Blog満賊亭

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静かなる青-ブルーモスク@Day3

2013年11月08日 | 海外(中東編)
オスマン帝国第14代スルタン・アフメット1世により建造された世界で一番美しいと評されるモスク。その青白く輝くその姿からブルーモスクと呼ばれている。

1600年頃に7年の歳月で建てられたモスクの内部には、外観に似つかわしい、淡くも流麗な姿にほんと~ぅに溜息がでちゃうモスクです。そこにイスラムの賑やかな祈りのイメージは全くなく、京都のお寺ににた、静寂を感じることができる空間!

カンボジアのバイヨン、インドネシアのブサキ寺院、タイのスコタイ遺跡に匹敵…いや、それ以上化もしれないくつろげるスポットですぜ。何より、石廊の床がひんやりしていて心地いいんです^^

隅の柱にもたれながら、持参した書物に目を通し、時折パチリと写真を写す。カッパドキアに行くきっかけにもなったこの旅一番の満足スポット。広場を挟み、コンスタンティノープルの陥落によって数奇な運命をたどるアヤソフィア(もともとはハギア・ソフィア大聖堂というキリスト教の聖堂)がある。そちらにはまた来ることを信じてあえて行かず^^;毎回姿の異なるブルーモスクに吸い寄せられうっとり眺める毎日でした。

■6本のミナレット■
ミナレット(尖った塔)は市民に祈りの時間を告げる歌を歌うための塔。通常、イスラムのモスクは4本のミナレットと決まっているらしいのだが、ここは6本のミナレットが存在する。

■建築秘話■
スルタン・アフメット1世の指示は「黄金のミナレットを造れ!」というもの。王の言った“アルトゥン”(黄金)“アルトゥ”(6)と聞き間違えて6つの塔が出来上がったらしいが、7年にわたる工事は莫大な費用がかさみ、費用の工面に困った臣下たちがわざと聞き間違えた体としたという秘話があるそうな。


■美しい回廊■
ドーム状の回廊もまた美しく、かつてのスルタンたちもここをぐるりぐるりと歩き、思案に暮れたことを想像すると楽しい。この回廊を通り、ブルーモスクの裏に出るとそこにはカフェス制度にまつわる悲話も残されている。

イスラムにおける権力闘争における兄弟殺しは、王位についた後の政情を安定させる意味で暗黙に認められていたそうな。ところが、温厚な人柄だったメフメット1世は王位継承後、争った弟のムスタファを殺さずに部屋の中に幽閉した最初のスルタン。この幽閉する=籠に入れるという意味で、カフェス(籠)制度と名付けられたらしい。
ムスタファはアフメット1世が死ぬまで14年間幽閉された後、王位を継承するが、もともと精神に病を持っていたため、1年で廃位。その後、もう1度王位に就くも、すぐに退位させられ、再び16年間も幽閉された気の毒な王。

■美しき内部■
トルコの地方都市イズニクの名産であるイズニク陶器は、14世紀頃から作られ16世紀に最盛期を迎えた焼き物。白地に赤や青などが映える様は伊万里焼きにも似た印象をもつ。これらイズニクタイルを見事なまでに配置した内部の美しさは…

その丸み、文様、淡い色彩…

絨毯に座り込み、うっとりと眺める

女性はストールをかけて回ることになるため、より一層イスラム色が強くなる


■トプカプ宮殿入口■

コンスタンティノープル陥落の舞台の一つの宮殿。この日はハレムのあるトプカプ宮殿も訪れたのだが、チケット並びにまさかの長蛇の列。パスして別の日にまわす。朝九時には3分と待たずして入ることができた。タイミングは大事ね。

■側面ガラ隙のトルコ兵■
トプカプ宮殿前にいる記念撮影用の兵士。彼らにカメラを向けると、「No!」そう。記念撮影は有料なのだが、ポージングの際はどうすることもできまい^m^


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