Blog満賊亭

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成長する思い出(3)

2014年01月25日 | 国内de海外
アベノミクスにお付き合い・・・パソコンが壊れ1週間。何とか復旧したけれど、これは時間の問題。新しいの買わなくては。
さてさて、その間にも中国経済指標が景気悪化の目安を割り込み、新興国の株は暴落。NYダウ・日経平均とも大幅に反落。105円を試そうとしていたドル円も一気に下落し102円前半まで後退。市場と対話したはずのバーナンキ議長の量的緩和縮小策は、来月女性議長として就任するイエレンさんへと委ねられることに。この下落はNICAを開設者への最初の洗礼にならないことを祈りたい^^;

さて、時間が空いてしまったけれど前回の続きに戻ろう。


■孤独な一人旅を標ぼうしたかどうかは定かではないが、少なくとも旅前は人との出会いなんて旅に求めてはいなかったし、そもそも想像しないだろう。ところが、今振り返ると、スペシャルな場所で中身がギュッとつまった時間を共有できた人がいたことは後の思い出を楽しむ上でとても幸せなことで、得難い存在なのだとつくづく思う。

特にラオスで知り合った友人、中国で出会った友人とは今でも交流が続いている。会えば当時が鮮烈に蘇り、あの時の秘話やその後の話などを聞けることがたまらなく良い。

それはベトナムの旅においても同じことで、数時間だけ共にしただけの方となぜか今も交誼が続いていたり、数年後の日本それも奈良の山奥で偶然出くわしたりと、不思議な縁が続いている。

ハノイのあの夜もまた、しかり。それは個人的に衝撃的な事実を知ることになったのだが―


■元陽で共に過ごした仲間と別れ、単身ベトナム国境へ向かった。途中、ハノイから上がってきた旅人と飯を共にする機会もあったが、互いの情報交換のみにとどめ、行動はともにしなかった。元陽でのナイスな仲間と素敵な時間…その余韻に浸りたかったのである(笑)

ところが、ベトナムはセンチな気分を許してはくれなかった。
「結構ボラれるから気を付けてね」精悍な顔立ちの旅人からの忠告はベトナムの地を踏む前に現実のこととなる。国境のイミグレ内にある両替屋にていきなり洗礼を受けた。

桁数の多いベトナムドン。2014年1月現在では100円=20,700円程度になる。この桁数の多さは今でも混乱するのだが、当時交換する通貨は中国元。日本円を介さないため、計算がとても面倒となる。
そして、おそらく彼らは知っている。日本人の中にはレートを見ずに両替し、枚数をチェックせず財布に突っ込む輩がいることを。

笑顔でスマートに渡された紙幣がやけに少ない。桁数が多いから一瞬勘違いか?とも思った。幸い中国国境で出会った旅人に換算表をもらっていたため、電卓を取り出し計算。少額両替を見抜き騙されずに済んだのだが、なぜか憤慨したのは騙した側(笑)
その憮然とした態度に驚きあきれ、こりゃぁ気を引き締めねばと、用心してベトナムの地に踏み込んだ。

にやけた顔で勧誘するバイタクに不信感は更に募り、炎天下の中を1km近く歩きラオカイの駅へ到着。駅構内はごった返しており、トイレに行きたいが荷物を降ろすこともできない。

(嗚呼…ひとりって切ないかも)

ここから数時間列車に揺られ、ハノイ着は夜。すっかり弱り果てたところ、前方に日本人の男女を発見!
切符を買うところで偶然を装いながら、ご挨拶。ハノイまでご一緒することに決定。

本当に不思議なのだが、こうしてうまいこと人に出会える。互いの旅仲間も知人であることが判明し、ハノイまでの長旅は気のいいベトナム人一家にも恵まれてとても楽しいものとなった。

「これ、蓮の実なのよ。いっぱい食べると眠たくなるから気を付けてね」
隣に居合わせたベトナム人一家の末っ子ホンちゃん。こちらが差し上げた中国菓子のお礼に蓮のみをくれた。

ペキョッ!
「こうやってとると音がするのよ」

痩せた種をおでこにぶつけて音を楽しむ。
「あなたもやってみて」
あれ?ベトナム人ってとってもフレンドリーなのね。

ホンチャン一家の親父さんは広島で働いたこともあり、親日家ということが判明。出会った2人も交えて楽しいひと時を送る。ハノイまでの長時間移動は苦も無く流れ、お別れがつらくなるほどだった。

20時過ぎ、ハノイに到着。ホンちゃん一家とはここでお別れ。ハノイに降りた3人は顔を見合わせる。車中ですっかり打ち解けたため、このまま同じ宿に泊まろう。宿探しがはじまった。

ようやくよさそうな宿に落ち着きいたのだが、ベトナムのホテルはトラブル続き。夜半にいきなり停電になるのだ。熱風をごまかすファンが止まってしまったらどうにもならない。昼間はめい一杯活動するので、寝苦しい夜にはホトホト参ってしまった。

ここから2日間、共に水上人形劇(ロイニョク)やベトナムデザート(チェー)探しなど珍しく団体行動を続ける。そして明日お別れとなった晩。今宵も宿は停電を繰り返す。名残惜しさから皆同じ部屋に集まって、これまでの旅の思い出を語りだした。ベトナムを満喫し、再び景徳鎮に彼女。もうひとりの男性はオーストリアから中東を経てアジアにたどり着いたツワモノ。各地の名産や失敗談、美味しい食べ物など思い思いに語り、話はいつしか「旅中で最低だった宿」に。あまりにもひどいベトナムの宿がこの話題をふらせたのだが、そこで信じられない衝撃の事実を耳にすることに…。

つづく・・・まだひっぱります(笑)


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