Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

アンメルツ ヨコヨコ

2009年08月16日 | 家・わたくしごと
 大学は夏休みに入ったが、教員はこの時期だからできる仕事に追われるもので、この数日は研究室と家に缶詰となって原稿の仕事にかかりきりである。大学の授業がある時は、一つの仕事が集中してできないためにありがたい休みである。といっても一日中、動かずにずっと本やパソコンに向かっているだけなので、確実に健康には悪影響を及ぼしているだろう。作家は、きっと一生こんな生活をするのだろうと思ったら、絶対になりたくない仕事である。
 沖縄は毎日、ギラギラに晴れている(らしい)が、ほとんどカーテンを閉め切った部屋で仕事をしているので、昼も夜もほとんど無関係である。これでは生活のリズムというものが全く感じられないので、21日からのバリ調査のための「おみやげ」を買いにいくことにした。玄関を出るなり、強烈な太陽のビーム光線を浴び、まるで誤って昼に穴から抜け出してきたセミの幼虫状態で、目をぱちくりしながら、向かった先はくすり屋である。
 調査地の村の人びとが首を長くして待ち望んでいるみやげは、写真のアンメルツヨコヨコである。なんでこんなことになってしまったのかといえば、たまたま、私が自分用に持っていたアンメルツヨコヨコを村の人が使ったところ、効能があって、「これは魔法の薬である!」と触れ回ったことから、「今度くるときに一本持ってきてくれ」と頼まれてしまうようになったのだ。
 ちなみに彼らは日本語が読めないが、私が最初に使っていたスティクにはYOKO YOKOとアルファベットが入っていたため、村の人たちはこの薬を「ヨコヨコ」とよんでいる。今回、購入した「ヨコヨコ」は計6本。おみやげを買うのは結構めんどうな作業であるが、「ヨコヨコ」で喜んでくれるならば、選ぶ手間がはぶけてありがたい。なんといっても大きなくすり屋は、家から徒歩3分のところにあるし。