Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

クラクション、鳴らしてみたら・・・

2007年09月16日 | バリ
 あいかわらず、インドネシア生活が続いている。そしてブログに書いた通り、つい先日まで街に出て信号待ちをするたびに、信号がかわった一秒以内に後ろの車に鳴らされるクラクションに悩まされていた。
 最近、少し冷静になり、朝、昼、晩とクラクションを鳴らされる頻度を自分なりに分析すると、やはり昼が圧倒的に多いことがわかってきた。特に夕方の海岸近くの大きな交差点などは、涼しい海風がふいているせいか、誰も鳴らさない。ようするに、これは明らかに暑さのせいなのであり、インドネシア人がせっかちだ、という結論に帰結するのは誤解である。昼はむちゃくちゃ暑いのである。もう日陰があれば、その前にスペースがあろうと動かない。日陰をとったものの勝ちである。
 ある暑い昼下がり、インタヴューからの帰り、暑い交差点の信号待ちに遭遇した。ともかく皆が暑さでいらいらしているのがよくわかる。私もその一人である。
 そうだ、そのときである。「私もクラクションを鳴らせばいいんだ!」という新たな行為を思いついたのである。そして信号がかわった。その瞬時、私は意を決してクラクションを鳴らしたのである。ところが日本と違って誰も振り返るオヤジなんていない。それどころか、まるで私の鳴らしたクラクションの音に呼応するように車が一斉に走り出すではないか!まるで「出発進行」と叫んだみたいだ。
 やはり「郷に入れば郷に従え」だったのだ。その日は、なんとすがすがしい一日であったことか!私はそれ以降、日々、クラクションを鳴らし続けているのである。まさに正しいインドネシアでのバイクの乗り方である。