Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

久しぶりの東京都現代美術館

2013年01月27日 | 東京
 土曜日、東京都現代美術館に久しぶりに出かけた。最後に行ったのはもう6年ほど前のことではなかろうか。地下鉄の清澄白河駅に降りたのもそれ以来で、久しぶりに深川の街を歩く。2月3日まで「アートと音楽ー新たな共感覚をもとめてー」の企画展が開催されていて、会期はあと1週間。滑り込みセーフって感じ。
 いくつかの雑誌記事などでセルスト・ブルシエ=ムジュノの《クリメナン》が紹介されていて、なんとなくイメージは湧いていたのだが、やはり実際の作品を見、聴くのとは大違いだった。コンピュータ制御されて音が奏でられる電子音楽の世界とは異なり、この作品は実にマニュアルな作品。しかし、音が出る予測、瞬間、そうした時間的経緯が目で見える作品にはある種の安心感を覚えるのだ。
 それにしても水面に揺らぎながら浮かぶ白磁の器の美しさもさることながら、その器が不規則にぶつかって奏でられる音は実にやわらかくて、あたかも水琴窟のさまざまな音が響いているようで、まさに癒しの音、癒しの作品。会場に用意された椅子に座ってしばし夢心地になる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。