奈良の未来

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県営プール跡地 県整備分事業者に大林組グループ

2016-04-13 17:18:48 | 平城宮跡・県営プール跡地




「大宮通り新ホテル・交流拠点事業(旧県営プール跡地活用プロジェクト)」の県整備分の事業者に大林組グループが選ばれました。
長期に渡り停滞していた「県営プール跡地整備」が、一気に前に進んでいきそうです。


日経BPnet 2016.4.13 http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/15/433782/041100297/

以下引用


奈良県営プール跡地のコンベン ション施設、大林組グループが 203億円で落札
山田 雅子=ライター


奈良県は、県営プールと奈良警察署跡地の整備事業のうち、コンベンション施設などの建 設・運営についての総合評価一般競争入札結果を発表した。落札したのは大林組を中心とする企業グループ。落札価格は203億290万2460円 だ。

県が進めているのは「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」。奈良市大路一丁目の県営プールと奈良警察署の跡地の2万8400m2の土地に、 ホテル、コンベンション施設、屋外・屋内の多目的広場、観光振興施設などを一体的に整備する。すでに、ホテル事業の優先交渉権者として、森トラストを中心とする企業グループが決まっており、マリオット・インターナショナルの「JWマリオット」ブランドを展開する予定だ。

県はコンベンション施設の建設・運営をBTO 方式で整備する方針を固め、2016年2月にPFI 法に基づく総合評価一般競争入札を実施した。 入札には、大林組グループのみが参加した。大林組を代表企業に、梓設計、コンベンション施設の運営を担うコンベンションリンケージ、施設の維持管理や観光施設と民間施設の運営を担う東急コミュニティーからなる企業グループで、協力企業として土木設計・工事のオオバも名を連ねている。

建設するコンベンション施設は地上2階建て、延べ床面積1万692m2の規模となる。 2160m2の大会議室1室のほか、中・小の会議室をそれぞれ4室備える。このほか、屋外多目的広場、駐車場・駐輪場とバスターミナル、延べ床面積5310m2の劇場と観光振興施設も整備する予定だ。また民間からの提案として、レンタサイクル事業の実施も盛り込まれた。













(完成イメージ図は日経BPnetより。)


「奈良」らしさを表現する工夫として、正倉院など奈良の寺社の重厚感をイメージさせる外観や全体構成を採用したほか、壁、天井などには奈良県産の木材を使用する。平城京の碁盤の目状の通りをイメージした通路、万葉集に登場する樹種を植えた植栽帯「万葉の丘」なども提案された。敷地の南側では、NHK奈良放送会館の整備も予定されている。放送会館との相乗効果も含め、滞在型観光の拠点としての機能を追求していく。

入札にあたり、事業の予定価格は220億8000万円が設定されていた。今後、4月に基本協定を締結した後、議会の承認を経て7月頃に契約し、2020年4月の開業を目指す。今回の企業グ ループが維持管理と運営に携わる期間は、開業後15年間だ。




やっとここまできたか、という感じですね。
このブログでも書いていたのですが、正直ホテル誘致は無理だと思っていました。この場所がホテルに適しているとも思わなかったし、ホテルよりも賑わいのあるものをという気持ちがありました。

荒井知事の粘り勝ちですね(笑)

ホテル誘致が成功した理由として、「景気が少し回復した」「訪日外国人が増えた」「ホテル不足が深刻になった」などいろいろあるとは思いますが、

何よりも

「森トラストが優先交渉権者になった」

「奈良県が本気を出した」

これが大きかったと思います。

外資系ホテルと連携を強めてる「森トラスト」と何がなんでもホテルが欲しい「奈良県」が上手く協力しあい、最高の結果を出したということでしょうね。
いやぁ4年後が楽しみですね。

もう一つこの結果をみて感じたのは、想像以上に奈良という場所は世界にとって「価値のある場所」なんだということでした。
今までの内向きな価値観を捨てて真の「国際観光都市」にならないといけませんね。
規制緩和を含めて魅力ある「まちづくり」をお願いしたいです。