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平城宮跡の朱雀門南側が来年3月開業

2017-09-07 08:34:15 | 平城宮跡・県営プール跡地
平城宮跡歴史公園の朱雀門南側が来年3月24日に開業することが発表されました。
朱雀大路並びに大路東側は国土交通省、大路西側は奈良県の整備になります。
やっと「平城宮跡」が「平城宮跡歴史公園」と呼ばれるのにふさわしい場所になってきましたね(笑)。全体の整備完成が待ち遠しいです。


読売新聞 2017.9.7 http://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20170907-OYTNT50032.html

以下引用

朱雀門南側 来年3月開業

◇平城宮跡歴史公園

国土交通省と県は6日、奈良市の平城宮跡で両者が整備を進めている平城宮跡歴史公園(約132ヘクタール)について、来年3月24日に朱雀門南側の広場など約35ヘクタールが開業すると発表した。玄関部分に施設ができることで、市民や観光客へのサービス向上が期待される。

 国交省は、約35ヘクタールのうち32ヘクタールを担当。平城京のメイン道路だった朱雀大路のうち、朱雀門から大宮通りまでの区間(幅74メートル、長さ約250メートル)を、柳を植えるなどして往時の姿に復元する。大路東側には、再現映像や模型、出土品などを集めた展示館を整備する。

 県は、大路西側の工場跡地3ヘクタールに、休憩・展望施設やレストラン、シャワー室を備えたジョギング・サイクリング拠点、バス約20台、乗用車約50台分の駐車場などを設置する。

 平城遷都1300年祭(2010年)で展示された復元遣唐使船(全長約30メートル)は、周囲に池を設けて無料公開する。県の事業費は約75億円。

 平城宮跡は、1998年に東大寺や興福寺などの寺社とともに世界遺産に登録され、2008年度に国営公園化が閣議決定された。現在は復元された朱雀門と第1次大極殿院の正殿があり、国交省は今後、第1次大極殿院の南門(高さ15メートル)や回廊などの復元を進める方針。

 荒井知事は「宮跡が現地で残っているのは世界的にも珍しく、体験することで歴史を学んでもらえれば」と話している。



平城宮跡全体の整備はまだまだですが、訪問客が滞在できる施設が完成することは大きなことです。「平城宮跡」という場所が観光の地になれる第一歩を踏み出せた、ということでしょうね。
奈良にとって重要な「観光資産」が出来ました。奈良の観光が奈良公園だけという寂しい状態から抜け出して欲しいですね。

詳細はこちらで
http://www.pref.nara.jp/secure/185130/kaiensiryou.pdf


平城宮跡では今後「第一次大極殿院南門及び回廊」(大極殿の周り)の復元があります。
これは国土交通省の整備です。国営公園としての国をあげた整備が本格化します。


それと読売新聞紙面に書いてあったのですが、平城宮跡を横断する近鉄奈良線の移設に関して奈良県の荒井知事が
歴史公園ができる来年3月までに進展があるよう、近鉄側と折衝したい」と述べて、協議を急ぐ考えを示したらしいです。
平城宮跡歴史公園の整備と近鉄線の移設は一体的に考えなければいけないものです。協議を急ぐ考えを示したということは、近鉄線移設がだんだん現実味をおびてきたということでしょうかね。
楽しみです(笑)



平城宮跡歴史公園の完成イメージ図