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ゲーテの色彩論

2008年12月21日 06時59分31秒 | 海外




ニュートンの科学的な色彩論に対して、色に関する感情について、ゲーテは生涯を通じて考察を行いました。ゲーテにとって「色彩現象は,自然に含まれている人間に対して、自然自体が姿を現わすあり方」であり、そこには<自然=大宇宙=神>が<人間=小宇宙=内なる神>に対応するという二世界説的考え方があるように思われます。具体的には、色彩のもつ固有の性質と相関関係により、各色彩を環状の各位置に配列することにより、独自の「色相環」を想定して,それによって自然または人間の根源現象である分極性,、高進性、合一性、全体性を説明しています。ゲーテの色彩論では、境界を重視します。色の具体論は境界(輪郭)とともにあるからです。そして、彼は補色現象に注目したのです。
黄は紫を、橙は青を、真紅(赤)は緑を呼び求め、その逆もあるといいます。ブロッケン山の雪は、夕焼けに照らされると赤味がかった黄色い光を放つが、その影の部分は青紫色に見えるというのです。写真の画像は、ゲーテの集大成とも言える「色相環」:人の感性を6つの色で現しているそうです(フランクフルトのゲーテハウス(博物館)で購入)

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