Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

パン食文化の境界は?

2013年11月24日 | 国内de海外
イスタンブールでの思い出には年内いっぱいは浸るつもりである。現在読書中の「わたしの名は赤」(トルコ人作家オルハン・パムク著)も上巻を読み終えて、いよいよ面白さが増している。
トルコ文学が何なのかというよりも、ノーベル文学賞作家として個の力量が突出しているように思える。

個人的にどことなくドストエフスキー作品を連想させる表現や言い回し(ただし、あそこまでは回りくどくはないので20代でなくても読める^^;)がツボ。死についての考察・登場人物の内奥を章ごとに主役化することで巧みに使い分ける手法はじわりじわりと楽しさを増す。

残念に思うのは、この本読んでからイスタンブールの街を歩きたかったという気持ち(苦笑)


さて、そんなトルコ話だが、買ってきたお土産が本日で終わった。イスタンブールの素敵なお店「アヤソフィア」で絶妙なチョイスしてくれたzeynepサマ。感謝感謝です。

最後に大事にとっておいたのがイスタンブール産のハチミツ。トルコのハチミツ生産量は世界第4位!色々と調べてみるとその中でも松の蜂蜜は世界シェアNo.1なのだそうな。
特にオーガニックのハチミツは、その見た目さえクリアできれば至福の甘さを味わうことができる。巣をスプーンでぐ~っと削いでいくと、じんわりジワジワと蜂蜜がしたたり落ち…

その色合い、こいつをパンにぬって頬張った際の濃密で口解けの良さは至福。


この至福なハチミツを美味しくいただくには、やはりうまいパンが必要だろう。トルコのパン(Ekmek エキメッキ)はフランスパン(バゲット)のあの攻撃的な固さの外皮もなく、ふんわり柔らかいのが特徴。イスタンブールの街では使いの小僧さんが袋いっぱいのエキメッキを運ぶ姿をよく見かけた。
旅中は気付かなかったが、あのエキメッキの柔らかでやさしい味わいは、良質な白米の役割とそっくり。トルコ料理を語る上で侮れない影の主役と思う。

是非日本でも手に入れたかったが、リサーチ不足で見つからず。(池袋にトルコのパン屋さんがあるらしい)
代わりに先日お江戸の方に教わった東京で指折りのうまさと称されるバゲットを手に入れに丸の内へ向かう。お目当てのパン屋は「VIRON」というお店。

ここのバゲットはフランスから仕入れた材料で焼き上げられ、とても人気なのだそうな。東京駅丸の内口から外に出て5分ぐらいの東京ビルTOKIAの1階にあり、併設のレストランは人でごった返している。

数種類のバゲット。そのバリエーション・焼き上がりはどれもお洒落。でも硬そう^^;
数種類のバゲットを手に入れ帰る。

パン食文化の境界は、やはり原料となる小麦が取れる地域になると思うが、輸送・保管技術の恩恵に授かり本場さながらのパンを自宅で食べることができる。
ハチミツを箱から取り出すと、中からトロリと蜜が出てくる。

ハチミツの適温は何度ぐらいだろうか?あまり寒いと固まってしまうので、今日は直前に湯煎してとろける状態を保ってみた。

バゲットはそれらしく見れるよう籠に盛り付ける。パン食家庭が40%を超えているようだが、VIRONのバゲットは皆かなり良い値段。毎日バゲットを食うのはちょっと無理ね。(だいいち、顎が疲れる^^;)

あちらこちらで手に入れたチーズ、オリーブ、オリーブオイルにジャム、チャイグラスにはアップルティ―を入れて食す。和食率9割を超える食卓が大変身(笑)

バゲットにマーガリンとたっぷりのハチミツを塗り付け、ぱくり。程よくさっぱりした甘さが美味、美味。

食べきれずに余ったバゲットは、ラッピングしたのちジップロックに入れてストローで空気を抜き、冷凍庫へ。


旅中で見つけた食材を少しずつ持ち帰り、調べものしながら再現していけばその国の良さを更に掘り下げることができるので楽しいですぜ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素敵な食卓! (zeynep)
2013-11-27 04:54:49
上品な語り口調
素敵な写真
そして女子を超える女子力
(おいしいものへの飽くなき追及)

いつも感激しています!

そういえば、SEで同期一仕事ができた男の子も
Akiさんのようでした。

あんな多忙な仕事でなぜこんなにゆったりとしたblogが書けるのか・・・秘訣を教えてください!!
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やせ我慢^^; (Aki)
2013-11-27 07:09:48
zeynepさん

A^д^; 恐縮です。
ただの苦労知らずのあまちゃんなんですけどね(笑)

こちらこそ記事を面白く拝見させてもらっていますよ~。ケマル大統領のくだり、とても興味深かったです。http://yaplog.jp/ayasofyasweets/archive/97

日常の忙しさに飲み込まれまいと、1日30分だけでも記事を作る時間をと思っているのですが、なかなかムツカシイっすね(笑)
トルコ菓子の次はzeynepさんのトルコ料理記事待ってます♪
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