Naomi's Letter

ソプラノ・佐竹由美のブログです。
定期的に公演や、近況をお知らせいたします。
どうぞごゆっくりおくつろぎください!

週末のイヴェント

2009-03-30 | Weblog
今は29日(日)の夜9時過ぎですが、ニューヨークは外ですごい勢いで雷が鳴っています。どうなっているんだか…

さて、木曜日はメトの「カヴァレリア・ルスチカーナ」と「パリアッチ」に行ってきました。15ドルの席で、4階の右端の方でしたが、オケのほぼ上で音がダイレクトに聞こえ、ほぼ歌っている位置なので臨場感があり、細かい部分まで聴き取れます。特にアラーニャ(テノール)のテンションが異常に高く、「カヴァレリア」の最後の場面では涙しそうになったぐらいです。またバリトンのマストロマリーノが明るい響きのスコーンと抜けた良い声!他のキャストもハイレヴェルで素晴らしかったです。明日からはテノールが交代してホセ・クーラが歌いますが、こうやって同じシーズン・プロダクションでキャストが変わっていくのも聴き比べで面白いのでしょうね。
金曜日は、これまた一番安い席で、ニューヨークフィルのオールヘンデルプログラム。ソプラノはクリスチーネ・シェーファー。これまたかなり期待していったのですが…正直あまり心に響きませんでした…うーん、、、席が悪いからかなぁ。。。でも、正面ではないだけで全部見えますし、音は上に飛んではきます。アメリカ人の良いところでもあるけど、悪いところでもある。そんなにブラヴォーかけるほど??なんて思いながら帰ってきました。まぁ、私の体調によっても聴き方は変わるかもしれないので、これ以上のコメントは控えます。

金曜日の夕方は、ニューヨークの若い人たちのコーラスに日本語の指導に行ってきました。この曲はジャズの方が作曲されたのですが、日本語のイントネーションと真逆の音がついていたりで、その音楽を重要視すると言葉が分からない。(どうやらジャズは逆のアクセントがつくのが特徴らしい…と、指揮者がおっしゃっていました)このあたりが難しいなぁ…「希望」という曲だけに、やっぱり詩は分かりたいしなぁ…つい熱くなってこれまた無茶苦茶な(時々イタリア語が混じっている)英語で教えてきました。(笑)

土曜日は普段色々とお世話になったり、二期会での教え子がニューヨークに来ていたりで、初めて家に皆さんをお招きして昼食会を開きました。とにかく食器が少ないので、工夫をしました!その1品がこれ。デザートです。ちょっと美味しそうでしょ?材料費はたぶん400円ぐらいです。(笑)

祝・WBC

2009-03-25 | Weblog
昨日の夜はWBCの中継がアメリカのテレビでもありました。
ニューヨークでは午後9時半からの放送(同じアメリカでも時差があります)で、結構長い試合になって、日本に時々実況中継をメールでしていたのですが、さすがに9回裏で同点になった時には、まだ続くのか!!!と思ってガッカリ。
もう寝てやるーっ!!って思ったのですが、ここまで起きていると寝れるわけもなく…最後まで見てしまいました。でも、勝って良かったですね!
イチローは今大会あまり調子が良くなかったですし、昨日の試合はすでに何本かヒットを打っていましたので、確率から行くと打てないかなぁ~なんて思っていましたが、とんでもない!!!見事なタイムリー。喜んだことは喜んだのですが、その根性と、いざという時の勝負強さ&コンセントレーションに、恐ろしくも感じたぐらいです。すごい!…脱帽。神様が降りてきたというのはあながち間違いではないかも。こういう人っているんですねぇ。
寝るのが2時になってしまいましたが、朝7時に起きると、ニューヨークで朝1時間だけ見れるフジテレビ系列のニュースに、小笠原・青木・岩隈・内川がシャワーしてきたばっかり…という感じでインタビューに応えているライヴが流れていました。ヘルメットかぶっているとわからなかったですが、皆、若っ!!ハンサムぞろいです(笑)。野球選手も変わったなぁ~。
本当に良かった、良かった…。日本では大騒ぎになっているそうですが、こちらではもうなにも放送されていないので、つまらないです…。

ああ、脳みそよ!

2009-03-24 | 10月のコンサート
今日は語学学校試験後の初授業。レヴェルがひとつ上がったこともあり、新しいメンバーを数人迎え、新クラスがスタートしました。
テストはにわか勉強もあって、まあまあの成績で通過。(といっても普通レヴェルですが…笑)それに日本人は文法には強いですから、筆記試験はまあ勉強すれば出来る。範囲も大体分かっていますし。それに今回のSpeaking Testも、今まで習った文法を使って、友人と会話をするということで、なんとなく準備ができます。
ですが、覚えたと思っていた言葉が、見事に「えーっと、何だっけ」…状態の今日。なんとかして欲しいよ~この脳みそ。
今日の授業は、「見る夢に何か意味があるか」というテーマでディスカッションしたのですが、「ヘビの夢」とか「落ちる夢」とか「追いかけられる夢」とか「大○の夢(英語でFecesと言います)」とか…(追いかけられる夢ってどういう意味がありましたっけ?度忘れしてしまいました。もしご存知の方がいらっしゃったら、是非教えてくださいね!)
夢についての結論は、結局日々の願望やストレスから来るもので根拠がないのでは?ということになったのですが、必ずしもそうともいえないのかも。実際、科学的データによると、子供が夢を見る確率は70%なのに対し、大人は24%なんだそうな…。「落ちる夢」は、「成長している時」っていうのは案外ハズレではないのかもしれません。
あ!ちなみに、私がよく見る夢は「泥棒に入られた夢」とか「忍者屋敷に迷い込んだ夢」とか…大体その後に格闘して、捕まえたり勝ったりする夢です。(笑)

帰りに久しぶりに楽譜屋さんへ。やっぱりここのおばちゃん、大好きだなぁ。それによく色々なことを知っています。ある程度調べていったリストを基に相談すると、また新たに面白そうな候補曲を出してきてくれました。これじゃあ、どんだけ時間があっても、なかなかすべてを把握するまでに至らないかもしれないなぁ。

その昔「器用貧乏になるな」と言われたことがありますが、私は譜読みも暗譜も多分早いほうだと思います。「真面目にやっているし、決して器用だけではない!」と放たれた言葉に心の中で反発もしておりましたが、ただ、やはり時間をかけたものは忘れない。英語もそうなんだろうなぁ…そんなことを改めて感じた1日です。


メトロポリタン歌劇場125周年記念ガラコンサート

2009-03-21 | Weblog
今日、語学学校の進級テストがありましたので、しばらくは真面目に勉強しておりました。ご無沙汰しました。

さて、前回の続きなのですが、電車やバスなどでの注意のシーンもよく見かけます。秩序に対して無関心でない大人の存在というのも、良いなぁと思ったりします。
地下鉄でのこと、ぐずってウロウロする男の子のところに「アンクル・トム」のようなおじさんがゆっくり近づき、最初は優しく「そうやってホームの端に行って、もし落ちたらどうするの?そこに電車が来たらどうするの?(等々諭す)…」、段々語気がどっしりしてきて最後には「お母さんを困らせるんじゃないの!!」っと一括。子供「シーン…」
なんだか、映画を見ているような気持になった見事なせりふ回し(笑)。

でも必ずしも良いことばかりでもありません。とても混んでいるバスの中でご老人も沢山乗っているのに優先席には若い女の子が座ったまんま。50歳ぐらいの女性が「あなたは席に書いている字が読めないの?」の一言。周り中「やったね!」と思ったことでしょう。ただしこちらは最後まで席を譲りませんでした。おまけにその女性が降りるときに「この子は私の娘だ。あなたに怒られる筋合いはない!!」というような言葉を投げつけた男性。あらら…お父さんいたのね…
でもこういう両親は多いようで、公立の高校などは授業崩壊するところが多いと英語の先生がおっしゃっていました。つまり先生が注意すると、次の日に親が怒鳴り込んでくるそうな。
日本でも同じような事があるようですし、もう一度社会全体で考え直すべきことなのかもしれません。でも政治があれですもんね…(政治音痴の私に言われるぐらいだから、大変なことです!→麻生さん)

さて、時間は遡りますが15日(日)は、メトロポリタン歌劇場の125周年記念ガラコンサートに行ってきました。
このコンサート、一番安い席でも100ドル(普段は一番安くて15ドル)は超えていたと思います。私が最初にインターネットで調べた時には既に800ドルの席しかなく、パス。その後何度かチェックしていて400ドルの席は出てきて、「どうしようかな…」と思っていたところへ、偶然125ドルの席が!
夢か幻か…思わずクリック!後にも先にもWeb上で見たのはそのチケットのみ。まるで神様が私のために用意してくれたかのような偶然でした。

 
125周年のポスター。右は開演前。続々と人が集まってきます。ほとんどの皆さんが正装。それを拝見するだけでも楽しませてもらいました。
黒の素敵なドレスを来ている方を沢山見かけ、思わず「それ、どちらでお求めに?」なんて聞きたくなりました。
女優さんや俳優さんもかなりいらっしゃっていた様子。次の日、インタビューシーンがテレビに映し出されておりました。
 

会場の中。一番上の階の踊り場から会場の入り口に向け撮影してみました。

とにかく素晴らしかった!の一言です。
ガラコンサートというので、それぞれが順番に出てきてアリアを歌うだけかな…と思っていたらとんでもない!!衣装を着け、アリアや重唱をきちんと舞台シーンとして演じ、背景も創られて演出も手抜きなし。
スクリーンには当時のポスターを映し出したり、初演当時の演出で舞台を作ったり、とにかく125周年に相応しく、でも奇をてらうことなく、すべてが舞台を愛している人の手で作り出されている暖かさに溢れ、そして魔笛の序曲では、シャガールの絵が自由自在に変化していくハイテクも使われ、その技術に唸ってしまいました。本当に素晴らしかったです。
そして、ドミンゴのメトデビューの40周年も記念していたのですが、今もまったく衰えを感じさせない風格のある舞台姿には脱帽でした。
ドミンゴだけでなく、他の出演者もその歌と姿から溢れ出るこれまで歩んでこられた重みと人としての凄味のようなものを感じ、豊かな想いに包まれた4時間でした。日が経てば経つほど、心に深く刻まれていきます。そんな舞台を目指していきたいと感じている今日この頃です。

日本を想う

2009-03-17 | Weblog
外国で暮らしていると、普段生活していた日本での当り前のことが、とても懐かしく思ったり、また日本人の良さを改めて認識したりします。
まあ、食べ物のことは頻繁に出てくる話題だと思うのですが、今一番外出していて思うのは、「トイレ」。日本では公共のトイレもとても綺麗ですし、使う側もマナーを持って綺麗に使いますよね。変な話ですが、もし自分が汚したとしても、きちんと掃除して出てきたりしませんか?イタリアにいた時も、その使い方の汚さにはびっくりしたのですが、やはりこちらもあまりトイレの使い方が綺麗とは言えません。正直、「どーしてこんなに汚せるの?」と思うことも。
日本では「女の子はお手洗いのお掃除が大事」ってよく言われますが、これって日本の昔から受け継がれている素晴らしい教育かなぁ…なんて、こちらでトイレに行く度に思うのです。これからも大事にしてほしい文化だなぁ…。
「ゴミ」も同じ。道端によくゴミが落ちているのには最初びっくりしました。ヨーロッパもゴミに関しては厳しかったりしますが、こちらのテレビでeco特集としてよく日本のことがお手本のように取り上げられて放送されています。誇りに思って良いことだと思います。
逆に「この国ならでは!」と思うことも。とにかく良く声をかけられます。お買い物しても「良い1日を!」「楽しい週末を!」「ありがとう、気をつけて!」等々。まぁ、日本の「ありがとうございました!」みたいな常用語なのでしょうか。列に並んでいても普通に話しかけられますが、自然でなんとなくHappyな気分になり、嫌な感じがしません。この間などはバスに乗っていたら、信号待ちで突然運転手がこちらを見て、「今日は火曜日だったよね?」あまりに突然だったので思わず「キョトン!」としてしまいましたが、周りに乗っていた人も私が答えないものだから「そうそう!」と笑いながら答えてくれておりました。降りるときは「さよなら、マダム」の言葉付き。(笑)いつぞやの雪の日も、ある建物の女性警備員が「雪が凍って落ちてくるので気をつけてください!」と注意してくれたのですが、その話し方がその仕事が天職!と思っているような、妙に耳に心地よい喋りのリズム。合唱を聞いても、その作り方はとにかくaggressiveです。逆に「じっと待つ」…という作業は苦手かも。(笑)
まあ、すべてを知っている訳ではないですし「光があれば必ず闇はある」のが世の常。滞在中に、色々感じて帰りたいと思います。

さて、昨日はなんと!メトロポリタン歌劇場125周年記念ガラコンサートを見て聴いてきました!本当に素晴らしい公演でした!次回ご報告いたします!

Musical

2009-03-13 | Weblog
 気がついたら金曜日です。この1週間は早かった…。色々なことが一気に回り始めたような気がします。といってもまだまだ準備は必要なのですが…。周り中の色々な人に支えられて生まれた時間ですので、大事にしなければ!

 さて、月曜日からは私の20代からの知り合いで、CD制作などでお世話になっている坂元氏がニューヨークを仕事の関係で訪ねていらっしゃいました。「なにか良いミュージカルを!」との使命を受け、チケットをゲットしにtstkへ。ここは当日のチケットを半額で購入できます。色々演目を頭に描いていたものの、たまたまその日はお休みの公演が多く、目ぼしいミュージカルがありません。1度並んでチケット売り場まで進んだものの、決めあぐねてリタイア。どうしよう…と途方に暮れていたら、「わからないことがあったら何でも聞いて~!」と皆に声をかけているおじさん発見。そこで見たかった演目を告げると、「売り切れ」とか「今日は休み」とか言って、その後「そういう感じのものが見たかったら、是非これがお勧めだよ」と教えてくれたのが「Guys and Dolls」って演目でした。
直訳すると「野郎とかわいこちゃん」って感じで、なんかいかがわしそうで、ぜっんぜん候補にも挙げてなかったのですが、他に良さそうのもないし、そのままもう一度列に並んで(このあたり、日本人だなぁとひとりで苦笑い。こっちの人だったら、さっきまで並んでたんだよ~とかいって、入れてもらっちゃいそう)チケットを購入。
買ってみたものの、賭けみたいなもの。はずれだったら折角いらっしゃった坂元氏に悪いなぁ…と思いながらも、夜に待ち合わせて劇場へ。
ところがどっこい!これが大当たり!!!こんなにエキサイティングなミュージカルは久し振り。おじさんに感謝!!
踊りも歌も、それはそれは素晴らしくて、本当に堪能しました。劇場にもリピーターがかなりいるようで、良い場面になると一緒に掛声かけたりスター登場に拍手が沸いたり。かなり愛されている作品だということを感じました。
帰ってからインターネットで調べてみると、なんと1950年からのロングランの作品でした。知らないということは恐ろしい…。劇場も古いですが趣のある建物で良い感じでした。是非もう一度見に行きたい演目です。


写真はタイムズスクエア。下の方にちらっと黄色いタクシーの上に赤い看板が見えますが、それがtktsです。

自由の女神

2009-03-11 | Weblog
ニューヨークの先週末は、とても温かい日でした。公園のいたるところに人がワンサカ、陽気を楽しんでいます。1週間でこんなにも違うものなのか…!
今日はまた寒い冬に逆戻り。手袋がないと手が凍えそうでした。でも、こうやって三寒四温、桜の季節を迎えるのでしょうね。
さて、ご無沙汰してしましましたが、なんと!先週金曜日は語学学校の野外授業でした(笑)。
総勢13人でマンハッタン最南端のフェリー乗り場から船に乗り、エリス島へ。
曇りの日でしたので、船の上で風に吹かれて寒い…!


船は「自由の女神」のある島(公園になっています)にも停まります。かなりの接近で写真も。

 
後ろ姿は滅多に見れないと思いますので撮影してみました…
ちなみに左の写真の後ろ姿はEnglishの先生の後ろ頭…


エリス島です。1892年から1954年の間、この島には移民局がありました。全ヨーロッパ、アフリカ、アジアなどから、沢山の人が新大陸アメリカを目指し、船でやってきました。この島で審査を受け、そしてアメリカへの扉が開かれるのです。


ここは、審査を受けるために待つ部屋。沢山の椅子が置かれ、ここで順番をじっと待っていたようです。この博物館にはその当時の写真や荷物などが展示されています。


定番の動物写真。カモメですが…。丸々してました。

Winter Storm

2009-03-04 | Weblog


ニューヨークは日曜日あたりから寒波に襲われ、月曜日の朝は真白な世界に。ニュースでWinter Storm Worning(冬の嵐の警告)としてずっと言い続けていましたし、郊外の人たちが買いだめしているシーンまで頻繁に出てきて、とても心配になりました。陸の孤島になるのではと(笑)。歩いて1分のところにマーケットがあるので、まあ、食べ物には困らないかなとは思っていましたが。
こちらの雪の降り方は、本当に細かい雪の粒が音もなく知らない間に積もっています。あまりにも深々と降っているので周り中の音が消えたかのよう。怖いようなワクワクするような気分で夜中に窓からしばらく降る雪を眺めてしまいました。
月曜はニューヨーク中の公立学校が休みになったこともあり、朝のマンション内はいつもより静か。誰も出かける気配がなく、もしかしたら会社も休みだったのかもしれません。
それでも地下鉄はほばいつも通り動いていて、語学学校には出かけましたが、歌のレッスンは休みになりました。
こちらでは雪が降った後は家の前の雪かきは家主の義務になっているようで、朝から沢山の人が道に出て働いていました。午後になるとビルの上に溜まった雪が凍って上から落ちてくるという少々怖い目に遭いながら帰宅。


夜はメトの「夢遊病の女」ニュープロフダクション初日を見に行きました。コロラトゥーラとして大人気のナタリー・デッセーが出演することもあり、ほとんどの公演がすでに売り切れ状態。現代版演出でしたが、幕が開いた時はその舞台の配置の美しさにかなり期待大。ところが…いけません!…音と一緒にお遊戯のように合唱を動かしたり、アリアの間ガサガサと合唱を動かしたりで音楽に集中できません。演出の意図がさっぱり分からず、終わってから演出家に対してはかなりのブーイング。音楽がトラディショナルなだけに、やっぱりモダンな演出には無理があるのか?歌い手はどの役も素晴らしかったのですが、その素晴らしい歌唱も半減してしまうような演出で本当に残念。「夢遊病の女」は大学卒業試験の曲でしたし、御前演奏をした思い出の作品なので本当に期待したのですが。でも、デッセーのアミーナは、よくコントロールされてさすがに素晴らしかったです。

写真はメトロポリタン歌劇場の前に飾られている「夢遊病の女」の垂れ幕。ちなみに衣装はこれとはまったく違います。


時間は遡りますが、1日(日)は、やはりヘレベッヘ「ロ短調ミサ」のチケットが取れず、ニューヨークシティバレエのシーズン最終日を見に行きました。次のシーズンは4月末からだということで、ニューヨークで見るバレエはこれだけだろうなぁ。
やはり人気の定番の演目は早々に売り切れていて、仕方がないので「20世紀作品」というのをなんとなくそんなに期待しないで見に行きましたが、ところがどっこい!素晴らしかったです!特に「Glass Pieces」という作品(作曲がPhilip Glassという人)が踊りも音楽も素晴らしく、特にサックスのソロがたぶん4分の1音とか4分の3音とかが使われていると思うのですが、こんなに効果的だったとは!!バレエを見に行って音楽を堪能させていただきましたし、踊りがあってこその音楽の効果なのだと思いますが、体の隅々まで自由に使って表現する技術にこれまた感動。上手い人の中にもそれぞれ個性が違ってこれまた面白い!これだけ踊るにはかなりの練習と自信と大変な中を勝ち取ってきた技術なんだろうなぁ…と素人みたいに感心し帰ってきました。

3日(火)もカーネギーホールでチェチリア・バルトリのオーケストラ版アリアリサイタルがあったのですが、これも2回チャレンジしましたが、売り切れ。今日は早々に帰宅し、家で過ごしました。
それにしても、今日も一日氷点下。外を5分歩いただけで頬が切れそうになるくらい痛くなります。明日はやっと0度まで戻りそう…。


周辺案内

2009-03-01 | Weblog
前回のブログに作曲家さんから興味深い書き込みを頂いたのですが、ちょうどタイムリーな話題なので今住んでいるアパートの周辺案内を少し…。


この写真は、歩いて2分ぐらいのところにある公営住宅なのですが、バーンスタイン作曲「ウエストサイドストーリー」の舞台にもなったそうです。そういえば最初にグループ同士のにらみ合いでバスケットをするシーンがありましたし、「Tonight」のシーン(http://www.youtube.com/watch?v=5_QffCZs-bg&feature=related)は、この建物に煉瓦の感じがよく似ています。1900年ごろにできたアパートらしいです。建物の敷地の中に入ると外階段もあるらしい…。時代的には先日お伝えした建築様式の頃と近いですね。ただし屋根のあたりには装飾はありません。ちなみにバーンスタインは1900年生まれ。それに、私のアパートの住所も「ウェスト・エンド・アベニュー」だしなぁ。納得。遠くに見えるのはバスケットのゴールです。(ただし、少しこの一画だけ暗くて物騒な感じがしますので、集団住宅の中には人気がない時はあまり入らない方が良いと助言されています。)


今日(28日)は午後から周辺を散歩しました。昨日まで暖かかったのですが、急にまた寒波のような寒さ!明日は雪らしい…写真はセントラルパークです。土曜日ということもあって、人が沢山!犬も沢山!ついでに半袖でサッカーをやっている人たちもいましたが、寒くないのでしょうか…

 
毎度お馴染み(笑)動物シーン。リスです。土を掘り起こして何か食べています。どうやら木の実を隠していた様子。木にも上ります。右の写真は木に登った時のシルエット。鳥みたいですね。


セントラルパークの入り口にあるコロンバスサークル。向こうに見えるツインビルのような建物の地下に、時々行く食料品のお店が。食材が新鮮で量り売りしてくれるので、少々高めですが一人分買うのにちょうど良い。お惣菜売り場もあります。お寿司も売っています。1000円前後で、ヘルシーなのでアメリカ人にも大人気。
1階から上は、色々なお洒落なお店が入っていて、ニューヨーカーにも人気スポットのようです。今日は特に人がいっぱいで賑わっていました。