Naomi's Letter

ソプラノ・佐竹由美のブログです。
定期的に公演や、近況をお知らせいたします。
どうぞごゆっくりおくつろぎください!

英米歌曲発表会&講習会

2009-07-29 | Weblog
 23日に行われた東京藝大大学院英米歌曲特殊研究の前期発表会は、とても良い雰囲気の中、生徒の皆さんそれぞれに素敵な歌を披露してくださいました。
 とにかく精一杯でしたので、聴く側としてはとても冷静にはなれなくて、、、もしかしたら教えた身の贔屓目もあるかもしれないけれど(笑)、授業→補講→リハーサル→本番と、それぞれ個々が、どんどん自分の音楽にしていってぐんぐん上手になります。いやはや…底力を見たというか、こちらはほんのちょっとアドヴァイスしただけ…それだけでこれだけ発展させていける力に、本当に頼もしくなりました。
 暗譜も心配しましたが、こちらも皆さん、かなりの集中力で仕上げて来て、若さだなぁ
お客様も沢山来てくださって、とても楽しんで下さったように感じました。ご来場くださった皆様、会を盛り上げてくださって本当にありがとうございました!
 後期はアメリカ歌曲を取り上げます。またご案内させて頂きますので、今後ともよろしくお願いいたします。私も気を引き締めて頑張ろう…と改めて感じています。

 さて、翌日24日は、初めて学外で「英米歌曲」の講習会を行いました。友人のピアニストから頂いた依頼で、ピアニストと歌手のグループで月に一度、ドイツリートやオラトリオなどの勉強会をひらいていらっしゃるそうです。
今回大変マニアックな「英米歌曲」を取り上げてくださったのですが、果たして受講希望者が来るかしら…と心配。でもそれは杞憂に終わり、大変意欲的にクィルターとバーバー、全7曲を取り上げてくださいました。歌唱も初めてとは思えないぐらいに違和感なく素晴らしく歌われています。こちらも大変良い雰囲気で終えることが出来、ホッとました。
 講習会後の食事会では、とても積極的なご質問を受けるなど、これから興味を持って取り組んでくださる方が増えそうな様子。嬉しいですね。

リサイタルのお知らせ

2009-07-18 | コンサートのお知らせ
 東京藝術大学博士課程の時のテーマでもあった20世紀アメリカ芸術歌曲。いよいよリサイタルシリーズとして第1回目を開催いたします。
何年か前より計画していたこのシリーズ、江口玲さんというニューヨーク在住の素晴らしいピアニストのサポートを得て、いよいよ楽しみになりました。

 昨日は、江口さんと初練習。初めて全体を音にした作品もありましたが、その音の多様性にイメージも一気に膨らみます。江口さんとは初めてなのに、同じ呼吸をしてくださって何の違和感もないぐらいで、本当に嬉しくなりました。
「アメリカ歌曲」というマニアックなコンサートですが、とても美しい作品も沢山ありますので、是非皆様にお聴き頂けたら!と思っています。
これから9月に向けてより充実した音楽を創っていけるように頑張りたいと思っています。皆様のご来場を心よりお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします!

第1回は詩人エミリー・ディキンソンとコープランドを取り上げます。

英米歌曲シリーズⅠ
佐竹由美ソプラノリサイタル
2009年9月28日(月)19:00開演 浜離宮朝日ホール



【message】
1950年。E.ディキンソンの詩に強烈な印象を受けたA.コープランドは、歌曲作品への約20年間の沈黙を破り、アメリカ芸術歌曲史におけるもっとも重要な作品である連作歌曲「エミリー・ディキンソンの12の詩」を完成させた。そこには人生半ばを迎えたコープランドが生涯を通して求め続けた「アメリカ独自の芸術」を表現するに値する鮮烈な言葉があり、彼女の詩こそがコープランド自身のもっとも深い感情の証しであり、音楽的頂点を迎えた彼の創造の要求を駆り立てたのである。


【program】
●John Duke “Six Poems by Emily Dickinson”
J.デューク「エミリー・ディキンソンによる6つの詩」
1, Good Morning, Midnight
2, Heart ! We will forget him !
3, Let down the bars, Oh Death
4, An awful tempest mashed the air
5, Nobody knows this little Rose
6, Bee ! I’m expecting you
1, Good Morning, Midnight


●Robert Baksa “Emily Dickinson songs”
 R.バクサ「エミリー・ディキンソンの歌」
Heart ! We will forget him !
I’m nobody
This is my letter to the world


●Lee Hoiby “The shining Place” Five Poems of Emily Dickinson
L.ホイビー「シャイニング・プレイス」
1, The shining Place
2, A letter
3, How the waters closed
4, Wild nights
5, There came a wind like a bugle


●Aaron Copland “Twelve Poems of Emily Dickinson”
 A.コープランド「エミリー・ディキソンの12の詩」
1, Nature, the gentlest mother
2, There came a wind like a bugle
3, Why do they shut me out of Heaven ?
4, The world feels dusty
5, Heart, we will forget him
6, Dear March, come in !
7, Sleep is supposed to be
8, When they come back
9, I felt a funeral in may brain
10, I’ve heard an organ talk sometimes
11, Going Heaven !
12, The Chariot


●Aaron Copland “Old American Songs”
A.コープランド「古いアメリカの歌」

全自由席 4500円

チケット&お問い合わせ:
二期会チケットセンター 03-3796-1831
http://www.nikikai.net/concert/20090928.html
朝日ホールチケットセンター 03-3267-9990
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650

主催:N&Adesign 朝日新聞社 
後援:財団法人東京二期会



大阪公演終了&英米歌曲

2009-07-12 | コンサートのお知らせ
大阪いずみホール主催「日本のうた」無事終わりました!ご来場くださいました皆様、サポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!
バリトンの宮本くん15曲、私12曲でしたので、全部で27曲+アンコール2曲。ピアノの加藤さんはひとりで担当してしてくださいました。さぞかし大変だったと思いますが、素晴らしいサポートでした。打ち上げでのハイテンションが、その大変さを物語っていたのではと思います。(笑)本当にご苦労様&ありがとう!!
木下牧子さん&礒山先生のトークも、聴き応えのある充実の内容でした。
聴きにきてくださった方々からも、嬉しい感想を沢山頂きました。メンバー一同、力を出し切った満足な充実したコンサートになったと思います。ですので、本当に幸せな笑顔の溢れた打ち上げになりました。とても嬉しく思っています。

演奏したどの曲も、木下牧子さんの思いがしっかり詰まった作品でしたし、素晴らしい作品ばかり。練習の段階から常に真剣にさせられてしまう作品ばかりでしたので、こちらのテンションも上がりっぱなし。暗譜も大変で、偶然私を電車で見かけた大学の同僚の先生は「あまりに真剣で必死な様子に、声をかけそびれた」と言われたぐらい。(笑)
これだけ時間もかけましたし、本当に素敵な作品ばかりですので、いつか東京でも実現したいコンサートです。企画してみようかなぁ。もしもその折には、是非お聴き頂きたいなぁと思っています。

さて、4時間の睡眠の後、翌日には7時発の新幹線で大学の補講へ。金・土とも色々と行事があって深夜の帰宅でしたので、やっと今日になってゆっくりPCを開いたって感じです。でも、今日は時間に追われることなく、順番に色々と用事をこなし、まったり夜を迎えています。

明日からはまた大学の補講等始まりますが、皆様に是非お越しいただきたいコンサートが!
芸大大学院英米歌曲特殊研究の授業を担当していますが、7月23日に前期発表会を行います。授業を担当して初めてのコンサートですので、色々と私の力不足もあるかもしれませんが、是非皆様にご来場頂いて、生徒たちを盛り上げて頂ければと思います。是非、よろしくお願いいたします!

東京藝術大学大学院特殊研究
英米歌曲前期発表会

2009年7月23日 (木)14時開演 / 第5ホール

R.Quilter 《3 Shakespeare songs》op.8
     《7 Elizabethan Lyrics》op.12
    《5 Shakespeare songs》op.23 他

V.Williams 《House of Life》
      《Song of Travel》  より

Benjamin Britten《On this Island》op.11 他

監修 : 佐竹 由美
対訳・英語指導 : 成田 英明
ピアノ : 千葉 かほる

【出演】東京藝術大学大学院の皆さん

どうぞ、よろしくお願いいたします!お待ちしています。

「日本のうた」木下牧子さんを迎えて

2009-07-07 | コンサートのお知らせ
土曜日の「天地創造」は、タケミツメモリアルホールがほぼ満席!(この動員力、すごいですね~!)沢山のお客様をお迎えし、成功裏のうちに終えることができました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
私自身も、この作品を心から楽しみました。本当に素晴らしい作品だと思います。
そして毎年この渋谷混声合唱団の演奏会に出演させていただいていますが、年々充実した合唱を聴かせてくださいます。「継続は力なり」です。演奏後のパーティーでの皆さんの晴れやかな顔がとても印象的でしたし、私自身とても感動したお話も聞くことが出来ました。
もうひとつ、とても楽しみなのが、大学時代バッハカンタータクラブでご一緒させて頂いて、常に素晴らしい演奏を聴かせてくださり目標となってくださる、器楽の先輩たちとの共演です。音楽の方向性が一緒なので、何の違和感もなく、私自身の演奏が出来ますし、先輩方の演奏に向かう真摯な姿はただただ尊敬。本当に嬉しい、充実した時間でした。

さて、日曜日からは次のステージに向かって始動しています。

日本のうた「木下牧子を迎えて」
7月9日(木) 19時開演 大阪いずみホール


木下牧子さんがセレクトした日本歌曲や彼女自身の作品を、バリトンの宮本益光さん、ピアノの加藤昌則さんと共に演奏いたします。
素敵な作品・素晴らしい作品の目白押しです。充実のプログラム。
昨日はこちらでの最後の伴奏合わせでした。東京で開催出来ないのがとても残念!いつの日か、東京でも演奏できれば嬉しいなぁ…そんな気持ちで心から楽しんで練習しています。
是非、大阪方面の皆さんにお聴き頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

【出演】佐竹由美(ソプラノ) 宮本益光(バリトン) 加藤昌則(ピアノ)
礒山雅(企画・解説)

【演奏曲目】

第1部 なつかしい心の歌
1. 滝廉太郎(1879):秋の月
2. 山田耕筰(1886):ばらの花に心をこめて
3. 諸井三郎(1903):少年
4. 石桁真礼生(1916):冬の日/きつね
5. 三善 晃(1933):ほおづき
6. 香月修(1948):魚 (「三好達治の詩による4つの歌」より)

第2部 魂のこもった歌
1. 木下牧子:「古風な月」より 月光
2. 木下牧子:「へびとりのうた」全曲
3. 木下牧子:「涅槃」

第3部 楽しく口ずさむ歌
1. 木下牧子:サッカーによせて
2. 木下牧子:「花のかず」より 竹とんぼ
3. 木下牧子:「抒情小曲集」より うぐいす、ねこぜんまい、夕顔、月の角笛
4. 木下牧子:「六つの浪漫」より 風をみたひと
5. 木下牧子:鴎

第4部 受け継がれるメロディ
1. 加藤昌則:あしたのうた 
2. 加藤昌則:あげます 
3. 加藤昌則:こもりうた
4. 加藤昌則:遠い空の下で

チケット: 一般4000円 学生2000円
いずみホールチケットセンター 06-6944-1188
電子チケットぴあ pia.jp/t 0570-02-9999 eプラス http://eplus.jp/
主催:いずみホール http://www.izumihall.co.

天地創造

2009-07-03 | コンサートのお知らせ
土曜日に行われるハイドン作曲オラトリオ「天地創造」のオケ合わせがありました。何度歌っても、うーん、、、良い曲…!

私が大好きな場面は沢山あるのですが、特に「昼と夜」が生まれるところ。太陽と月の光が生まれる場面の音楽は感動的です。その他にも花や木々、生き物の創造される様が、本当にハイドンの生き生きとした描写音楽によって、神の6日間にわたる御業が語り継がれていきます。
いつもこの渋谷混声合唱団の皆さんのコンサートは満員御礼なのですが、是非沢山の皆さんにこの作品を楽しんで頂けたらなぁと感じています。

ソリストたちは、第1部・第2部ではそれぞれ大天使となって歌います。
ソリスト3人で「羽付けて出てみる?でも、3人とも、少しだけ丸っこい天使だねぇ…。かなり羽ばたかないと飛べないねぇ~!!」なんて冗談を言いながら、練習していましたが、でも、お二人とも素晴らしいです。よろしければお出かけください。


2009年7月4日(土)14:00開演  東京オペラシティコンサートホール 
渋谷混声合唱団第15回定期演奏会
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン没後200年記念
オラトリオ「天地創造」

指揮:水野克彦
ソプラノ:佐竹由美 テノール:望月哲也 バス:山下浩司
オーケストラ:Symphonia Fons Harmoniae 合唱:渋谷混声合唱団

チケット:一般3000円  学生2000円
お問い合わせ:東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999,
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード321-216)


2009-07-01 | Weblog
6月17日「戯」の写真ができてきました。大笑いの1枚。「猫」役です。Photo by K.Sakayori
ぶー!たれた顔をもう少しお見せしたかったのですが(笑)上手くアップできないにゃぁ~。

今日から海外オイルサーチャージーが0円だとか。え~!?って感じです。この2月に行った時は、6万近く払いました。(飛行機代は出たのですが、この燃料代だけは自分持ちだった…)6万あったら、ほとんどニューヨーク往復出来てしまいますよねぇ。 しかも、2往復したしなぁ…。