Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ロンボックのクタ海岸

2013年09月18日 | 

 バリ通に「クタ」といえば、「あー、あのクタね」となるだろう。最近は渋滞はひどいし、用もないので、お気に入りのテーブルクロスを買いに行く以外(それもクタの南)ほとんど足が向かないのだが、本日のお話はロンボックのクタ海岸のお話。
 実はロンボックにはスンギギとよばれるビーチがあって、ビーチ沿いには五つ星ホテルが並んでいる。ロンボックを訪れる観光客は(といってもそうたいした数ではなさそうだが)、ほとんど島の東側のスンギギに宿泊するはずだ。泊まったことはないが、落ち着いたビーチリゾート地といった景観である。一方、クタはロンボック南部の海岸、現在、空港がプラヤに移ったので、そこから車で5キロ程度で行ける。だからといって、私は正直のところクタ海岸に全く興味がない。というよりロンボックは楽器や音楽調査に行くところで、今のところ、観光地にはほとんど用がないのである。
 私がお世話になっているドライバーは、ロンボックに住むバリ人で、普段は州都マタラムの大型ホテルに宿泊するインドネシア人観光客を案内している。しかし私をのせるようになってから、ここ何年もの間、私が行く場所は山の中の村とか、車を駐車して30分歩く村落とか、そんな場所ばかりで、彼は最近、「少しはロンボックの観光地も見たら」とつぶやくようになったのである。もちろん、こちらがチャーターしているので、そんな場所に行く必要はないのであるが、それでも空港に戻るまでに少し時間があって、彼がどうしてもクタ海岸を見て欲しい、バリと比べてほしい、と懇願するような目つきで語るので、仕方がなく、クタ海岸に付き合ったのであった。
 この写真がクタ海岸。まあ、どこにでもありそうな南国の海岸である。確かにバリのクタよりはずっと海は静かだし、サヌールと比べたって、くらべものにならないくらい人がいない。「まじこれ、観光地?」といいたいくらい。せめて、「全部1,000円!」とかいう物売りがいないと「張り合い」がないのである。ドライバーは、「どうだ?」というから、「きれいだね、美しいね、バリよりずっと静かだね。」と答えると、「そうだろう、そうだろう」と満面の笑みである。でもだよ、沖縄の海もきれいだぜ。ロンボックには負けないよ。そうそう、沖縄に来てごらん?びっくりするよ。ということで、僕の中では沖縄>ロンボック>バリという順で海の美しさは整理できているのであった。