やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

天声人語  3月23日 犬について

2005年04月30日 14時40分25秒 | 動物
「犬は老いても、我が身の老いを嘆いたり、将来を思い煩ったりせず
現在を満足して生きる」
我が家の犬は昨年雪の降る前に17歳で☆になった。
15歳頃から腰がくだけたり病気がちになったが、淡々として
具合の悪い時はうずくまり、元気な時はちぎれるほどに
シッポをふり、家族の一員として、雪かきをすれば自分も雪をかき
草取りをすれば、自分も土をほり、オハヨ-と言えばウォ-と答え
面白い犬だった。亡くなる前はひたすら静かで、何の訴えもせず
何の迷惑もかけず、健気だった。
犬に教えられたことは数限りがない。
出来の悪い飼い主は、生き方までも教えられた。☆ ☆

最後のひと      山本夏彦

2005年04月30日 13時17分30秒 | 
花柳界の話を幸田文の「流れる」を中心に事細かに書いてあります。
有名な作家もいろいろ登場します。「へ-」「ほ-」の話ばかりですが、
私にも芸者をしていた友人がいます。日舞は名取り三味線お琴書道洋裁
和裁何でもござれの芸のある芸者です。
堅気になって結婚しましたが、旦那が若い子と不倫をして、その相手の
親が怒鳴り込んで来た時「のしを付けて差し上げます」とさっさと身を
ひきました。今もカッコヨクひとりで生きています。

紅茶の時間      東君平

2005年04月28日 16時25分31秒 | 
  待合せ
約束の時間はもうとっくに過ぎました
だから今は待っているのではなく
本当に来るのか見張っているだけです

  スズメ
朝はやくむかいの家の屋根に
たくさん あつまって
やかましく さえずるのは
きみがやとった スズメですか

  じいしきかじょう
「さようなら」といって駅の改札口
うしろから じっと見送られていると
からだがコチコチになって
ころびそうになります
 さりげない出来事をユ-モアで包んで、昔からホットしたい
 時ペ-ジをめくります。

司馬遼太郎全講演「5」    司馬遼太郎

2005年04月27日 12時31分29秒 | 
山上憶良は中国の人で後に遣唐使になっていく。
赤穂浪士、武林唯七も中国の人。日本は江戸時代までは
寛容で、国際的だったのかもしれない。
国には適正サイズがあって中国は大きすぎる。
いま地球に何の迷惑もかけずに存在している唯一の国はモンゴル。
人間の本能のひとつに自分の民族がいちばん素晴らしいと思う
本能があるらしい。
文化というのは一言で定義すると不合理なもの。
文明というのは徹底的に合理主義。
文化は人間に理由のない誇りを与え、合理的な利益とは無縁な
情念によって人々を集団に結びつける。
近代国家はできるかぎり純粋な文明によって、いいかえれば
合理的な法と制度によって統一されなければならない。
 司馬さんのような方が、大勢いたなら、世の中安心できますが・・・・・

村上朝日堂 はいほ-!     村上春樹

2005年04月26日 12時50分10秒 | 
村上さんのエッセイは大好きです。何回も読んでいます。
 僕の好みの外見の女性はまず百パ-セント近く内面的には
 というかつまり人間的には僕の好みではないのである。
 「そういうものだ」と「それがどうした」という言葉は
 人生における「とくに中年以後の人生における」ニ大
 キ-ワ-ドである。経験的に言って、このふたつの言葉さえ
 頭にしっかりと刻みこんでおけば、たいていの人生の局面は
 大過なくやりすごせてしまう。

ある女のプロフィル     藤堂志津子

2005年04月24日 14時51分39秒 | 
一気に読んだ。面白かった。
「女は、たまに焼きもちをやいたり、つまらないわがままを言ってこそ
可愛げがあり、男の父性愛を刺激するのだ。見かけの冷静さを前面に
押しだし、ほころびのない女でいたなら、男はだれだってそこで安心
してしまう。彼女は大丈夫な女なのだと」
男に媚びる女は嫌いですが、現実は、男は、こんなものなのでしょう。

的を射る言葉      森博嗣

2005年04月24日 10時06分52秒 | 
「思ったことの半分も言えない」よりも
「言っていることの半分も思っていない」の方が圧倒的多数。

実社会における会話の85%は話が噛み合っていない。
それなのに60%は通じている。

「やる気」の有無は重要ではない。
問題は「やる」か「やらない」かの違いだ。

  鋭い切れ味の「言葉」がいっぱいです。