今日は、体調不良で出演できなくなった方の代わりに、ミューザ川崎シンフォニーホールにて、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」を歌ってきました。合唱は川崎市合唱連盟合唱団「アニモ」の皆さん。オーケストラは東京交響楽団の皆さんです。指揮者の堀俊輔さんの見事な指揮ぶり!その情熱的な指揮に触発されるかのように、素晴らしい合唱でした。またいつもながら東京交響楽団の皆さんのなんと美しい音色!私たちソリスト(竹本節子さん、吉田浩之さん、三原剛さん、私)もなかなか良いアンサンブルが出来、大変喜んで頂きました。とても充実した感動的な演奏会でした!突然のピンチヒッターで、金曜日から準備をしましたが、なんとか間に合ってほっとしました。以前にソロをしたことがありましたが、たぶん10年以上前でしょうか・・・。久しぶりに歌ったミサソレムニス、ベートーヴェンらしい名曲だと改めて感じました。でもかなりテンション高くないとなかなか歌えない曲です。
前の書き込みで「体調良好!」と書きましたが、実は木曜日ぐらいから、ちょっと鼻水が出ていました。ピンチヒッターで行って風邪っぴきだと大変!ということで、金曜日の夜は、うがいから始まって風邪薬、漢方薬、マスク、喉シップ等々、ありとあらゆる手段を使いました。昨日は急な練習による疲れと、風邪のなごりがあって自分では今ひとつでしたが、今日はどうにか治っていました!そういえば、カイロプラクティックの先生が「風邪引いても、すぐに抜けますよ!」って言っていたのを思い出し、「え?!やっぱりそのお陰かしら」・・・なんてね。(笑)軽い鼻風邪だったこともあるとは思いますが、とにかく良かった!やっぱり油断は禁物ですね。
そういえば、今日はN響広場の放送があったんだっけなぁ・・・すっかりこの騒ぎで忘れてしまいました・・・
しばらく掃除機をかけるぐらいしか掃除らしい掃除をしていませんでしたので、机の上には郵便や書類、新聞などが溜まったまま。生徒さんが来るまでに片付けなくては!ということで、朝早くから自分でも感心するぐらいのスピードで片付け。家族に「これ、いる?いらない?」を繰り返しながら、終わったコンサートのチラシや、ファックスなどを整理。ゴミ袋二袋ぐらいは整理したかしら。生徒が来るまでに練習する時間も確保出来て、今日はなんて効率よく一日を終えることができたのでしょう!
それにしても、このところすこぶる体調は良いです。普通は大きな演奏会の後は、どうしても体調を崩しがちですが、それもない。緊張が解ける時間もなく、次に進んでいるからかもしれませんが、もしかして、これってあのカイロプラクティックのお陰?あの夏ごろの体調の悪さが嘘のよう。季節が変わって過ごしやすくなったこともあるかもしれません、、、まあ、色々と原因を探って見ても、本当のところは分からないけれど、でも良くなったのですから、めでたし!めでたし!後は風邪引かないように注意しなくては!学校でも電車でも、かなりの人が咳をしています。気になったら側から離れるようにはしていますが、ほんと、恐いです!声楽家にとっては死活問題ですから・・・ね。
やった!やった~!今日、日本音楽コンクール作曲部門、私が歌った作品がなんと!第1位に輝きました!よかった!責任が果たせてほっとしました。深夜のニュースにちょこっと出るかもしれません。稲森さん、おめでとう!!
♪稲森安太己さん作品「ピエドラ」
互いに愛し合っているのに、それぞれの抱える相容れないものが大きすぎるために結ばれがたい、ある男女の物語の作品です。
指揮:安良岡章夫 ソプラノ:佐竹由美 ハープ:井上栄利加 ヴァイオリン:川口静華 ヴィオラ:甲斐史子
チェロ:高田剛志 笙:石川 高
来年の3月4日の受賞記念コンサートがあり、また出演します。演技がとても恥ずかしいのだけれど・・・でも、ほんと・・・よかった!松坂も勝ったことだし、今日は万歳日!
という訳で、リサイタルの喜びの余韻も感じないままに次の練習に突入してしまいましたが、皆様からメールで送られてくるとても嬉しい、大変、身に余るお言葉に、やっぱり私も少しずつ喜びと安堵が込み上げてきます。今回はかなり欲張ったプログラムを作ってしまったので、正直に申し上げると、間に合うだろうか・・・という不安で一杯でした。私たちのアンサンブルは、やはり組み合わせとしては特殊なので、編曲の楽譜が出来てきても音にしてみないと分からない。色々な音の隙間や感覚的に「???」の部分はメンバーでひとつづつクリアにしていくという地道な作業です。とにかくそれぞれがスケジュール的にもかなり忙しい時期にぶつかったこともあり、最終的にすべての音が決定したのが16日(火)。その上、なかにしあかねさんの曲がかなり難しかった!でもとても良い曲を書いてくださいました。皆さんからの感想はすこぶる良く、大変嬉しいと感じると共に、今後のあのメンバーでの演奏会への期待はいかほど?と思うと、新たなプレッシャーも出来てしまいました。(笑)でも幸せなことだと心から感じています。舞台に上るまではいつも「本当に歌えるのだろうか?声は出るのだろうか?」という不安との戦いでもあります。今はその不安から少し解放されて、ほんわか気分。なによりも、本当に周り中の皆さんに助けられている自分を再確認。感謝!!!時間を惜しまず練習に付き合ってくださったメンバーからは、今は「終わって寂しい・・・」という共通の意見です。「本番なくてもリハーサルだけする?」だって。
日曜日は神戸での「ヨハネ受難曲」公演でした。この演奏会は大阪ゲヴァントハウス合唱団とベルリンの合唱団・カメラータ・ヴォカーレ・ベルリンとの合同演奏会。会場となった兵庫県立芸術センター大ホールは、正面に庭のようなくつろげるスペースがあって、とても気持ちの良い素敵なホールでした。楽屋の椅子もモダンで面白い!!これは!と思って写真を撮ったのですが、やっぱりブログに送れない・・・(笑)折角の大阪入りの数日でしたが、今回は余裕がなくてほとんどうろうろできませんでしたし、久しぶりにお会いした大阪の皆さんともゆっくりお話できなくてとても残念でした。でもソリストはバッハコンチェルティーノ大阪でずっとご一緒した皆さん。数年間にわたり共にバッハを追及してきた仲間との演奏は、なにものにも代えがたい有意義な時間であることを改めて感じた数日間でした。出演者一体となった優しい素敵な演奏会でした。合唱団の皆さん、本当にお世話になりました!ありがとうございました。
さて昨日は18日の練習のためにNHK交響楽団の練習場にほぼ缶詰。(笑)皆さん色々と忙しい方ばかりなので、この数日で最後の大きな確認作業。詳しくは竹島君がブログに書いてくださっていますが、本当にこういう充実した時間を共に過ごせることが何よりも嬉しいですね。後は体調管理のみ!頑張ります。どうぞご声援よろしくお願いいたします。
さて、10月9日は私の誕生日でした。家族でお祝いしてもらって、プレゼントもゲット!
良い1年にすべく、頑張らなくては!
ひとつ、コンサートのお知らせです。私は出演しませんが、お世話になっている英語の先生がプロデュースなさっています。面白そうな企画なので、是非お出かけください!
<平成19年度文化庁芸術祭参加公演・中原中也生誕百年記念公演>
朗読劇“子守唄よ”~中原中也をめぐる声と音楽のファンタジー~
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list0710.html#P21S1
奮闘中の毎日を送っています。色々と考え込んでしまう癖があるので、元来のんびりしてないとダメなのですが、まあ、忙しいのはある意味幸せなことだ!
さて、18日の練習も今回はほとんどが新しいレパートリーなので、1曲づつ皆で作り上げていっています。まだまだやることは山のよう・・・それでも、これからが曲作りの醍醐味かな。皆様に楽しんで頂けます様に、、、そのことが1番の目標です。後はMCをどうするか・・・です。どのメンバーを見ても、おしゃべりは苦手そう(笑)。特に私は緊張すると何を口走ってしまうか分かりません。でも、お楽しみに。(冷や汗)
先週の土曜日には、日本音楽コンクールの作曲部門の初練習がありました。私はソプラノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープ、笙という編成の作品を歌います。言葉がヘブライ語で、「互いに愛し合っているのに、それぞれの抱える相容れないものが大きすぎるために結ばれがたい、ある男女の物語」というのがテーマ。曲も超早いパッセージや微分音などがあって、かなり難しいのですが、何が難しいかって、、、演技。そう、演技がついているのですこの間の練習で、寸法を測りながら練習もしてみましたが、こりゃ音を覚えなきゃダメだ~!かなり私の役割が重要になってきてしまいそう・・・でも、上手く行けばなかなか面白い作品です。作曲者のためにもベストを尽くさなくてはね。招待チケットを10枚頂きました。もしお時間のある方で、聴きに来てくださる方はお知らせ下さい!当日受付に招待チケットをご用意しておきます。10月22日午後5時開演、オペラシティタケミツメモリアルホールです。
第76回日本音楽コンクール本選会
《作曲部門》
日時:10月22日(月) 17時開演
主催:毎日新聞社・NHK
特別協賛:三井物産株式会社
お問い合わせ:毎日新聞事業部 03-3212-0187
2007年10月18日(木)19:00開演 会場:サントリーホール小ホール
二期会週間2007 第5夜
『研ぎ澄まされて至福の夜』 全自由席:4000円
出演:佐竹由美(ソプラノ)
早川りさこ(ハープ) 銅銀久弥(チェロ) 竹島悟史(パーカッション)
【プログラム】
●R.クィルター 音楽は、優しい声が消えても Music, when soft voices die
●パーセル つかの間の音楽 Music for a while
●ブリテン 高い声とハープのための《誕生日を祝う歌》より
“A Birthday Hansel”for high voice and harp
●なかにしあかね 《歌う小鳥》ソプラノ、ハープ、チェロ、打楽器のために
(オリジナル委嘱作品・世界初演)
《 A Singing Bird 》for sop. Harp. Cello and percussion instruments
●マスカーニ アヴェ・マリア Ave Maria
●ラヴェル ハバネラ風ヴォカリーズ En Forme de Vocalise
●ヴィラ‐ロボス ブラジル風バッハ第5番 Bachianas Brasileiras No.5
●カザルス 鳥の歌 El Cant dels Ocells (器楽アンサンブル)
●ファリャ 火祭りの踊り Danza ritual del fuego(器楽アンサンブル)
●グラナドス マハと夜鶯 La Maja y el Rusenor
NHK交響楽団のメンバーである早川りさこさん、銅銀久弥さん、竹島悟史さん、私、このメンバーでのコンサートは、2004年にサントリーホール二期会週間の折に結成、それ以来、毎年コンサートを重ね、年々アンサンブルの充実を強く感じています。お陰様で皆様に大変ご好評頂き、今年は再び二期会主催・サントリーホール二期会週間2007に新たなレパートリーを携えて出演いたします。今回のプログラムはイギリス・スペインなどの作品のほかに、アメリカの詩人「エミリー・ディキンソン」の詩をテキストとした、作曲家・なかにしあかねさんによるオリジナル歌曲作品を演奏いたします。皆様に喜んでいただける演奏を目指し、我々一同練習に励んでいるところです。
是非是非!お出かけ下されば大変嬉しく存じます。
また我々メンバーが、昨年の暮れに行ったコンサートのプログラムをこの8月にスタジオにて収録いたしました。
10月28日 午後2時~6時、NHK・FM~サンデー・クラシック・ワイド~N響広場(司会:山田美也子ゲスト:徳永二男)にて放送されます。合わせてお聴き頂ければ幸いです。