑪10/10 YELLOW FRIED CHICKENz WORLD TOUR 2011 SHOW UR SOUL I-世壊傷結愛魂祭- at Zepp Fukuoka
実はGacktのライブに行くのはこれが初めてでした。しかもGacktメインと思っていたけど、全然そんな事はなく、YFCという一つのバンドが完成されているように感じました。Gacktという人はクールなんだけど、実は凄くハードな人というイメージがあったんですが、むしろこのステージは最初からハードでしたね。Zepp FukuokaにDIR EN GREY以外で来たのは初めてで、僕は2階席で見てたんですが、お客さんの盛り上がる様は圧巻でした。すごくかっこよかった

⑫10/15 柴田淳 JUN SHIBATA 10th ANNIVERSARY TOUR 2011 月夜PARTY SPECIAL -10周年だよ、いらっしゃ~い- at 福岡市民会館
歌手デビュー10年という事で、彼女のライブは2回目になるんですが、参加してきました。彼女の場合、あの歌声と曲だけで柴田ワールドができるのでたまらなく好きな人は好きだと。スペシャルと銘打たれているだけあってヒット曲メドレーによる選曲かと思いきや、実際はかなりマニアックな選曲で逆に意外でした。あと、ライブの定番曲っていうのも分かってきました。

⑬10/29 the GazettE LIVE HOUSE TOUR2011 VENOMOUS CELL at 福岡サンパレスホテル&ホール
これまで見てきた中で一番仰々しくて、ド派手なライブだったんじゃないのかな。脱ビジュアルが多い中で、ほんとにコテコテのバンギャルが沢山いて、メンバーもメイクしまくり、みたいな感じは自分が5、6歳前を感じさせる錯覚に陥りました。演奏面も、見た目も、照明と映像を用いた演出も申し分なく、ファイナル公演のようなライブをやってくれたと思います。セットリストも新しさを感じたし。そして何よりも「TOXIC」。このアルバムがやっぱり世界観が濃い。アルバムよりも、今の方がどんどんその毒素を増している。

⑭11/3 DIR EN GREY TOUR2011 AGE QUOD AGIS at 鹿児島市民文化ホール
鹿児島まで行くと知り合いに話した時に引かれたのを覚えています(笑)。遠征というのは初めてでした。単純にホール公演だったからという理由でしかなかったんですけどね。しかしどうやってバンドはあの会場を見つけたんだろう。第一じゃなくて第二を選んだのも。でも会場的には第二はなんかホールだけど仰々しくないし、ライブハウスのようでまた違う感覚、そしてメンバーとの距離が近くて、なんか新鮮だったし、結果的に良かったんじゃないかとは思います。
鹿児島は初めてきたんですが、遠征の人はちらほらといましたね。会場周辺が常に灰が飛んでくるような所で、ちょっとさびしい雰囲気。観光目的ではなかったんですが、しっかりと鹿児島駅周辺を散策し、おみやげも買ったので、それらしい事はできていたのかなとは思います。しかしグッズが買えなかった...。

⑮11/5 DIR EN GREY TOUR2011 AGE QUOD AGIS at Zepp Fukuoka
ホール公演を経てのスタンディング。本命とは言え、個人的にどういう風に見せてくるんだろうと思っていました。グッズのリベンジもし、1年前のToshiyaのコメントへのリベンジも兼ねて、乗り込みました。新しく参戦した人達と乗りこんで、盛り上がる状態としては申し分ない状態で始まりました。結果として、過去最高に盛り上がったんじゃないかと。内容は、セットリストの変化があるとはいえ、演出上もホール公演と変化はありませんでした。ライブが始まるまでは、ホール良いんじゃないかと思ってたけど、やっぱりこのライブで、スタンディングの方がいいなって思いました。解放感があるし、DIR EN GREYはスタンディングですね。

⑯11/26 KING BROTHERS etc キルユアアイドルTOUR2011 at 飯塚第三倉庫
なんで飯塚まで行ったのかと言うと、これも知り合いの遠征に付き合ったという。この月は遠征が多かったです。第三倉庫は普通の雑居ビルみたな所でした。このライブはイベントだったんですが、まったく参加しているバンドも知らず、Droogは知ってましたが、あとはまったく知りませんでした。暴れ方もビジュアル系とか通ってきた自分とはまったく違う乗り方で...。僕は後ろの方で大人しく見ていました。なんだろうな...ライブ自体が悪いとは思わないし、トリのKING BROTHERSは最後客席に機材持ち込んでやるのもパフォーマンスとして申し分ないと思うんだけど、ただ激しいので一辺倒で歌詞自体に取り立てて意味がない、みたいな感じがあんまり...。少なくとも見た目とか、世界観とかそういう空気感が独特に出ているバンドが好きなので、もう多分行く事はないんじゃないかな。

⑰12/9 Sadie 「Rosario-ロザリオ-」RELEASE ONEMAN TOUR 2011autumn 『Gather,the Pain of Rosario』 at DRUM Be-1
今季2回目のSadieは、COLD BLOODの世界観を引き継いだ重く、暗く、激しく、 そして儀式的なライブでした。やっぱり自分はこういう世界観のライブが好きなんだなと思いました。あとこのライブではバラードがなかった事、そしてMCが一回もなかったんですね。でも僕はそっちの方がバンド然としていて緊張感も漂ってきて好きでした。真緒氏の喉が壊れない事を祈ります。

⑱12/17 lynch. TOUR2011 THE TRUTH IN A MIRROR at DRUM Be-1
今年最後はlynch.でのMIRRORS発売記念TOUR。この1年でlynch.が3回来てくれて、それに全部参加して、しっかりlynch.の虜になりつつある現在です。なんだろう、短期間でこれだけバンドの雰囲気が変わるバンドもそういないだろうと。また来年からの活躍に期待しています。Be-1に行く回数も増えたので、ある種のホームグランドになりつつある...。

そんな感じで今年は全部で15本と少ない本数ではありましたが、今までで沢山の数多くのライブに行く事が出来、色々な刺激を得ることができました。今後も色んな会場、色んなタイプのライブに参加し、刺激を得られたらいいなと思います。ありがとうございました。