Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

イスタンブールへ(11)

2013年10月31日 | 海外(中東編)
■ブエノスディアス再び
熱気球で眺めた世界の余韻に浸る。おそらくこの旅一番の感動を朝方に体験してしまったものだから、この時点で今日は存分な状態。宿に戻り飯を食ったはいいが、できればこのままゆっくりしていたい・・・ぼんやりと洞窟ホテルの2階から遠くを眺めていると、クラクションの声。
はい。次ですね。荷物を持って乗り込むと・・・
「オラァオラァ!!ブエノスディアス!」
わっ。昨日のメヒコのおばちゃん4人組に、スペインの老夫婦。・・・ということは今日もスパニッシュ講座かえ?^^;ガイドを見ると、あれ、アランリックマンではない。ツーリストはほかに、若いアメリカ人?とフランス人らしきおば様がいらっしゃる。ガイドの自己紹介とコースの説明が始まり、ホッ・・・英語だ。よかった。

■先生たちとサムライ
ところが・・・このガイド、昨日と違ってとっても熱心。全員参加型で盛り上げていこうというありがた迷惑なスタイルは、日本以上におもてなしのこころが満載なのである。
「じゃぁ、前から順番に自己紹介な」
フランス系のおばちゃん。フランス人だったが、夫がこちらの方のため、現在は帰化してトルコ人に。元々、フランスで講師をやっていたが、現在は英語の講師をアンカラ(トルコの首都)で行っているらしい。トレビア~ンな英語にハードルがグッと挙がる。
続いて、昨日のメヒコのおばちゃん2名。まずはよく声をかけてくれたかっ腹のよいおばちゃん。昨日の会話がウソのように流暢な英語が始まる。
え…!?メキシコシティで教鞭!?しかも大学の物理学!?おわ…タコス食いすぎなおばちゃんではなかったのね。続いてお高くとまっていた方・・・も数学の教師!ニューフェースの若い女性も教師・・・どうなっているんだ?

いよいよこちらの出番。もう名前だけ名乗ってさらっと流そう・・・
「マイネ・・・」
「オォ! サムラーイ」 シュッシュッ(手刀を切る音)
・・・はい。サムライですョ。
「サムライはTOKYOで何やっているのか?ハラキリか?ガハハ・・・」
間違った日本人像、これはこれでコミュニケーションツールとして助かるかもしれない(笑)サムライの仕事を無難に答えると話題は昨日イスタンブール訪問した阿部首相へ。
・・・お!この流れはアレだ。あれしかない!
「阿部首相はトルコのために友情外交に来たんだぜ。お・も・て・な・し、オモテナシ!



一同シーン・・・。

あ、いや…。オリンピックの話。イスタンブールと東京と競い合ったでしょ?次のオリンピックのときぜひ東京に来てよ!
グダグダになりながらどうにか締めくくる。

スペイン人と思っていた老夫婦も実はウルグアイ人で元先生たちで、ツーリストの多くが先生であることがよ~くわかった2日目。今日も国際色豊かなパーティー。

一緒に行動して良くわかったのだけど、みんなとってもコミュニケーションのとり方が上手なんだよね。何ていうか、色々相手のことを気遣うのよ。例えば、
「わぁいいカメラね!どれくらいするの?」
「何年やっているの?写真見せてよ」

とか。相手のことを放置しないわけ。これが先生の属性かどうかわからないのだけど、少なくともガイドのトルコ人もこちらをニックネーム(サムライ)で呼んだあと、ちゃんと相手が不快な思いしていないかかげで確認してくるし。自己紹介のときに「おもてなし(ホスピタリティ)」について口にしたけれど、日本の察する文化ってある程度親しくなって初めてできる芸当ではないか?と思う。一見の客や通りすがりの人にどこまでもてなしできるのだろうか?ストレートに相手に関心を寄せるって意外と難しい。海外に出て彼らと時間を共有すると、相手への気づかいや賛辞の言葉が実にスマートなのに気づく。女性へのエスコートもとても自然。この辺はちょっと見習いたいところ。

さてさて2日目は南カッパドキア方面へ。趣きが少し変わり、



野を散策し、野生のリンゴを捥いで食べたり

ワイン用に積み残したブドウを取ってはシェアしたり

のんびりトレッキングを楽しむ。皆、2日目ということもあり、すっかりうちとける。
お茶目なメヒコの先生は写真とってよと言い放つとくるり。
えっ…そっち崖だってば。

「#$%&*…!!」皆から悲鳴があがる

怖いもの知らず^^;


続いてカッパドキアのもうひとつの都市。アンダーグラウンド、地下都市へ向かう。ガイド曰く、カッパドキアには大小あわせて40近くの地下都市が存在しており、今回まわるのはカイマクル地下都市。紀元6世紀~9世紀ぐらいに作られたらしいのだが、イスラムの迫害から逃れるためにキリスト教徒が作ったとされる地下都市らしい。(←英語で説明聞いたのでちょっと怪しい・・・かも)丸い石の扉や寝室、倉庫、教会、井戸、トイレ、キッチンや洗濯場などを見せてもらう。



昼食は洞窟を掘ったレストランで




メキシコの先生、こちらが時おり出していたパンダが気になっていたようで、食事時に趣旨を説明すると、
「それはいいアイディアね!ワタシも今度やろうかしら?」

えらく気に入ってくれたので、3代目をメキシコに派遣することにした(笑)
さらば3代目。タコス食いすぎんなよ。


2日間の締めくくり最後はサンセット。
素敵なご夫婦、気さくなメキシカン。そしておもてなし上手のトルコ人。とても楽しい時間をありがとう。素敵な思い出になりました。今度はウルグアイ、メキシコについてたっぷり調べてみたいと思います。

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