8月も残り僅かとなりました。
夏休みもあと少し・・・と思うと、寂しい限りです。
八月頭のオペラ平井秀明作曲「小町百年の恋」も、疾風のごとく駆け抜けていきました。
少々時間がなくてひたすら集中の二週間でしたので、終わった後は心も体も呆然と。(笑)
でも終わってからゆっくり振り返ってみると、とても充実の時間を過ごさせていただいたなと感じています。
関係者の皆さんには、心より感謝です。
お世話になりました。
ありがとうございました。
小町を演じるにあたって、夏休み前に にわか勉強。
図書館で借りてきた本の中の一冊は、こちら!
左:大岡信著「古今集・新古今集」
右は公演パンフレット
絶世の美女とされた小町って、どんな顔だったのかしら・・・
カラーできれいな本だぞ!ってことでお借りしてきたのですが。
とても楽しめた本でした。
この本の中に記載されている小町は・・・
菱田春草作「六歌仙屏風」
平安時代初期を代表する歌人6人が描かれています。
小町をアップすると・・・
うんうん、うつむき加減で、なかなかアンニュイな感じで色気ありますね。
上村松園作「草紙洗小町」
こちらは、帝の前での歌合戦で、大伴黒主に盗作と決めつけられ、疑いを晴らすために小町が草紙を洗う場面だそうです。(切り取って写しているので、下のほうに草紙が描かれています)
表情がきりっとして、頭脳明晰って感じです。
そして・・・
佐竹本三十六歌仙作「小野小町像」
後ろ姿で描かれている事が多い小町。
絶世の美女と言われた小町の顔の想像力を高めてくれます。
美しいですね。
(すべて前出の大岡信著「古今集・新古今集」からお借りしました。
もし問題があるようでしたら、お教え頂ければ幸いです。)
平井さんのオペラの中には、美しい和歌がところどころにちりばめられて歌われるのですが、私のアリアや2重唱で歌わせていただいた小町の短歌は下記の5首です。
・いとせめて恋しき時はむば玉の 夜の衣を返してぞ着る
(あなたが恋しくてどうしようもない時、夜の衣を裏返して着るのです、あなたの夢をみようと)
・思いつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせばさめざらましを
(あなたを思いながら寝たので夢に見たのでしょう。夢と知っていたら覚めずにいたものを)
・うたたねに恋しき人を見てしより 夢てふものは頼みそめてき
(うたた寝をしていたら恋しいあなたの面影を見ました。それから後ははかない夢を)
・花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに
(花の色が春の長雨に褪せるように、時の流れに、私の美しさも失せてしまったことだ)
・色見えでうつろふものは世の中の 人の心の花にぞありける
(色などないのに、色あせていくものとは何だろう、それが心という名の花なのだなぁ)
現代訳は、パンフレットからお借りしました。
どの歌も美しいですねぇ
この時代、歌を詠めるというのはモテる条件だったそうですよ。
感情を簡潔に伝える。
なかなか難しいと思うのですが、訓練したいものですね!
今回をきっかけに、古(いにしえ)の人物であった小野小町がぐっと身近に感じるようになりました。
彼女を題材にした能や歌舞伎もありますし、また機会があれば是非行ってみたいなぁと感じています。
当日本番の写真はまだ頂いていないので、リハーサルの写真を少し。
私が撮っているので、当然私は写っていませんが・・・(笑)
閻魔大王(豊島雄一さん) ダンサー(藤川恵梨さん)
2幕の地獄のシーン
迫力があって、音楽も面白くてわくわくするシーンでした。
仙人(高田智士さん)と虫麻呂(谷川佳幸さん)
虫麻呂と阿鼻(清水良一さん)
阿鼻がすごく悪そう!(笑)
この後、地獄のシーンで、阿鼻によって舌を抜かれてしまいます。
お松(小嶋晶子さん) お竹(鈴木のぞみさん) お梅(立川かずささん)
この3人のシーンが楽しくて!
特に虫麻呂と この3人で歌われるフーガの部分は、音楽的にとても好きな場面でした。
記念撮影。
1幕のおよしの衣装
小町
小町のもとに通い詰めたという伝説の深草少将(谷川さん)と。
ちょっと丸~い感じの小町でしたが、楽しいひと時でした。
ありがとうございました。
終演後に生徒たちと。
うさぎになりました!
お盆に高松に帰り、そこで見つけた でんでん太鼓。
かぐや姫が描かれていますが、小町のようでもあり・・・
竹で出来ていて、とっても良い音がします。
540円也。
栗林公園内にある栗林庵で購入しました。ぜひ、いかがですか?
さて、夏休みも終わり、秋のコンサートシーズンが始まります。
9月2日 フォーレ「レクイエム」ミューザ川崎シンフォニーホール
10月11日 愛知県芸大内にて、リサイタル 室内楽ホール
10月26日 作曲新曲演奏
11月12日 ストラヴィンスキー オペラ「マヴラ」東京芸大内
11月18日 ブラームス「ドイツレクイエム」国立音楽大学講堂大ホール
11月19日 ヘンデル「メサイア」紀尾井ホール
11月23日 ラター「レクイエム」鎌倉芸術館
12月6日 ヘンデル「メサイア」 東京芸術劇場
12月22日 ジョイントコンサート
2人のソプラノによる
佐竹由美&五月女智恵 Sisters Christmas Concert
2017年12月22日(金)開場18:00 開演18:30
古賀政男音楽博物館内けやきホール
特に12月22日のジョイントリサイタルは、楽しい会にしたいと思いますので、ぜひお越し頂ければ嬉しく存じます。
よろしくお願いいたします。
来年2月12日(仙台)18日(名古屋)では、なかにしあかねCD発売記念のコンサートがあります。
3月9日には、主人の辻秀幸と、バッハのソロカンタータのコンサートを企画中です。
こちらもご予定に加えて頂けると幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
夏休みもあと少し・・・と思うと、寂しい限りです。
八月頭のオペラ平井秀明作曲「小町百年の恋」も、疾風のごとく駆け抜けていきました。
少々時間がなくてひたすら集中の二週間でしたので、終わった後は心も体も呆然と。(笑)
でも終わってからゆっくり振り返ってみると、とても充実の時間を過ごさせていただいたなと感じています。
関係者の皆さんには、心より感謝です。
お世話になりました。
ありがとうございました。
小町を演じるにあたって、夏休み前に にわか勉強。
図書館で借りてきた本の中の一冊は、こちら!
左:大岡信著「古今集・新古今集」
右は公演パンフレット
絶世の美女とされた小町って、どんな顔だったのかしら・・・
カラーできれいな本だぞ!ってことでお借りしてきたのですが。
とても楽しめた本でした。
この本の中に記載されている小町は・・・
菱田春草作「六歌仙屏風」
平安時代初期を代表する歌人6人が描かれています。
小町をアップすると・・・
うんうん、うつむき加減で、なかなかアンニュイな感じで色気ありますね。
上村松園作「草紙洗小町」
こちらは、帝の前での歌合戦で、大伴黒主に盗作と決めつけられ、疑いを晴らすために小町が草紙を洗う場面だそうです。(切り取って写しているので、下のほうに草紙が描かれています)
表情がきりっとして、頭脳明晰って感じです。
そして・・・
佐竹本三十六歌仙作「小野小町像」
後ろ姿で描かれている事が多い小町。
絶世の美女と言われた小町の顔の想像力を高めてくれます。
美しいですね。
(すべて前出の大岡信著「古今集・新古今集」からお借りしました。
もし問題があるようでしたら、お教え頂ければ幸いです。)
平井さんのオペラの中には、美しい和歌がところどころにちりばめられて歌われるのですが、私のアリアや2重唱で歌わせていただいた小町の短歌は下記の5首です。
・いとせめて恋しき時はむば玉の 夜の衣を返してぞ着る
(あなたが恋しくてどうしようもない時、夜の衣を裏返して着るのです、あなたの夢をみようと)
・思いつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせばさめざらましを
(あなたを思いながら寝たので夢に見たのでしょう。夢と知っていたら覚めずにいたものを)
・うたたねに恋しき人を見てしより 夢てふものは頼みそめてき
(うたた寝をしていたら恋しいあなたの面影を見ました。それから後ははかない夢を)
・花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに
(花の色が春の長雨に褪せるように、時の流れに、私の美しさも失せてしまったことだ)
・色見えでうつろふものは世の中の 人の心の花にぞありける
(色などないのに、色あせていくものとは何だろう、それが心という名の花なのだなぁ)
現代訳は、パンフレットからお借りしました。
どの歌も美しいですねぇ
この時代、歌を詠めるというのはモテる条件だったそうですよ。
感情を簡潔に伝える。
なかなか難しいと思うのですが、訓練したいものですね!
今回をきっかけに、古(いにしえ)の人物であった小野小町がぐっと身近に感じるようになりました。
彼女を題材にした能や歌舞伎もありますし、また機会があれば是非行ってみたいなぁと感じています。
当日本番の写真はまだ頂いていないので、リハーサルの写真を少し。
私が撮っているので、当然私は写っていませんが・・・(笑)
閻魔大王(豊島雄一さん) ダンサー(藤川恵梨さん)
2幕の地獄のシーン
迫力があって、音楽も面白くてわくわくするシーンでした。
仙人(高田智士さん)と虫麻呂(谷川佳幸さん)
虫麻呂と阿鼻(清水良一さん)
阿鼻がすごく悪そう!(笑)
この後、地獄のシーンで、阿鼻によって舌を抜かれてしまいます。
お松(小嶋晶子さん) お竹(鈴木のぞみさん) お梅(立川かずささん)
この3人のシーンが楽しくて!
特に虫麻呂と この3人で歌われるフーガの部分は、音楽的にとても好きな場面でした。
記念撮影。
1幕のおよしの衣装
小町
小町のもとに通い詰めたという伝説の深草少将(谷川さん)と。
ちょっと丸~い感じの小町でしたが、楽しいひと時でした。
ありがとうございました。
終演後に生徒たちと。
うさぎになりました!
お盆に高松に帰り、そこで見つけた でんでん太鼓。
かぐや姫が描かれていますが、小町のようでもあり・・・
竹で出来ていて、とっても良い音がします。
540円也。
栗林公園内にある栗林庵で購入しました。ぜひ、いかがですか?
さて、夏休みも終わり、秋のコンサートシーズンが始まります。
9月2日 フォーレ「レクイエム」ミューザ川崎シンフォニーホール
10月11日 愛知県芸大内にて、リサイタル 室内楽ホール
10月26日 作曲新曲演奏
11月12日 ストラヴィンスキー オペラ「マヴラ」東京芸大内
11月18日 ブラームス「ドイツレクイエム」国立音楽大学講堂大ホール
11月19日 ヘンデル「メサイア」紀尾井ホール
11月23日 ラター「レクイエム」鎌倉芸術館
12月6日 ヘンデル「メサイア」 東京芸術劇場
12月22日 ジョイントコンサート
2人のソプラノによる
佐竹由美&五月女智恵 Sisters Christmas Concert
2017年12月22日(金)開場18:00 開演18:30
古賀政男音楽博物館内けやきホール
特に12月22日のジョイントリサイタルは、楽しい会にしたいと思いますので、ぜひお越し頂ければ嬉しく存じます。
よろしくお願いいたします。
来年2月12日(仙台)18日(名古屋)では、なかにしあかねCD発売記念のコンサートがあります。
3月9日には、主人の辻秀幸と、バッハのソロカンタータのコンサートを企画中です。
こちらもご予定に加えて頂けると幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。