奈良の未来

かつての賑わいを取り戻すため、「奈良」の可能性を考える
「固定観念」「現状維持」「自己満足」をやめてみませんか

リニア奈良駅 そろそろ一本化を

2013-09-12 12:57:27 | リニア
2020年、東京でのオリンピック開催が決定されました。 経済効果の高い「リニア新幹線整備」の前倒しが期待されましたが、技術的な問題で「2020年開通」は否定されました。


朝日新聞DIGITAL 2013.9.11 http://www.asahi.com/business/update/0911/NGY201309110012.html

以下引用

リニア新幹線「五輪前の部分開業も無理」 JR東海社長

 JR東海の山田佳臣社長は11日の定例会見で、東京・品川―名古屋で2027年の先行開業を目指すリニア中央新幹線について、「工事には10年以上かかる。短縮しようがない」と述べ、20年開催の五輪には間に合わないとの見方を示した。

(リニア新幹線、愛知は地下)
 山田社長は「名古屋、品川のターミナル駅や南アルプスのトンネル工事に2桁の年数がかかる。部分開業も無理で、外国人のお客さまに乗ってもらうことにはとうていなり得ない」と話した。そのうえで、訪日する海外政府関係者らを対象に、山梨県の実験線を使った体験乗車を実施する考えも示した。

 また、中間駅を含む各駅の詳細な位置やルートなどを盛り込んだ環境影響評価準備書を18日午前、発表すると明らかにした。準備書は18日朝から、沿線の7都県と約40市区町村に届けたのち、名古屋と東京で会見を開く。山田社長は「必要な調査は8月中にすべて終えており、内容的には自信を持っている」と話した。

 準備書は1400ページ。全文をJR東海のホームページで閲覧できるようにする。その後1カ月間、沿線約90カ所で住民説明会などを開いて理解を求め、来年の着工を目指す。



大深度地下駅やトンネルの工事にかなりの年数がかかるとの事。 確かに前例の無い工事なので慎重に行わなければいけません。 2027年「東京~名古屋」開通は妥当な設定かもしれませんね。

ただ、2045年「名古屋~大阪」開通は前倒しされるかもしれません。
オリンピック開催による経済効果で、「東京~大阪」間の早期全線開通を求める声が大きくなってくるように思います。 オリンピック後には今以上の外国人が訪日するでしょう。 多くの文化遺産を持つ関西にリニアがアクセス出来なければ意味がありません。 なによりも大阪が黙っていないでしょう(笑) よって「名古屋~大阪」の早期開通への圧力は強まっていくように思います。

名古屋までは環境アセスも終わり詳細な中間駅も発表されるようなので、次の話題は大阪までの大まかなルートですね。 書いてきたように、「名古屋~大阪」開通は早まるかもしれません。 今のうちに奈良県としての「統一希望地」を決めておかないと、流れに乗り遅れてしまいかねません。 京都は「JR京都駅」で統一しています。


msn産経ニュース 2013.9.12 http://sankei.jp.msn.com/region/news/130912/kyt13091202090004-n1.htm

以下引用

リニア京都ルート 府市連携で具体案 知事、京都市長が合意

府と京都市のトップが府市政の課題を話し合う年1回の懇談会が11日、京都市で開かれた。リニア中央新幹線の京都駅ルートをめぐり、より具体化した提案を行うことで合意した。

 門川大作市長は「未来の日本のために、京都を国土軸の中心にすえないといけない。関西広域連合で理解を深めて取り組む」と改めて意欲を示した。

 山田啓二知事は「北陸新幹線のルートについては、現在、政治問題として議論されている。遅すぎるという問題ではない。関西としてどのルートがいいか議論すべきときだ」と述べた。2人は引き続き、関西広域連合で京都駅ルートの実現に向けて働きかけ、京都駅内にリニアの駅を設ける具体案を示すことで合意。経済効果の優位性を示すための調査の再実施などの案も示した。山田知事は懇談後、「リニアについて、国家的見地からみんなで議論すべきだ」と改めて強調した。(栗井裕美子)



「リニア奈良ルート」は確実だとは思いますが、奈良の「積極性」を示さないとどうなるか分かりません。 国土軸が変わり、これまで京都が担当していた「日本を代表する国際観光都市」を受け持つのですから(笑)。 しっかりと対応してもらいたいと思います。


ちなみに「奈良の未来」は大和郡山市案を支持しています。 「リニア奈良駅」は観光ターミナル駅にならないといけません。 そのためにもしっかりとした駅前整備が必要です。




「リニア奈良駅」は上のような地上駅になるのではないか と言われています。
最大幅50メートル程度、長さ1000メートル程度の敷地が必要になります。 奈良市北部でこれだけの敷地が取れるでしょうか。 仲川市長の考える左京清掃工場跡地はそもそも住宅地にあり、その住宅地の中をリニアが横断するのは考えられません。 それでは少し北の京都府内に駅を設置するのでしょうか。 それでは奈良県でもなければ奈良市でもないですよね。 京都府内を通すことになれば、JR東海と沿線自治体の協議に京都府が入っていなければいけないと思います。(現実には入っていません) 仲川市長の考える「奈良市北部」案をもう少し具体的に示して欲しいですね。 ただ最初にJR東海が考えていた「地下駅」案であれば可能性はあるとは思いますが。

基本的に「リニア中間駅」の位置はJR東海が示すものです。 しかし沿線自治体はその中間駅の経済効果を考えて「まちづくり」をします。 それは地方が自立する為に大切なことです。 奈良はしっかりと「統一希望地」を決め、JR東海との折衝のうえよりよい「リニア奈良駅」を作ってもらいたいと思います。

県営プール跡地 NHK誘致へ

2013-09-10 22:09:50 | 平城宮跡・県営プール跡地
県営プール跡地に少し動きがありました。 なんと「NHK奈良放送局」を誘致するらしいです。


読売新聞奈良 2013.9.10 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20130909-OYT8T01095.htm

以下引用

県営プール跡 NHK放送局誘致へ

県は9日、集客力アップを目指して再開発する県営プール跡地(奈良市三条大路)にNHK奈良放送局(同市鍋屋町)を誘致するため協議すると発表した。移転時期は未定という。同放送局は「災害報道や地域、文化の情報発信のよりよい拠点となるよう協議を進めたい」としている。

 県営プールは2008年9月に閉鎖しており、北隣の奈良署も14年3月の移転が決まっている。県は双方の敷地をあわせた計約3・1ヘクタールに天平時代をテーマにしたホテルを誘致し、交通ターミナルやイベント広場を整備する方針で、この跡地の一部に同放送局を誘致する。

 県の担当者は「跡地に設けるイベント広場で映像を使った企画展示を共催したり、局舎の一部を公開してもらったりして観光客らを呼び込みたい」としている。



以前、他紙でそのような報道があったみたいですが、奈良県が正式に発表しました。 (奈良県HP
僕は基本的には反対ではありません。 更地のまま跡地利用が決まらないのは最悪であるし、少しでも活性化になればと思っています。
しかし、今までの構想とは全然違う展開に唖然としてしまいます。 「大宮通りプロジェクト」の天平空間に放送局のアンテナ塔はいいのでしょうかね。 あまり目立たないようにするのかもしれませんが、ついこの間作ったプロジェクトの理想を自ら崩すのか とそんな気がしますね。

繰り返しになりますが、僕はこの誘致に反対ではありません。 むしろNHK奈良放送局が表舞台に出てあの地域の活性化に寄与してくれるのを希望しています。 問題なのは、あまりにも「奈良らしさ」「ホテル誘致」にこだわり本来のその土地の「活用性」を見誤った奈良県です。 現実的に「ホテル誘致」を何年もして結局決まらないという事は、その土地に「ホテル」としての魅力が無いという事です。 もう少し違ったアプローチをしていればもっと早く跡地の有効利用が出来たのかもしれませんね。

当ブログ 「大宮通りプロジェクト」始動(県営プール跡地と朱雀大路) で書いたように僕はあの土地での「ホテル誘致」は反対です。 商業施設やイベント会場等 若者を呼べるようなそんな整備にしてもらいたいと思います。 その賑わいが「天平ストリート」として「大宮通り」を活気付かせるでしょう。