Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

新幹線の窓から

2016年12月14日 | 

 新幹線に座るとたいていの乗客は山側である二席が並ぶ山側の席の窓側に座る。三席の方にくらべると出入りが楽だし、さらに富士山を眺めることができるからだろう。しかし、ぼくは海側の三席が並ぶ窓側に座わることが多い。新幹線から海が見たいからだ。静岡駅前後で見える駿河湾の光景がとても美しいのである。
 ここを通るたびに何度も携帯で撮影したのだが、これまでは新幹線のスピードゆえになかなかうまくいかなかった。ところが先日撮影した一枚が、奇跡的に公開できるレベルだったのだ。すぐ横を走る東名高速道路の車の屋根も一緒に写ってしまったのだが、そのあたりはご愛敬である。
 浜松にもちょっと車で走れば遠州灘が広がっている。ただ、海に行くことを目的に遠州灘に行ったことはない。いつも5月の「凧揚げ」のついでにでかける程度である。同じ海なのに、新幹線から駿河湾はなぜか美しく見えるのだ。手が届かないところにあるからなのだろう。1分足らずしか眺めることができないからだろう。だからなのか、この海を見るとほっとする。だから新幹線が今もなお「ハレ」の乗り物に感じてしまう。