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「大宮通りプロジェクト」始動 (県営プール跡地と朱雀大路)

2013-01-10 18:57:23 | 平城宮跡・県営プール跡地
平城宮跡周辺が大きく変わりそうです。

msn産経ニュース奈良 2013.1.10 http://sankei.jp.msn.com/region/news/130110/nar13011002130001-n1.htm

以下引用

平城宮跡~奈良公園 県のにぎわい創出プロジェク 奈良

 ■復原遣唐使船を大宮通り沿いへ

 ■観光の玄関口、ランドマークに

 荒井正吾知事は9日の定例会見で、平城宮跡(奈良市)に隣接する平城京歴史館前に展示している復原(ふくげん)遣唐使船を、約300メートル南の大宮通り沿いに移動させる考えを明らかにした。平城宮跡から奈良公園にかけての空間ににぎわいを創出する県の「大宮通りプロジェクト」の一環で、奈良観光の玄関口のランドマークとして活用する。

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 復原遣唐使船は全長30メートル、幅9・6メートル。ミシュランの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」(改訂第2版、フランス語版)では、「興味深い」を意味する1つ星を獲得している。

 大宮通りに接する平城宮跡の朱雀大路西側には現在、積水化学工業奈良事業所など子会社や関連会社計7社があるが、すでに平成26年度中の移転が決まっている。

 この跡地に、交通ターミナルや観光拠点施設を整備する方針で、ここに新たに復原遣唐使船を移動させる計画。船が海に浮かんでいるように見せる展示の工夫も検討している。現在、復原遣唐使船を展示している平城京歴史館自体を移設する案もあるという。

 大宮通りプロジェクトは、県が昨年夏に計画。平城宮跡から奈良公園までの約5キロの大宮通りのにぎわい創出を目指し、沿道では奈良市役所南側の県営プール跡地の活用や、地域と連携した植樹などの取り組みも検討している。

 プロジェクトについて、荒井知事は「奈良公園、朱雀大路前など、一貫したテーマが大宮通りに出てくる。にぎわいをつくって経済の活性化に資するようにしたい」としている。

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 ■県営プール跡地 大型複合施設整備へ

 ■天平時代イメージ ホテル誘致核に

 県は「大宮通りプロジェクト」で、奈良市役所南側の県営プール跡地に、天平時代をイメージしたホテルや会議場、物販施設、広場などを備えた大型複合施設を整備するため、新年度から計画づくりに本格着手する。現状では、県内のホテル客室数は全国でも最低ランクで、県は施設を整備することで観光産業の活性化を目指す。

 計画地は、奈良市役所南側の県有地3・1ヘクタール。核となるホテルを誘致するほか、官民連携で会議場や物販施設、レストラン、広場などを整備する。奈良時代に設置された庶民救済施設の薬園「施薬院」をイメージした温浴施設も備えたいとしている。

 平城宮跡に近いため、平城京があった奈良時代の最盛期にあたる天平時代をテーマに、国際交流が盛んだった当時をイメージした外観にする。

 さらにバスターミナルも整備。平城宮跡や奈良公園を結ぶバスも運行し、交通の利便性を高める。今年6月には、奈良市内各地で開く音楽祭「ムジークフェストなら2013」の会場としても活用する方針で、にぎわい空間としてアピールする。

 県有地には現在、県営プール跡地のほかに奈良署がある。同署は平成26年をめどに、奈良市大森町に移転する予定。

 県の担当課は、新年度予算に跡地活用の検討事業費として2千万円を要求しており、計画づくりに本格着手したい考えだ。

 ホテル誘致計画をめぐっては、県が20年にホテル事業者の公募を2度実施しているが、いずれも不調に終わるなどし、事業者は決まっていない。

 しかし、計画地は平城宮跡に近く、奈良公園と結ぶルートの中継地にもあたるため、県は「奈良に残された最高の場所」と計画実現を期待。これまでにも複数の商業施設から打診があったが、「将来につながる活用を検討したい」と、ホテル誘致計画を継続している。



県営プール跡地へのホテル誘致がうまくいかなかったのでこのような構想がでたのでしょうね。 そもそもあの場所はホテルには不向きであったと思います。 奈良公園から少し離れているし、近くの平城宮跡はまだ観光地としては中途半端です。 何よりも夜に外出しようにも何処にも行くところがありません。 これまでの誘致が失敗しているのはホテル側からみるとその場所に魅力が無い ということでしょう。 ホテルを誘致するのには事業者が造りたい思わすような魅力のある場所でなければいけません。
その意味で今回の構想が生まれたのだと思いますが、僕はこの構想は「ホテル誘致」と切り離して進めていくほうがいいと思います。 つまり、「ホテル」という施設にこだわらず、「賑わいの空間」を創出するというコンセプトで整備計画を考えていってほしいですね。 もちろんその結果として「ホテル誘致」が成功したのならそれはそれでいいのですが。 なによりも賑わいの場所を生み出す ということが一番大事です。

僕は平城宮跡・県営プール跡地・奈良公園を一体的に整備する「大宮通りプロジェクト」には賛成です。 特に「遣唐使船」を大宮通り近くまで移設し平城宮跡のランドマークとして使うというのは、平城宮跡の性格をより明確に表し観光者にとってわかりやすいものとなるでしょう。 国営歴史公園として整備される平城宮跡は「国際色豊かなかつての日本の都」を感じさせる素晴らしい場所になって欲しいと思います。

この3箇所以外にも「大宮通り」は天平をイメージした商業施設、飲食店などの「賑わいの空間」が生まれたらいいですね。 天平ラーメン、天平うどんなどいろいろな店が出来たらおもしろいと思います。 現代の天平ファッションもあればいいですね。 「天平」ブランドを日本中に広めましょう。
ちょっと話が飛びますが「飛鳥」というブランドは結構いけると思うのですが、まだまだ世間には広がってませんね。 「ファッション」「アニメ」などサブカルチャー的には使えそうな気がしますがどうなんでしょうね。 ちょっと脱線しましたが(笑)

「大宮通りプロジェクト」に一つ提案があるのですが、「大宮通り」という名前を「天平通り」もしくは「天平ストリート」に変えてみたらどうでしょうか。 常に天平という名前を聞くことで市民県民の意識が変わります。 今後の観光のメインストリートとして考えているのなら名前の変更は有効だと思いますがいかがでしょう。