~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

ヘルベルト・フォン・カラヤンさんの「1812年」

2010-03-27 08:32:40 | 音楽
私(おじさん)の音楽日記です。

先週も書きましたが、『のだめカンタービレ』最終楽章の後編が楽しみですね。
今日は、前編で印象的だった、チャイコフスキーの大序曲「1812年」を紹介します。

この曲、1993年の小澤征爾さんによるピクニック・コンサート「ロシアン・ナイト」でも演奏されました。
小澤さんのこのコンサートもどんどん盛り上がっていく楽しいコンサートでした。

ですが、今回紹介する演奏は、ヘルベルト・フォン・カラヤンさんのCDです。

 チャイコフスキー : イタリア奇想曲 作品45


  チャイコフスキー作曲/大序曲「1812年」op49
    指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
    演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    合唱:ドン・コサック合唱団

この1812年というのは、ロシアに攻め込んだナポレオン軍が敗戦した年で、
この曲は、チャイコフスキーが、ロシア民衆の勝利を描く祝典序曲として作曲したものです。

そして、祝典ということで、チャイコフスキーは無茶なことに、
スコアに本物の鐘(勝利の鐘)と大砲(祝砲)まで指定しています。

ですから、コンサートホールでの演奏会ではとてもスコア通りには行きません。
大砲については大太鼓で代わりをしていることが多いようです。
また、レコードでは、大砲の音を後で重ねる手法をとっているようで、
カラヤンさんの演奏もそのようにしています。


なお、このカラヤンさんの演奏、序奏(ロシアの聖歌)の部分で合唱団が登場しています。
ですが、もとのスコアには載っていません。カラヤンさんが独自にそのような演出をしています。
ただ、この演出は、かなり効果的だと思います。(最近では、合唱を使う演奏も増えてきたようです。)
そして、さすがにカラヤンさんは上手いですね。

チャイコフスキーは、この曲を「騒がしいだけだ」と言っていたようですが、
その割りに、何回も演奏したと記録があるようです。
結構、気に入っていたのでしょう。

確かに、華麗なオーケストレーション。派手になればなるほど面白く聴ける曲ですね。
私も、この盛り上がりを気に入ってます。

『のだめカンタービレ』最終楽章の前編でも、あれだけ派手に、大砲をぶっ放す映像と重なると、
もう最高!でした。

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