東京都現代美術館からぶらぶら深川の路地を歩いて帰った。この地域には最近、次々と巨大なマンションが建築され、古い街並みは、なんだかマンションの巨木の隙間にちょっぴり「保存された草原」のよう広がる「部分」になってしまった。そして、マンションの屋上から、投網のように覆いかぶされた電線の網の目の中に、街はすっぽりと収められてしまったのだ。見上げたことしかないけれど、上から目線に眺めてみると深川の街はどんな風にみえるのだろう?「もう、おまえたちは俺のものだ」と投網を引き上げるようなそんな気持ちになることもあるんだろうか?
路地から見る巨大なマンションを見ているうちに、ウルトラQに出てくる怪獣を思い出した。M78星雲からやってきた正義の味方がいない時代、怪獣はひたすら東京の街に襲いかかるばかりで、手のほどこしようがなかった時代のこと。
こういう考え方は、エントロピックなまなざしなんだろう。古き良き街並みが、都市開発の中で次々に消えていくっていうネガティブな視点…。授業で偉そうなこといっているくせに、どうして自分は「新しい街が次々に生成していく」というポジティブな視点からこの風景を受け止められないのか?でも、誰もが消えゆく過去を惜しむもの…。
路地から見る巨大なマンションを見ているうちに、ウルトラQに出てくる怪獣を思い出した。M78星雲からやってきた正義の味方がいない時代、怪獣はひたすら東京の街に襲いかかるばかりで、手のほどこしようがなかった時代のこと。
こういう考え方は、エントロピックなまなざしなんだろう。古き良き街並みが、都市開発の中で次々に消えていくっていうネガティブな視点…。授業で偉そうなこといっているくせに、どうして自分は「新しい街が次々に生成していく」というポジティブな視点からこの風景を受け止められないのか?でも、誰もが消えゆく過去を惜しむもの…。