Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

YAMADAの鍵盤ハーモニカ

2013年09月11日 | 

 ロンボック島のマタラムにグラメディアができたそうで、さっそく出かけてみたのだった。といってもグラメディアは日本で言えば、紀伊國屋書店とか丸善みたいな本屋なので、ローカルな書籍をたくさん置いているわけではないのだが、それでも大きな本屋に行ってみたいというボクの病気みたいなものだ。
 本は予想通り大したことはなかったのだが、最も興味を引いたのは鍵盤ハーモニカである。インドネシアの音楽教育は、西洋芸術音楽一辺倒ではないのだが、それでも西洋音楽の習得はカリキュラムの中に含まれている。そこで登場するのが鍵盤ハーモニカなのだ。ピアノやオルガンが学校の備品としてほとんど備えられていないインドネシアでは、鍵盤ハーモニカが「鍵盤」を理解する上で重要な楽器であり、楽器にはちゃんと教育文科省の許可番号までつけられているのである。
 日本の鍵盤ハーモニカは、YAMAHAのピアニカ、SUZUKIのメロディオンがそのシェアの大半を占めるが、インドネシアではYAMAHA,SUZUKIは稀であり、その大半は中国製の鍵盤ハーモニカ。そして登場するのが、その不可思議な名称である。メローディーホーンなんてのもあったが、やっぱり面白いのが「YAMADA」の鍵盤ハーモニカである。完全にYAMAHAの「パクリ」である。それにしても、YAMAHAの「H」を「D」にすると「山田」になることをここではじめて知るのであった。