昔から奈良を揶揄する言葉で、当ブログ「大仏商法」でも採り上げました。 もう一度、一般に言われている意味を載せてみます。
奈良の大仏に参詣する客が立ち寄るのを待つだけで、進んで客を集める努力をしない奈良商人の消極性をいう語。
◆古くは、大仏に参詣する客を捉えて逃さない奈良商人の商売上手を言ったともいう。
ヤフー辞書(大辞泉)http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/23412600/
昔は奈良の「商売人の気質」だと思っていたのですが、最近ではもっと根深いもののように感じてきました。 商売人のみならず行政、県民もその「気質」を持っているのではないかと思います。 「日本」という国を造ったバイタリティー溢れる「場所」であったのに残念ですね。
このブログで何度も言っているのですが、今の奈良のキーワードは「固定観念」「現状維持」だと思っています。 それに最近の考えとして「自己満足」を付け加えさせてもらいたいです。 この3つの考えを改革していかないと「奈良」に「未来」は無いように思います。 「大仏商法」と言われる批判にこの3つが重なるように思うのですが、いかがでしょう。
(固定観念)
例えば「奈良は癒しの街で、穏やかで静かな町並みがよく似合う。 高齢者の方が訪れるのがベスト」という考え。 確かに穏やかな町並みではありますが、それだけではありません。 奈良県内には色々な観光地があります。 癒しの街は中南部(斑鳩、飛鳥、吉野など)に任せ、「平城京」の地である奈良市は「天平文化の如く」おおらかで賑やかな観光を目指してはどうでしょうか。 実際に奈良を訪れる人のほとんどは「奈良の景観」が目的ではなく、「鹿」と「大仏」です。 奈良公園で鹿と戯れ、大仏さんの大きさに圧倒される。 あちらこちらで歓声や笑いが聞こえる。 それが「観光客の楽しみ」であり「奈良を訪れる目的」であります。 そんな観光客をもてなすのは「食事(安く簡単に食べられる)」「ショッピング(鹿グッズ、奈良土産)」「宿泊(ビジネスホテル風)」であると思います。 こういった施設を充実させる事がリピーターをよび、観光産業の活性化につながります。
数年前に閉園した奈良ドリームランドのプールは、大阪の客を呼び込んでいました。 遊園地の衰退で閉園してしまいましたがプールはなかなか人気がありました。 奈良(特に奈良市)は若い人にとっては遊びに行く場所といった感覚が強かったように思います。 「高齢者の癒しの場所」だけではなくこういった年齢層を対象にした観光を考える事が今必要ではないでしょうか。
(現状維持)
例えば「奈良の景色は変わらない方がいい」という考え。 拡幅している「三条通り」は昔の方がよかったという考えを聞いた事があります。 確かに昔ながらの店があり「奈良らしい」通りだったかもしれませんが、あの狭い通りが本当によかったと思うのでしょうか。 春日若宮おん祭りやバサラ祭りなど相当大変だったと思います。 観光都市奈良のメインストリートが観光客を無視したつくりであるならばそれは変えるしかないでしょう。
「奈良の景観」も絶対に変えてはいけないという事はありません。 奈良の収入源である経済活動を考慮に入れてどこまで許容できるかが大切です。 現状維持だけではいけません。
(自己満足)
例えば「奈良の景観は歴史を感じさせる素晴らしいもの」という考え。 ちょっと最近は「景観」にこだわっています(笑) 「奈良の景観」を見て歴史を感じるのは、歴史に詳しい人だけです。 普通の多くの人は田舎の景色の中に寺が見えると思うだけです。 その景色にどんな意味があるのか知らないだろうし、知ろうともしないでしょう。 景観があるだけでみんなが歴史を感じられると思うのは間違いだと思います。 僕は「景観」にこだわるよりも本来の観光、「観光資産」の魅力アップに力を入れる方がいいと思います。 平城宮跡国営公園化、JR奈良駅周辺商業地化(私案)など、訪問する人がわかりやすく、便利に利用できる施設を整備するほうが大事ですね。その方が観光客に優しい街であると思います。
奈良は歴史遺産を守っていかなければいけない場所です。 その為に大きな産業が育ちにくく、その遺産を利用した観光産業に活路を見出してきました。遺産を利用することでそれなりの産業に育ちましたが、自分で「観光資産」を作るといった意識の少ない、積極性に欠ける観光都市になってしまいました。「大仏商法」とはそのような状態を揶揄したものでしょう。 かつての「日本の首都」であった奈良がこんな状態では悲しいですね。
奈良の大仏に参詣する客が立ち寄るのを待つだけで、進んで客を集める努力をしない奈良商人の消極性をいう語。
◆古くは、大仏に参詣する客を捉えて逃さない奈良商人の商売上手を言ったともいう。
ヤフー辞書(大辞泉)http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/23412600/
昔は奈良の「商売人の気質」だと思っていたのですが、最近ではもっと根深いもののように感じてきました。 商売人のみならず行政、県民もその「気質」を持っているのではないかと思います。 「日本」という国を造ったバイタリティー溢れる「場所」であったのに残念ですね。
このブログで何度も言っているのですが、今の奈良のキーワードは「固定観念」「現状維持」だと思っています。 それに最近の考えとして「自己満足」を付け加えさせてもらいたいです。 この3つの考えを改革していかないと「奈良」に「未来」は無いように思います。 「大仏商法」と言われる批判にこの3つが重なるように思うのですが、いかがでしょう。
(固定観念)
例えば「奈良は癒しの街で、穏やかで静かな町並みがよく似合う。 高齢者の方が訪れるのがベスト」という考え。 確かに穏やかな町並みではありますが、それだけではありません。 奈良県内には色々な観光地があります。 癒しの街は中南部(斑鳩、飛鳥、吉野など)に任せ、「平城京」の地である奈良市は「天平文化の如く」おおらかで賑やかな観光を目指してはどうでしょうか。 実際に奈良を訪れる人のほとんどは「奈良の景観」が目的ではなく、「鹿」と「大仏」です。 奈良公園で鹿と戯れ、大仏さんの大きさに圧倒される。 あちらこちらで歓声や笑いが聞こえる。 それが「観光客の楽しみ」であり「奈良を訪れる目的」であります。 そんな観光客をもてなすのは「食事(安く簡単に食べられる)」「ショッピング(鹿グッズ、奈良土産)」「宿泊(ビジネスホテル風)」であると思います。 こういった施設を充実させる事がリピーターをよび、観光産業の活性化につながります。
数年前に閉園した奈良ドリームランドのプールは、大阪の客を呼び込んでいました。 遊園地の衰退で閉園してしまいましたがプールはなかなか人気がありました。 奈良(特に奈良市)は若い人にとっては遊びに行く場所といった感覚が強かったように思います。 「高齢者の癒しの場所」だけではなくこういった年齢層を対象にした観光を考える事が今必要ではないでしょうか。
(現状維持)
例えば「奈良の景色は変わらない方がいい」という考え。 拡幅している「三条通り」は昔の方がよかったという考えを聞いた事があります。 確かに昔ながらの店があり「奈良らしい」通りだったかもしれませんが、あの狭い通りが本当によかったと思うのでしょうか。 春日若宮おん祭りやバサラ祭りなど相当大変だったと思います。 観光都市奈良のメインストリートが観光客を無視したつくりであるならばそれは変えるしかないでしょう。
「奈良の景観」も絶対に変えてはいけないという事はありません。 奈良の収入源である経済活動を考慮に入れてどこまで許容できるかが大切です。 現状維持だけではいけません。
(自己満足)
例えば「奈良の景観は歴史を感じさせる素晴らしいもの」という考え。 ちょっと最近は「景観」にこだわっています(笑) 「奈良の景観」を見て歴史を感じるのは、歴史に詳しい人だけです。 普通の多くの人は田舎の景色の中に寺が見えると思うだけです。 その景色にどんな意味があるのか知らないだろうし、知ろうともしないでしょう。 景観があるだけでみんなが歴史を感じられると思うのは間違いだと思います。 僕は「景観」にこだわるよりも本来の観光、「観光資産」の魅力アップに力を入れる方がいいと思います。 平城宮跡国営公園化、JR奈良駅周辺商業地化(私案)など、訪問する人がわかりやすく、便利に利用できる施設を整備するほうが大事ですね。その方が観光客に優しい街であると思います。
奈良は歴史遺産を守っていかなければいけない場所です。 その為に大きな産業が育ちにくく、その遺産を利用した観光産業に活路を見出してきました。遺産を利用することでそれなりの産業に育ちましたが、自分で「観光資産」を作るといった意識の少ない、積極性に欠ける観光都市になってしまいました。「大仏商法」とはそのような状態を揶揄したものでしょう。 かつての「日本の首都」であった奈良がこんな状態では悲しいですね。