Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

アクト通り~アクト・シティーを背にした風景(2)

2016年12月08日 | 浜松・静岡

   11月24日のブログに掲載したアクト・シティを背にした風景から約2週間が経過。アクト通りの木々はすっかり色づいて晩秋(初冬)の光景である。ちなみに私の勤める大学まで続くこの街路樹は2000年に大学が開校したことで整備されたという。ということは今年で16年ということか。一見すればオシャレに見えるが、言い換えればさびしくてまわりには真新しいビルとりっぱな住宅だけが立ち並ぶ街の中に取り残されたような街路樹である。
 この周辺は再開発地域だという。戦前から戦後にかけてはたくさんの織物工場がたくさんあり、織機の音が響いていたらしい。浜松は工業で発展してきた街だから当然といえば当然である。それが駅の周辺だけはそんな雰囲気がなくなり、妙にスタイリッシュに生まれ変わったのだが、私が思うに中身はまだまだ変わっていないかもしれない。要するに表面上の激しい変化に中の部分がすべて追いつかないというわけだ。
 しかしそのアンバランスを私は否定的にとらえていない。それが浜松なのである。そしてそれが浜松の「売り」なのだ。どうしたらそんな街を生かしつつ多様な音楽文化を発信できる街になるだろう?そんなことを考えながら、ぼくはこの美しく整備された街路樹を歩いている。