先日、旅の報告を兼ねて関西方面へ友人を訪ね、大阪→広島→京都と周ってきた。大阪方面には近年よく出かけるようになったが、やはり時間もお金もかかるゆえ、ついでに寺巡りや和菓子巡りなどをしてくる。最近はやりの“もったいない”根性がそうさせるが、私の場合、本題の用事よりもついでの方に力が入ることが多く、時に本末転倒になることも珍しくない。
食通家でも知られる池波先生は「散歩のとき何か食べたくなっ . . . 本文を読む
7月17日【フェイサイ→ルアンナムター 晴れ】
7時起床。頭はボンヤリ、目は腫れぼったく咳がヒドイ。う~ん・・・完全に高熱風邪の症状。残り少なくなった風邪薬を飲んで9時半発のバスに乗り込む。ここからがしんどかった。フェイサイ・ルアンナムター間は相当な悪路と聞いていたが、赤土の未舗装の道は斜度が20度以上ときつく、揺れる。この悪路はカンボジア以上だ。口にタオルをあてて止まらない咳を押し殺し、じっと . . . 本文を読む
はじまりがあれば終わりあり。
夢のような日々は瞬く間に過ぎ去り、多くの思い出を抱えたまま極東の島国日本へ、現実の社会へとうとう帰ってきてしまった。五感を揺さぶられる感動の連続だった素晴らしい旅だけに、終わりを迎えることは切なく残念でならない。
バンコクでは同じく帰国目前の友人と、深夜の街角で20バーツのカオマンガイ(鶏の炊き込みご飯。とにかく美味い)をほおばりながら
「なぁに日本へはビザ延長し . . . 本文を読む
ムアンシンへの道のりはとても険しく、厳しいものだった。
バンコクからラオス北部に面したチェンコーンまでの夜行バス、必要以上に効いたエアコンに薄手のブランケットは太刀打ちできず、再び風邪を引く。そして入国したラオス国境の町フェイサイでは、5分の差で1日1本のバスを逃し、バス停横のシャワーすらない宿で熱にうなされた身体を横たえる。次の日、ルアンナムターに向けてこの旅最大の悪路を10時間、40度近い熱の . . . 本文を読む
シェムリアップには日本人に人気のゲストハウスがいくつかある。日本食メニューはもちろんのこと、大量の小説や漫画を置いて居心地の良さをアピールしているようだ。今回泊まったチェンラーGHも人気の宿らしいが、リピーターのヨシさん曰く「以前に比べると質が落ちた」とのこと。(確かにトンカツ定食のカツは煎餅のようにバリバリだったナ)愛想が良く面白いママだったが、段々ビジネスライクになってきているらしい。確かにシ . . . 本文を読む
ラオス、中国、ベトナム、カンボジアと周り、再びバンコクに入った。
昨日のバスは連絡不足により途中5時間も待たされ、バンコクのカオサンに着いたのは深夜2時。どしゃ降りの中、不慣れなカオサンなので途方に暮れかけたが安宿にどうにか落ち着くことができた。
しかし、カオサン通りはすごい。雨の深夜にもかかわらず屋台やバーにはバックパッカーが群がっている。こちらも負けずに?宿下のロビーで他の日本人バックパッカ . . . 本文を読む
ポルポト(クメール・ルージュ)の支配下におかれたカンボジアでは極端な共産主義の政策が断行された。かつての文化は全否定。貨幣経済の廃止、農業を主体産業に置いた政策は都市部の人間を農村に強制移住させ、家族を解体。そして知識人の多くは処刑されたという。近年に暗い過去を持つカンボジアだが、出会う人々の笑顔がとても印象的だった。
7月12日【シェムリアップ 曇り時々雨】
早朝、バッタンバンへ出発するヨ . . . 本文を読む
シェムリアップ近郊はアンコールワットやアンコールトム以外にも見所たくさん。
ベンメリア遺跡 発見当時のままの雰囲気が楽しめるベンメリア遺跡なので、瓦礫の中を掻き分けて散策する。シェムリアップから遠く60kmも離れているのが少し難。
バンテアイ・スレイ寺院の彫刻 小さな寺院だけれど、レンガ色の石と彫りの細かさは異色の存在。
一之瀬泰三のお墓 「地雷を踏んだらサヨウナラ」の戦場カメラマン一 . . . 本文を読む
アンコール・トムとは(大きな町)を意味しているようで、アンコールワットの北に位置する。5つの巨大な門と城壁に囲まれた城内には中心にバイヨン寺院、パプーオン、象のテラスなどが並ぶ。それぞれの建築物を結ぶ脇道にはみやげ物売りが待ち構え、流暢な日本語が飛び交う。
南大門。この他、北大門、西大門、勝利の門、死者の門がある。
ピミアナカス寺院 左側の階段をよじ登るんだけど…急勾配な上、巨大ムカデが這 . . . 本文を読む
アジア最大の遺跡アンコールワット。
その圧倒的な存在感を目の当たりにし言葉を奪われた。
スケールのでかさはさることながら、壁面に描かれた神々のレリーフやデバター(女神)たちの細密な彫りの数にも驚かされる。
日の出直前のアンコールワット
夕方の第一回廊 …壁面には古代インドの「ラーマヤーナ」(叙事詩)が描かれ物語になっている。昼間は観光客でごった返すが、客の三割以上はガイド付きの日本人のた . . . 本文を読む
◆写真:天空のアンコールワット◆
シェムリアップのネットカフェは1時間1ドルと高いが、速度は最悪だ。書いたものが消えたり、保存ができなかったりともどかしい。至福の日々の感想はじっくり書きたいが、時間がないので後日にまわします。
3日間の遺跡巡りを終え、今日は「アキラミュージアム」(地雷博物館)に行ってきた。アキー・ラー氏(通称アキラ)は子供の頃クメ . . . 本文を読む
バイヨン寺院
回廊の様子。壁面に彫りこまれたレリーフは見応えあり
躍動感あるアプサラの踊り
並ぶ観世音菩薩像
有名なクメールの微笑み
リンガ(男性器)と爺さま…寺院内で観光客を待ち構える現地人の多くはガイド料が目的。時々しつこく付きまとわれることも。まさしくダンジョンで遭遇するモンスター(笑)この時はどうにか逃げられたけれど爺さまだけにちょっと複雑。 . . . 本文を読む
昨日、遂に神々の遺跡へ足を踏み入れた。
旅のクライマックであり、一番の目的地でもあるアンコール遺跡群。
長年夢見たその姿は実に雄大で神々しく、圧倒的な存在感で迎え入れてくれた。
草むらの虫の音が静けさを強調するなか、明るみだした空に浮かび上がる巨大な石のオブジェ。
朝陽を浴びて刻々と変化するその表情は見るものから言葉を奪った。
こうしてまたひとつ、夢が叶った。
そして至福の時は、なお続く。
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プノンペン初日は散々だった。
ベトナム国境モクバイあたりからだんだん目が回りだし、プノンペンに着いた頃にはあきらかに高熱の症状になっていた。
バスから降り、最初にチェックした宿は拘置所のような部屋。
こんな部屋に泊まったらそのまま死んでしまいそうな雰囲気(苦笑)だったので、気力で断り次の宿へ。こちらも大差ないがテレビがあるだけマシかとチェックイン。
・・・ところが、窓がない、じゃない。
窓はあ . . . 本文を読む
『 社会主義・共産主義国の国際標準化 』
中国、ベトナムと旅をしてきてよく目立つのが「ISO9001:2000(品質の仕組みの標準化、顧客満足の向上を主旨としている規格の2000年バージョン)」の文字だ。社名の看板以上に豪華なISOの文字が並び、取得をアピールしている。スーパーに陳列されている数多くのお菓子にもISOの文字が並ぶ。・・・確か商品にISOのマークを載せてはいけないはずだが? 東南 . . . 本文を読む