Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

帰国しました

2013年09月10日 | バリ

 昨夕、浜松に戻りました。今回はロンボックとバリの音楽や儀礼調査のほか、両島では、さまざまな儀礼やイベント遭遇することができました。この写真はバリのオダランで行われていたバロン・ランドゥンの奉納です。最後は中に入っていた演者がトランスになり、しかし何ごともなかったようにすぐに他の人に代わり、ゆっくりとした上演が続きました。
 1980年代にバリに滞在した私からみると、確かにバリの儀礼は変化しています。ポツリ、ポツリと30年もの間、バリに行き続けているとそんな変わりゆく姿がわかるものです。でもこうして芸能が儀礼にとって不可欠であるというバリの儀礼のありようは今なお変わらず続いているようです。それどころか、以前よりもずっとずっと活性化して、派手になっているようにも思えます。
 研究者として考えていくことはたくさんありますが、一人の人間として、こうした風景を目の当たりにすると、やはり感動します。そういう「心持ち」がなくなったら、研究なんて面白くなくなってしまうかもしれませんね。