Naomi's Letter

ソプラノ・佐竹由美のブログです。
定期的に公演や、近況をお知らせいたします。
どうぞごゆっくりおくつろぎください!

渡米3日目

2009-02-26 | Weblog
やっぱり疲れは3日目にやってきました。といっても基本的には元気です。風邪をひいてしまいましたが…とにかく寒いです!
なにが辛いって「乾燥」しているこの空気でしょうか。髪は静電気でバサバサ言っていますし、肌が引きつるような感じ。日本人の肌がきめ細かい理由が解る…というか。そのうえ、風邪で鼻が詰まっているため口からの息で喉が乾く!スルメになった気分です。(笑)

昨日から今朝にかけては、ちょうど国立音大の発表もありましたので、携帯のメールやパソコンのメールから嬉しい知らせが。3人受験していましたが、3人とも合格!先生が途中からいなくなっちゃったのに、よく頑張りました!(笑)でもそれぞれ1月の頑張りを見ていましたので、たぶんこの調子で進んでいけば後は体調管理だけ気をつけてくれればと思っていました。まずは一安心。

語学も歌もレッスンが始り、早くペースを作らないといけないと感じているところです。コンサートも色々と聞きたいと思い、スケジュールを見ていると、この周りだけでも毎日すごい数のパフォーマンスが!予定を立てるだけで頭の中の糸は完全にこんがらがっております。2月初めに予定を見て、行きたいなぁ…と思っていて保留にしていたものは、この数日で確実に売り切れているし、いやはや…早く手を打っておけばよかった。
3月1日はヘレベッヘ指揮「ロ短調ミサ」が新しくジュリアード音楽院のところにオープンしたアリス・タリー・ホールであります。25ドルなんて、安い!でも、もう車いす席しかない感じなのですが、兎に角明日チケット確保に出かけてみようかと。


写真はソーホーに沢山見られるカースト・アイアンという建築様式。1860年から約20年の間に集中的に建設されたようです。細部に装飾が施されています。外につけられた非常用階段は後から消防法により1915年以降につけられたようですが、これも特徴のひとつとなっているようです。


こちらはガラッと変わって中心部・セントラルパークの前。建物も高層ビルでモダンですね。

再び

2009-02-24 | Weblog
22日のBWV2001定期公演、お陰様でほぼ満員のお客様をお迎えし、成功裏のうちに終えることができました。お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。
今回は渡米準備や母の手術などでバタバタの日々になってしまって、私からの個人的なお誘いが3日前になってしまうなど、本当に皆様には申し訳ないことをいたしました!が、それにも関らず、多くの皆様が反応をしてくださって、感謝!!
お天気も雨と雨の日の間の晴れ間!まさしく祝福された日のように晴天&暖かい日でしたので、当日券もかなり出たようです。これもこの公演が根付いてきた証拠だと思い、大変嬉しく思っています。

さて、演奏は…客観的に判断することはなかなかできないのですが、終演後のロビーでの反応はお客様のお顔も上気していて、なかなか上々だったかなと思います。今回はかなり渋めの選曲でしたので、難しい部分もあったと思いますが、それでも嬉しい感想を沢山頂きました。帰りの電車でお会いした人は「1年に1度の、本当に至福の時間です」とおっしゃってくださり、演奏冥利に尽きます。
で、一番多かった褒め言葉が「痩せました?」でしたが(これって感想ではありませんね…笑)、「告白いたします。痩せたかも…。」黒いドレスが少しだけパッツンパッツンから解放されていました。だたし、ジーパンなどの履き心地はあまり変わっておりませんので、下にお○が移動した…とも考えられます。なんだか忙しくて体重は計っておりませんので真相は謎。
まあ、この束の間の幸せ感も、アメリカ生活2ヶ月で崩れるやもしれませんが。

そうそう、肝心の演奏の話に戻りますが、今回の試みとして合唱もパート譜で演奏したということです。今まではヴォーカルスコア(歌のすべてのパートが書かれた譜面のことです)で演奏していましたので、どのパートがどこで出て、何の音で、、ということが一目瞭然でしたが、今回は自分のパートのみの音しか目では見えません。後は耳を働かせて、他のパートの動きや音を確認するという作業をしなけないのですが、この譜面で演奏するためには、今まで以上に繰り返して練習し耳を鍛える作業をしなければいけないでしょう。
はじめての試みでとても上手く行ったところと、もっと出来そうなところと。特にコラールを歌う場合には、音に集中できるという利点があって、私的には大変満足な結果でした。
という感じで、これからもより良い演奏を求めてメンバー一同頑張ってまいります。今後ともよろしくお願いいたします。ちなみに、来年は2月28日です。

さて、コンサート翌日の朝6時には自宅を出て成田へ。現地23日朝9時15分にニューヨーク・JFK空港に到着しました。
コンサート後に打ち上げをして帰宅後、それから荷造りと主婦として家を空ける負い目を軽減するためにちょっとだけ家の掃除をしたら朝の4時になっていました。娘が付き合ってくれてその間にクッキーを焼いてくれ、4時からはこうなったら起きていた方が良い…ということで、娘がマンガを貸してくれて読むことに。(私が子供だった時からまだ続いている「ガラスの仮面」)そんなこんなで出かけましたので、飛行機の中では寝れる寝れる!!映画もほとんど見ないで、3時間ぐらいで着いたような気分です。


出国前にANAのラウンジで食べたおうどん。ANAマークの蒲鉾が面白い。

到着後、今回はシャトルバスに乗ってみようかなと思ったのですが、待つ時間を考えてやはりタクシーに。とても親切な人で、場所が分かりにくいのもあって、まして今日気がついたのですが、近くに似たような建物が沢山あり、つい間違えて「あの建物!」なんて言ってしまったりで、付近で3回ほど右往左往させてしまったのに、「No probulem!」と言って最後まで嫌な顔をせず。料金もとても明確に最初に細かく説明してくださり、安心。

部屋に着いて早速荷物を片付け始めましたが、これから少し長い生活になると思うと少々感傷的になったりもしながら、一段落して必需品の飲み物やら夕食の買い物やらをし、お茶を沸かしてほっと一息。


写真は「一息ついた時に」と頂いたお菓子類と娘の焼いたクッキー。日本のお菓子は偉大です!
その他、頂いた羊羹や鯛茶漬けなどのご飯の友をしっかりとパッキングしてきました。


部屋の窓から見える景色。ビルの向こうにかすかにハドソン川が見えます。

という訳で、覚悟を持ってまた新しい生活が始まろうとしています。ただ、また昼寝をしてしまったので、時差ボケは免れないだろうなぁ。明日の朝も早いので心配です。


BWV2001公演

2009-02-16 | コンサートのお知らせ
以前にもお知らせしましたが、BWV2001の定期演奏会のご案内です。
芸大時代バッハカンタータクラブに在籍していたメンバーが主となり立ち上げたアンサンブル、お陰様で回を重ねるごとにお客様にも恵まれ充実した時間を過ごしています。アンサンブルも確実に成長していると自負しています。
2月22日に浜離宮ホールでの開催です。是非、皆様のご来場をお待ちしています。
よろしくお願いいたします!

BWV2001 第8回定期演奏会

2009年2月22日(日)17:00開演
浜離宮朝日ホール

J.S.バッハ: カンタータ第146番《われらは多くの苦しみを経て》
       カンタータ第23番《汝まことの神にしてダヴィデの子》
       ヴァイオリン協奏曲ホ長調
       カンタータ第182番《天の王よ、よくぞ来ませり》
       
ソプラノ:佐竹由美 高橋節子
アルト: 小原伸枝 阪口直子
テノール:大島 博 辻 秀幸
バス:  小原浄二  田代和久
ヴァイオリン:川原千真 三輪真樹 チェロ:田崎瑞博
オルガン:能登伊津子 他

S席:4500円 A席:3500円 学生:2500円

詳細:http://www.gregorio.jp/bwv2001/8thconcert.html
お問い合わせ:アレグロミュージック 03-5216-7131

さて、昨日14日(土)は、偶然こちらに同じ時期に来ていた芸大のIさんと落ち合い、自由の女神を見に行きました。船から眺めようと思ったらタッチの差で1時間待ちになってしまい、船はあきらめて遠くから眺め、その後9.11グランドゼロの記念館に。事故のあった時のリアルタイムのフィルムや写真、遺族からのたくさんのmissingの張り紙、事故を目撃した人の証言、亡くなった方のお写真や遺族からの供え物やメッセージなど、見ていると涙がこみ上げてきそうになって大変悲しい空間でした。それでも沢山の市民が希望の光を求めて救助に手を貸し奮闘する姿には、とても大切なものを失っていない人々の誇りがあり、どの顔もとても美しく見えました。
その後ソーホーに出て昼食を食べ、少しお店を回りましたが、バレンタインデーということでブティックなのに生バンドが入って演奏し、おつまみまで用意されていて、シャンパンを御馳走になりました。またセールスレディーが面白い人で、真っ赤なヘア、赤いブラウスとバレンタインづくし。大変楽しい店でしたし、面白い!

ところで昨日は結構英語が頭に入ってきて、すんなり会話しましたが、今日は駄目。朝からまず足は浮腫んでいるし、簡単な言葉さえ出てきません。疲れると急に「耳、日曜~!」って感じでしょうか…。実際日曜だし…。

Breaking News

2009-02-14 | Weblog
昨日の夜遅くからテレビではBreaking News(速報)としてLiveで飛行機事故の映像がずっと流れています。ニューヨークからバッファローに向かう飛行機だそうで、ナイアガラの滝に近い場所とのこと。ナイアガラには一度行ってみたいと思っていましたので、ちょっと怖いですね…。(訪れるためにはどのようなルートがあるのか、今は知らないのですが)
ご心配をおかけしているようですが、私は無事です!(基本的には研修で出かける以外はニューヨークを離れてはいけないことになっています。)
ご心配ありがとうございます!取り急ぎ、お知らせです。

追記:調べたら、ナイアガラの滝に観光に出かける場合は、アクセスとして今回墜落したバッファロー空港またはトロント国際空港からバスとのこと、時間的には完全にバッファロー空港の方が近いしアメリカ国内ですので、観光の可能性としては大きいですね。今回日本人は乗っていなかったようですが、本当に危険と隣り合わせ。それにしても今回の機種は何度も事故を起こしているプロペラの機種のようです。まだ日本にも何便か飛んでいる様子。怖いですね。

ニューヨーク6日目

2009-02-12 | Weblog
なんやかやと1週間が過ぎようとしています。が、今頃時差ボケです!
とにかく朝が早い(7時45分に出発)ので、起きれないかと心配です。12時半まで授業、それから色々と買い物をしながら帰って、疲れてうたた寝。1時間ぐらいですめば良いのですが、今日などは3時間以上寝てしまって…。で、夜ゴソゴソ色々とやって「もう寝なくちゃ!」と布団に入りますが、寝られません。日本じゃぁこんなことまずないのですけれど。
明日からは歌のレッスンも入りそうですので、そうのんびりもしていられなくなると思いますが…。

今日のニューヨークは、まるで春のよう!ダウンコートが無駄に暑い!授業の帰りに楽譜屋さんに行きましたが、そこの窓口の初老のご婦人が、よき時代のアメリカ人って感じの方で、お喋りが大好き&華やかなイントネーション!
ひとつ訪ねて10言葉返ってくるような…なんか、あまりにもフィオラトゥーラ(飾り)が言葉についているので(笑)半分しか理解できなかったですが、思わずこちらも陽気な気分に。
汗かきながら楽譜を探していたので「今日は暑いですねぇ!」と言ったら「そうなのよ!異常よ!春みたいよ!今日はエアコン消して窓開けているのに暑いのよ!だから、ほら!こんな恰好しているのよ。でも暑いわ!」と、半袖・綿のTシャツに少し汗ばんだ感じで喋ってくれました。とっても親切に色々と教えてくれて、わざわざ安い楽譜を探してきてくれて…いやぁ、あの会話聞くだけでも、もう一回行きたくなる店です。


うっかりミス

2009-02-10 | Weblog
ニューヨーク第4日目も終わろうとしています。一応、元気です!
ただ、2日間は緊張もあってhighテンションだったのですが、昨日はだるい…今朝も朝が辛い…で、こちらの方にお聞きしたら、ちょうど3日目ぐらいが一番時差が辛いそうです。すっかり「時差なんてへっちゃら!」と思っていましたが、やっぱりそうでもないのね…。その上英語のテストを受けて久しぶりに頭を使い、かなり疲れました…。
ところで重大なミス!ドコモの携帯がアメリカ対応ではなかったのです!前の機種は平気でしたし、同じメーカーの進化系なので絶対大丈夫だと思っていました。行く前に確かめたつもりだったのですが、機種が自働に選択する設定になっていたのですっかりその気になっておりました。おバカなことをしてしまいました。
とりあえずは10日間だから平気かな?と思っていましたが、今日「先ほどは電話で失礼しました」というメールが入り、もしかしたらそういう方がいらっしゃったら音信不通で大変失礼をしてしまっているかと…ごめんなさい!
また携帯の方にメールを頂いた方、すみません!!お急ぎの場合はパソコンのアドレスの方にメールを!または私のHPのメールにお送りください。
よろしくお願いいたします。m(__)m

ニューヨーク第1日目

2009-02-08 | Weblog
日本を6日の朝の便で出発、現地6日朝9時半にJ.F.ケネディ空港に到着しました。
2月に入り、高松に帰ったり大学の試験だったり、何が何だか…落ち着かない日々の後での渡米でしたので、まったく緊張感のないまま飛行機に乗り、機内では爆睡&映画三昧、訳あって到着後空港で書類を書かされたりで(笑)、それでもなんとか無事に着くものですねぇ。これも何度かの渡米のお陰で土地勘があるため、気分的には楽なのかもしれません。ちなみに、会話にはまったく自信ありません!!何とか意思が通じればOK…かな?昨日の空港での税関の人との会話を聞いたら、きっと喋れる人が聞いたら仰け反るだろう…

という訳で、空港からはタクシーに。その運転手はターバンを巻いたインド人。車の中ではインドの音楽がガンガンかかってるし、歌ってるし、香辛料の匂いはするしで、いきなりアメリカじゃないです。「どこから来たの?」って聞かれたので「日本から」と答えると、「友達が日本にたくさんいる。日本は良い!と、みな口を揃えて言っている」と言っていました。
降りるとき「いくら?」と聞くと、チップを上乗せした料金を告げられたので、そのままそれ以上チップを渡すことなく料金を支払い、ニコ!(空港からは場所によって定額になっているようです。タクシーに乗る前に、大体の金額が書かれた紙が渡されます。このあたり、とてもフェアかもしれませんね。)

部屋に着いて荷物を解き、これからの情報集めとアメリカでの携帯の手続きに町に出ました。地下鉄を降りて歩いていると、tktsという当日のミュージカルのチケットを半額で販売するブースにぶつかりました。そういえば最初にニューヨークに来た時もここを見つけて、思わず「クレージー・フォー・ユー」というミュージカルを見て、感激したなぁ。
このミュージカル、ガーシュウィンの曲がいたるところにちりばめられていて、「あ!あの曲だ~!」と歌ったことのあるナンバーを聞いて嬉しかったのと、とにかく役者が歌も芝居もうまい!それに後ろに立っているだけの人のなんとプロポーションの良いこと!これだけでも、やはりミュージカルを目指す人口の多さを知らされたというか、競争率高い世界なんだろうと感じたのを覚えています。
それから行く度に1度はミュージカルを鑑賞していますが、あれほどの感激には至っておりません。

で、当日売りチケットに並んでいる人を見て、ノリで「シカゴ」のチケットをゲットしました。さすがに着いた日の観劇は、眠さとの戦いで、おまけにアメリカンジョークの連発だったので、ほとんど笑えず…。あの最初の時のような感激はなかったですが、それでも主役二人の女性の上手いこと!体のちょっとした部分の使い方や顔の表情が見る目を逸らしません。
それに少し年齢の高い方も何人か出ていましたが、歌に味があって良い。若い人はそれなりに綺麗だし楽しませてくれて良いのだけれど、やはり豊かな経験の醸し出す味には脱帽でした!


弱み

2009-02-01 | 10月のコンサート
とにかく、寒さに弱い私ですが、ニューヨーク研修に先立ち、住むところなど色々と準備を進めるにつれ、あちらにお住まいの方から「とにかく寒いですので、暖かくしていらっしゃってください」とのメール。あのハドソン川の飛行機事故の映像を見ても、寒そう~!!
どうも13日に風邪を引いて以来、治ったかと思うとぶり返していて(でも寝込むほどではありません。今は鼻づまりで苦しい~!)思考回路も途切れがちです。大学年度末の試験や受験生などで時間がとにかくない!ですので効率よく準備しないといけないのですが、何故か買ってくるものがカイロだったり靴下だったり、ふかふかのスリッパだったりの、あったかグッズばかり。。。「そんなもん、ニューヨークでも買えるでしょう!?」なんて心の中で叫んでおりますが、やっぱり今は時間があると、足が冷えないような靴を探しております。頭の中から「寒い!」の文字が消えないので、無意識な行動です。さすがにもう探す時間がなさそうで、靴はもしかして、あちらで購入かな!?そんなことより楽譜を用意せんかいっ!!