Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ホットなプールサイド

2009年08月02日 | 那覇、沖縄
 沖縄の西海岸には恩納村から名護市を中心にたくさんの大型リゾートホテルが並ぶ。そして輝く太陽、白い砂浜、青い空という真夏の海浜リゾート真っ盛りの今、どこのホテルも家族連れの観光客で賑わいをみせている。そんなリゾートホテルの一つで、この夏、何度かガムラン演奏の依頼を受けている。
 バリのこの手のホテルでガムランが演奏されるのは常道であるのだが、沖縄のホテルでガムランは珍しい。沖縄には「沖縄芸能」がある。しかし、ホテルごとに音楽に対するコンセプトは異なるし、当然、観客の嗜好もそれぞれなのだから、沖縄だから沖縄の音楽と決め付けるのも一方的な見方であると思うのだ。沖縄でガムランという「夏限定メニュー」もそこそこいいのではなかろうか。
 演奏するのは夜であるが、当然、セッティングはまだ太陽が高いうちに行わなければならない一方、プールサイドであるために多くの観光客は、私達の準備を横目に楽しそうに水しぶきをあげながらプールで戯れている。私達はとにかく日焼けしないように「重装備」でプールサイドに臨む一方、プールで泳ぐ人々は当然「軽装備」。「私達」と「彼ら」はきわめて対照的な様相を呈しているのであるが、プールで泳ぐ人々を羨ましいと思った瞬間は一度もなく、とにかく早くセッティングを終えてこの太陽の下から逃れたいとグループ一丸となった一途な気持ちで、実に手際がいい舞台準備が行われたのであった。常にこうありたいものである。