Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

関空で買い物

2009年08月21日 | 
 那覇から関空へのフライトの時間というのが月ごとに変わる。国内線・国際線などの乗り継ぎの役割を果たしているために、その接続ともかかわって時間変更を繰り返しているのだろうが、それにしても17時40分のデンパサールへのフライトまで関空で3時間も時間を潰さなくてはならない。 
 必要なおみやげも買ってしまって、結局、行くところは関空内の書店「丸善」である。といっても難しい本や大きい本はほとんどなく、だいたいがベストセラー、流行もの。文学書を探そうとしても、それがなかなか難しい。太宰の人間失格と斜陽が目に入ったが、十回以上は呼んでいるし、落ち込みそうなのでやめる。
 現在、『1Q84』で話題の村上春樹コーナーができている。この小説はまだ読んでいないが、それ以外はほとんど読破しているはず。しかしひとつだけ『スプートニクの恋人』だけを読んでいないことに気づいた。何ヶ月か前、学生がこの本のことを私に話たのだが、「あれ、読んでないなあ」と思ったことをふと思い出したのである。ということでこの本を買ってバリに持っていくことにした。さて、ゆっくり読める時間をつくれるかな?

日光にもいたバリ猫

2009年08月21日 | 
 あの左甚五郎の「眠り猫」は実は「バリ猫」だった!などという根も葉もない馬鹿話を書くつもりはないのだが、今日のブログも日光の猫つながりである。龍頭の滝にある東屋風のおみやげ屋をのぞいていたら、見つけたのが写真の「バリ猫」。「バリ猫」を知らない方のために簡単に説明をすると、バリのおみやげとして、バリで生産されている(最近はロンボック島以東で製造されているという話も聞くのだが・・・)ネコの置物である。1980年代後半から作られるようになり、今は、バリの手頃で安価なお土産を代表する一品である。
 このバリ猫、いつの頃からか、日本全国のお土産屋で売られるようになっているのだ。沖縄では「カラフルな南国イメージ」として売られる理由はわかるのだが、鎌倉のみやげ屋などにも数多く置かれており、新たに登場した汎日本的みやげものなのである。日光ならば、東照宮から猫を連想できるために、バリ猫もわからないことはない。しかし鎌倉や大阪はどうだろう?大阪は商人の街から「招き猫」そして「バリ猫」となるのだろうか?
 さて私はこれから、「バリ猫」の生まれ故郷、バリへと旅立とうとしている。ふと思ったのだが、今回の調査の項目に変わりゆく「バリ猫」を観察してくることにした。日本の「バリ猫」は、ほとんどその姿を変えていないのだが、バリのお土産品は日々、進化し続けている。バリでは全く興味がわかず、これまでこの手のみやげものの前は素通りしていたのだが、今回は、「バリ猫」コーナーをしっかり見つめて、レポートすることにしよう。なんだか、ちょっぴり楽しそうで、ささやかな調査項目が加わったことで、バリに行く楽しみができた。