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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

SNS拡散戦略

2017年09月26日 | 東京

 今回、松濤美術館に行って驚いたのは写真の表記である。今まで日本の美術館なる場所は写真撮影は禁止が当然と考えられてきたのだが、今回のように著作権に問題がないものについては写真OK、さらにはSNSできます、という表示である。まあ、控えめな表現ではあるが、できるだけSNSにアップしてほしいというのが本音だろう。
 考えてみれば、美術館がどれだけチラシを作っても、どんなにがんばってその素晴らしさをマスメディアを通じて広報したところで、やはり展覧会に行った人にはかなわないのである。今、会場で見ている人が、その場で写真をとって「すごく、素晴らしい。」とSNSに書けば、その言葉がその友人たちに広がっていく。こうなれば、もう情報は次から次へと広がっていく。広報を人任せにしていいのか、なんて言葉はもはや現代には通じない。人任せもまた広報にとって有効な手段となるわけだ。
 私だって自分の舞台の広報の半分以上はSNSに頼っている。もちろんチラシも作るが、そのチラシをアップしてFBに内容を掲載し、シェアをしてもらえればもう何千人という人のもとに届くわけだ。そういう意味で、SNSには情報があふれている。いや、溢れすぎて溺れそうだ。だからこそ、今度はSNSの書き方が重要なのである。とにかく広報は日々進化している。そんな状況を松濤美術館のこの掲示は如実に示しているわけだ。


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