Naomi's Letter

ソプラノ・佐竹由美のブログです。
定期的に公演や、近況をお知らせいたします。
どうぞごゆっくりおくつろぎください!

2006-03-30 | Weblog
六本木アークヒルズの桜。満開です。
咲いたばかりの桜、花びらが初々しい。
桜の花を薄暮の中で見るのが好きです。
生まれたばかりの透けるような花びらには、夕刻の空気が優しいような
気がします。

昨夕は、芸大の大先輩のピアニストであられた方のお通夜に、
霊南坂教会に出かけました。
お世話になっているオルガニストのお母様で、101歳。
その生涯、ご友人のお話、「天寿」というものを感じるものでした。
自分の生き方に責任を持たなければいけない。
そんな、気の引き締まる思いがしました。

お待たせしました!

2006-03-29 | Weblog
地ビール、サツマイモラガーのご報告が遅くなしました!
味は、最初は恵比寿ビールをもう少し強くしたような、苦味の強い味。
後味もしっかりしています。甘みもあるのかなぁ。
とにかく、どっしりした感じのビールでした!
お酒はけっして弱くありません。(笑)
どの種類が好きかというと、日本酒の辛口かなぁ。
冷で飲むのが好きです。
って書くと、すごい飲んべえみたいですねぇ。
でも、普段はほとんど飲みません。
どうしても歌うことが多いですし、練習もあるので、影響が心配。
それに、飲むと眠たくなるので、その後の時間が使い物になりません。

先日、地方にコンサートで出かけたとき、本番前日の夕食の時に、
他の歌い手の方たちが、軽く晩酌をしているのにびっくり!
でも、次の日もちゃんと歌ってるし、
なんだかそんな強い喉を持っている人たちを見ると、
私って、もしかして歌い手に向いてないのかなぁ…なんて思ってしまった!
見えないでしょうが、体調に関しては、無茶苦茶神経質です。
とほほ。

昨日は、家族とゆっくり外で昼食を取り、映画に行ってきました!
すっかり休暇気分です。
で、ちょっと休暇ボケです。朝からもう眠い~。あ!!これ、春ボケ?


コクヨショールーム

2006-03-28 | Weblog
この数日、ゆっくりした日々を過ごしています。
というのも、少し効率よく勉強するために、家の中をプチ改装しようと思っていて、
この日曜日から5日間ぐらい休暇を取っていました。
ところが、業者をお願いしようにも、具体的な発注が間に合いませんでした!
まったく計画性がないですね。

楽譜の整理をするために、書斎に作りつけの棚を作るか、
コクヨのビジネス用の書類収納システムにするか迷っていますが、
やっと昨日の午後、品川にあるコクヨショールームに見に行ってきました。

品川駅を降りて、新幹線ホーム側(海側)に降りると、
駅周辺はがらっと変わって、新しくて面白い高層ビルが沢山建っています。
駅構内もおしゃれ。キョロキョロしてしまいました。

コクヨのショールームも面白くて、こんなオフィスで働けたら素敵だなぁ…
なんて机や椅子が沢山!
収納システムは、機能的に出来ていて、沢山入りそう…なんだけど、
難点としては、色にバリエーションがないことと、
やっぱりオフィス用なので、椅子や机に比べると、あと一歩お洒落な感じがありません。
それにやはり、スチールで出来ているので、開けるときの手触りや音が気になる。
それにナショナルの作りつけ家具だと壁面のサイズぴったりに出来ますが、
コクヨのものは、どうしても無駄なスペースが出来てしまいそう。
うーーーん…、悩むなぁ。
見た目を取るか、実用性を取るか…

この調子だと、書斎が完成するのは夏になってしまいそう…あはは!
な~んて、笑ってる場合じゃないよ~!
このところ楽譜や書籍をすごい勢いで集めているので、整理できないストレスが~!



突然の同窓会

2006-03-24 | Weblog
23日の朝、突然高校時代の同級生から電話。
香川に住んでいる友人なのですが、上京しているから今夜会おう!というお誘い。
夕方渋谷で待ち合わせました。

メンバーは、やはり同級生でクラスは違ったものの、同じ音楽部の仲間4人。
東京の仲間は、コンサートに来てくださったり、何かの機会によく会うのですが、
やっぱり話は尽きなく、懐かしく、楽しいひと時。
よくみんな、偶然にも予定がうまく空いていたよね!
デザイナー、広告代理店、大学教授と、それぞれの道で大活躍です。
それにしても、出るのはやっぱり高校時代の懐かしい話ばかり。(笑)

そうそう!その上京してきた友人からは、
18歳年下の2度目の結婚をする報告も受け、他のメンバーからは
「納得がいかない!」のブーイングの嵐!
(なぜか、女性は私だけだったので、素直な男性人の反応が可笑しかった!
 それにしても、女性がいるとは思っていない様な会話の内容だった!…怒)

それからタクシーで銀座へ。
銀座に、やはり同郷の方が出しているお店がある。
小さいけれどおしゃれなお店で、帰る頃にもお客様がどーっといらっしゃるという繁盛ぶり。
なぜか、讃岐うどんが食べられます。
仕事の話、他の友人の話、奥さんのおのろけなど、沢山沢山話して、
終電近くで帰りました。
家に帰りついた頃、青葉台へ帰る友人から終電乗り遅れた…というメールが。
深夜バスを待っているとか。ご苦労様!

それにしても、同じ目標に向かって頑張った仲間は、いつになっても楽しい。
年も性別も忘れて、気取らないで、大きな口を開けて笑いあえる。
みんな若々しくて、それぞれに魅力的です!
そんな友人が沢山いて、ほんとに嬉しいなと感じた一夜でした。

人の声

2006-03-22 | Weblog
小春日和です。暖かくなり、気持ちの良い日。
昨日、東京芸大奏楽堂に
今年で退官なさる三林輝夫先生の記念コンサートに行ってきました。
ほとんど満席の沢山のお客様。
いらっしゃっている皆さんも、芸大関係、二期会関係と、錚々たるメンバー。
先生のお人柄と人徳なんだろうなぁ…

プログラムは、これまで先生が主に取り込んできたジャンル、
前半はフランス歌曲10人の作曲家、後半は日本歌曲10人の作曲家の、
それぞれの代表的な作品を歌われました。

前半から、丁寧に、かみ締めるように歌われる美しいメロディーとリリックな声に、
なぜが涙が…流れました。
私はそんなに教えを受けた訳でもお話をする機会があった訳でもないのですが、
その声に、歌に、これまでの先生の歌に対する想いや、業績や、お人柄や…
そんなすべてのものが現れているような歌。
最後に10分ぐらいの最終講義(トーク)があり、先生らしいお笑いネタもあり、
すべての芸大での仕事を終えられました。
長い長い拍手が、終わることを惜しむようにいつまでも続きました。

改めて、人の声の素晴らしさを想います。
良くも悪くも、その人の持っているすべてが表れるような気がします。
だから感動する。
激しく揺さぶられることもあるけれど、静かに押し寄せ、満ちてあふれるものもある。
またひとつ、大きなお手本を頂きました。


小さな命

2006-03-21 | Weblog
我が家には文鳥がいるのですが、先週末に小さなヒナが死んでしまいました。
本当に小さな生き物なので、悪くなるとあっという間にどんどん衰弱して行った。
丸二日近く、暖めたり、薬をやったり、かなり看病を続けましたが、
最後は獣医さんのところに入院。
でも、その甲斐なく、小さな小さな命を終えてしまった。
最初から少し食も細かったのですが、
「あの時に、もしかしてこうしていれば…」と色々と考えて、涙が溢れます。
可愛い顔のまま、目を閉じていました。

それからは毎日、今いる文鳥の顔を、マジマジ観察するようになりました。
少し羽を膨らませていると、「大丈夫かなぁ」と心配に。
よく見ていると、それぞれの性格がよく分かります。
鳥はあんなに小さな体なのに、長生き。大事にしなければ。
私たちの手にゆだねられている命を考える時間でした。

新車&マタイ受難曲

2006-03-19 | Weblog
車を新しくしました。
可愛くてお気に入り。
カーナビも付いていて、ETCも使えます。
今まで地図派だったので、カーナビってどうかな…と思いましたが、
やはり便利。でも、道を覚えませんね。
遠出をしたくて、静岡まで「マタイ受難曲」を聴きに行きました。

この公演には知り合いが沢山(ソロも合唱も)出演していて、
指揮のK先生も芸大時代にお世話になった先生。
演奏は…少し残念でした。はやりスタイル、テキスト等、もっともっと感じたかった。
でも、いつもいずみホールでご一緒している三原剛さんが素晴らしかった!
声といい、貫禄といい、さすが!という感じでした。

行きは渋滞していて3時間かかりましたが、帰りはスムーズで快調な走り。
2時間で静岡から帰ってきました。


(いずみホール「バッハ・コンチェルティーノ大阪」のブックマークを追加しました)

ピエール・ブーレーズ

2006-03-17 | Weblog
フランスの作曲家であり、指揮者のピエール・ブーレーズの室内楽作品演奏会が
4月22日(土)に東京芸大奏楽堂であります。
私の歌う作品は、
《処女であり、生気にあふれ、美しい今日》という作品。
パーカッション5人とハープによるアンサンブルにソプラノソロがついています。
この作品、ぱっと楽譜を開いた途端、閉じたくなってしまうぐらい難しい作品。(だと思う…)
おまけに苦手なフランス語のテキスト!
やんわりと何回か断ったのだけど、「大丈夫、大丈夫!」の言葉に弱くて
断りきれなくて…
ただ、現代作品は、取り掛かりに かなり勇気が要りますが、
一度なにかが見えてくると、良い作品は面白くなってきます。

以前もべりオの「セクエンツァ」という作品を演奏しましたが、
これはまったくひとりで演じ歌う作品。
伴奏も無く、声の持つ表現の限界(幅かな?)に挑むような作品でした。
その上、手を使って声色を変えたりと、楽譜上の演奏方法を解読するのにかなりの時間がかかりました。
おまけに自分のリサイタルの4日後という無茶をしたので、
リサイタル終わった翌日から、ひたすら家に篭って「ぶつぶつ…」さらいました。
聴きに来て下さったお客様からは、どうやら極限状態での演奏が功を奏したようで大好評。
不思議なものです…
それに、終わってからも体に染み込んでいて、もう一度演じたくなるような作品。
さすがはべリオと、納得。

今回はアンサンブルですし、かなり苦戦しそうで、
スケジュールに余裕を持って…と思っていましたが、うーん。。
そろそろ楽譜を「開けて、即、閉める」という状態から脱出しなくちゃぁ。
よろしければお聞き頂ければ幸いです。

●4月22日(土)15:30開演
東京藝術大学奏楽堂 創造の杜
ピエール・ブーレーズ 室内楽作品演奏会

曲目:
・マラルメによる即興Ⅰ
   処女であり、生気にあふれ、美しい今日(1957)日本初演
   演奏:佐竹由美(Sop)
      藤本隆文 和田光世 平尾信幸 西川圭子 中山航介(Perc)
      田島緑(Harp)

・デリーヴ(1984/1986)

・二重の影の対話(1984)
   亀井良信(Cl)
 
・シュル・アンシーズ(1996/1998)
   
指揮:クリストフ・マングウ(ナンシー、ロレーヌオペラ第Ⅰ副指揮者)
入場料:2000円
お問い合わせ:東京藝術大学演奏藝術センター 050-5525-2300


節目

2006-03-15 | Weblog
年度末を迎え、季節の変わり目も迎え、それぞれの節目を迎えています。
相変わらず、時間はどんどん過ぎ去っていきますが、
普段と少し違う日常に、ふと、いろんな事を考えます。
今、自分が出来ることは?自分の存在価値は?
私と接してくださる方が、喜んで下さる顔を見るのが好きだし、
とても嬉しい。
ささやかでも、必用とされる人間になれればなぁ…と考えた1日でした!



届きました!地ビール!

2006-03-13 | Weblog
届きました!川越の地ビール。
左がサツマイモラガー、右はグリーンティーラガー。
ラベルもなかなかお洒落。
他にもリンゴミュニッヒやフルーティーな小麦のビールと、6種類。
さてさて、どんな味がするか、、、次回ご報告。

隣の梅畑、さらに満開になり、まるで雪が降ったみたいです。
とても綺麗で、是非お見せしたくて何回もシャッターを切ったのですが、
目で見るような感動の写真が撮れません。
どうお伝えすればよいかなぁ、、、
出窓の机から目を上げると、ほのかな白色がパーっと広がり、
なんとも穏やかな気持ちに。


川越

2006-03-11 | Weblog
川越のコンサートに行ってきました。
朝8時半に家を出て、10時からリハーサル。
会場の川越キリスト教会は、ゴシック様式建築で内部は木製の二重合掌づくり。
日本建築学会の「近代主要名建築」に選ばれ、現在は文部科学省の「登録文化財建築」及び
川越市の都市景観重要建築物の指定を受けているとても美しい建物です。

お昼はうなぎをご馳走に。
その後、30分ばかり周辺を散策。
「時の鐘」や「お菓子横丁」を見て歩きました。
蔵作りの町並みも素敵です。
お天気に恵まれ、沢山の観光客が訪れていました。

午後2時からコンサート。
200人弱の、ホールいっぱいのお客様。
アットホームな雰囲気で、とても喜んで頂き、ほっと一安心。
アンケートにも嬉しいコメントや、お気に入りの曲などを書いてくださいました。
なんと!「お話も良かった」とのコメントも!
信じられない・・・けれど、少し上手になったのかな。

皆さんで途中、早春賦も歌いました。
「あしはつのぐむ」の「つのぐむ」…とは、
鹿の角が生えるように…の意だそうです。

終演後、手作りのケーキをご馳走になって、主催者の皆さんと談笑、
おみやげはこれまたサツマイモのお菓子。
どうやらサツマイモが名産品らしい・・・
その上、「お宅にサツマイモビールをお送りしました!」とのこと。
どんなビールなんだろう・・・
味は全然見当がつきませんが、楽しみに待っていましょう!
うーーーん、疲れた・・・
ギリギリ大丈夫だったけれど、帰ったら喉が痛い。
やっぱり昨日の扁桃腺…また風邪ひいたみたい・・・


桜の季節

2006-03-10 | Weblog
今日はあいにくの雨。
明日の川越リサイタルの伴奏あわせの予定ですが、どうも昨日あたりから扁桃腺が腫れて
具合がいまひとつです。
今日は、サボって一日休もうかなと考えているところ。

昨日のテレビによると、桜のつぼみも膨らんできたとか。
この季節になると、色々と思い出すことも。
大学院2年のころ、父が12月に亡くなり、論文もかかえ、さらに留学の書類の準備などが重なり、
大変な時期がありました。
それまで順風満帆、与えられた事を真面目にこなし、大した苦労もなく歩んできた私にとって、
初めての大きな試練だったような気がします。

目の前を覆っているカーテンをひとつひとつ取り除いていくように進んでいたあの頃、
やっと薄いレースのカーテンになって、目の前が明るくなった気がしたのが3月という季節でした。
あの頃に学んだことは大きかったなぁ。
中田喜直作曲・寺山修二の詩「悲しくなったときは」に共感。

桜の花の季節、我が家の近くの二ヶ領用水沿いの桜並木は本当に綺麗で、
かならず散策に出かけます。
先日、抽選に当たって、「大人の桜旅」という本を頂きました。
美しい桜の名所が満載です。
眺めていると、いつかは訪れてみたい衝動に駆られます。
何百年も咲き続けている桜の木。魂の宿る桜の木。
その下に立つと、不思議な感覚をおぼえるのです。




春一番?

2006-03-07 | Weblog
昨日、日中はすごい風でした。
突風といってよいぐらいの風に、出かけるときに飛ばされそうに!
これって春一番?
帰りは夜になりましたが、空気がいつもとちがって温い(ぬるい)感じ。
春です、春です
今年は遅かった隣の畑の梅の花も、満開になりつつあります。
啓蟄を向かえ、本当に季節は一気に春に向かっています。
このワクワク感!いい感じ。



ルーコラ

2006-03-05 | Weblog
仕事でご一緒しているH先生にルーコラを沢山頂きました。
食べてみると、これがなんとも美味しい!
スーパーで売っているものよりも苦味が強くて、口当たりもしっかりしています。
「自然の恵み」そのものの味、野菜らしい味って、こういう味なんだろうなぁ。
体がジャキッってする感じです。

毎朝、ご自分の畑に出て、色々な野菜を作っていらっしゃるようです。
土をいじれる人は、無条件で尊敬してしまいます。
私も花が好きで、一時期トライしてみましたが、あまり上手に育てられませんでした。
花や野菜を育てることは、人間の本質に関係しているような気がします。
「食」を考えることにも繋がる。
「こだわり」にも。
私もそうありたいと望んでいるのですが、これがまた難しい。
永遠の課題かもしれません。