ランニングハイカーのぺーじ(2010.10.09~)

ランニングハイキングの記録

はまっている本197

2023-05-10 09:05:27 | 図書
 「うつほ物語」を読破した。これは平安時代中期に成立した長編物語で全20巻。(今回読んだのは「新編日本古典文学全集 14~16 うつほ物語 1~3 小学館」の3冊)
 著者は不明です。ネタバレなるので詳細は述べないが遣唐使の娘と貴族と結ばれ、生まれた息子が貴族の娘を巡る求婚争いに敗れ、天皇の娘と結ばれ生まれた娘が遣唐使の娘(祖母)から秘伝の琴の秘技を身に着けて2人の上皇の前で披露するというものです。
 あらすじは簡単だが各巻が結構長くて登場人物も多くて人間関係が複雑なので読むのに苦労した。主題が明確なのにやたらと付加成分が多くて異常に長い物語になっています。悪い言い方をすれば身が小さいのに衣が多い天麩羅のような感じです。源氏物語と異なり長編物語に見合う内容が希薄でした。したがって、苦労して読んでも内容が薄いのでお勧めできる一冊ではありません。この作品は源氏物語にも影響が与えたとされているのでひと通り平安文学作品を読み切った後に暇つぶしに読むにはいいかもしれません。





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