やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

幼なじみ 佐藤正午 牛尾篤 画 岩波書店

2009年07月28日 17時21分46秒 | 
デビュー直後に書かれた、幻の未発表作品とのことです。
(身の上話にも幼なじみが登場しますが)
大病をしてもう三十くらい死んだ気がするという言葉
わかるその気持ちと思いました、毎年手術する病気を経て
自分ももう四十くらいは死んでいる気がするので。
命が百としての話です。
正午さんの小説には、さり気ないという魅力があります。

身の上話 佐藤正午 光文社

2009年07月28日 15時07分03秒 | 
昨晩からかかって一気に読み終えました。
夫の独り語り形式で、妻の身の上話が語られます。
宝くじの高額当選!という出来事が、思わぬ方向へ
周りのひとも巻き込んで展開して行きます。
夢のような出来事の筈なのに、そうではない、
人生って案外そうなのかもしれない、
住むところがあって食べるものがあれば、余計な金などあっても
無くても同じかも。
「この主人公の流され方に自分は違うと言い切れますか」と帯に
ありますが、自分は違うとは言い切れません、
人生って解りません。