続・黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

上野国山上・葛塚城堀之内に住んでます。ひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

天国の獅子くんへ

2022-12-22 11:08:51 | 獅子丸な日々・総集編

冷たい雨の朝です

ひめちゃんは、貧乏カッパでそこらまでお散歩です。

用をたして、さっさとお家に帰りました。

タバサねーちゃんも、そこらまでちい散歩です。

 

昨日は2人で西の方にお散歩出来ました。

でも、タバサねーちゃんの左目が変です

大急ぎで動物病院に行きました。

緑内障と言うことです

「とりあえず滴眼してみましょう。」ということで、「朝晩一滴ずつ、冷蔵庫で保管して下さい。」と不思議な目薬が出ました。

タバサねーちゃんも、14歳半、人間だと74歳くらいだとか。

小さい頃は皮膚炎に悩まされましたけど、何時の間にか収まって、病気知らずでした。

何とか治るといいね

いや、治しましょうね

 

 

 

ひめちゃんの同腹のきょうだい獅子丸が突然の事故で逝ってから、1年が過ぎました

やっと先日、彼の死亡届を役所に出してきました

天国の獅子くん、ママに逢えたかな?

きょうは、獅子くんへの手紙です

 

 

 

獅子くんへ

 

君が最初にこの世で逢った人間は、おかあさんです。

そして、君がこの世で逢った最後の人間も、おかあさんです。

 

あの頃は、小次郎パパが夜だけの室内犬になるため、みんなで夕食後そこらまでのちい散歩していたね。

すっきりとしてよく眠れるようにとの配慮でした。

でも、あの時、君はおとうさんの隙を狙って、ニカッと笑って去って行ったんだね

君は養家で、野生に目覚めたんだね。

おとうさんの隙を狙って、よく脱走してたね

 

あの時、おかあさんは君が戻ってくると信じて、門の所で待ってました。

案の定、君はやって来た。

でも門から入らずに、そのまま県道へ突っ走っていった

おかあさんは、リードを踏もうとしたけど、ダメだった

たとえけがをしても、体当たりすべきだったのだ

まもなく、県道のほうから、ドーンという音がした

急いで駆けつけると、君が倒れていた

 

抱えて帰り、動物病院に急行した。

車の中で君のうめき声を聞いたよ

「生きるんだよ、死ぬんじゃないよ」と呼びかけながら、急いだ。

病院に着くと、君は息をしていなかった

先生が蘇生措置をしてくれたけど、君は戻ってこなかった

 

実家に帰ってから、2年半後のことだったね。

でも、実家に帰ってからの日々は、楽しかったよね

 

養家での生活は、決して恵まれたものではなかったようだね

 

高齢のおとうさんと2人暮らしでいたうちはまだしも、東京から老人と猫がやって来てから、完全に邪魔者だったね

高齢のお父さんが足に怪我をしてお散歩が出来ないと言うことで、みんなで迎えに行ってお散歩してたね。

母屋から離れたバラックに1人置かれ、お散歩から帰って大きな声で「ただいま」といっても、返事はなかったね

「まるで、もう帰ってくるな」とでも言うように。

おかあさんは絶えきれずに、「しばらく実家で預かります。足が治ったら迎えに来て下さい」の置き手紙を残して、君を連れ帰った

そして、毎晩寝る前には抱きしめて、「ここは君のお家だよ」と言ったよね。

 

数日後、養家のお父さんがやって来たけど、ののこねーちゃんのサークルの前にしゃがみ込んだ

ののねーちゃんとなにやら話し込んだけど、隣にいる君の方には一瞥もなかった

 

君も一言も発しなかった

「ボクはこっちだよ」なんて言わなかった

君の養家での扱いが、よーく分かった出来事だった

7年も一緒に暮らした子が分からないなんて

いくら似たようなのが、いっぱいいても。

 

居間からその様子は見えたよ

彼は居間のガラス戸を開けて、ドッグフードを置いて行ったね。

 

少しして、彼は犬の移動届けを出してくれと言って来た。

君は正式に実家の犬に戻った。

 

 

でも、君の養家は、常広寺の開基・本橋院殿の末裔と言うことだった。

けれども、あまりの零落ぶりに、開基・本橋院殿は9回裏2アウトランナーなしの状態だった

おかあさんは、養家との係わりで、常広寺へ度々出かけたり、供養塔を建てたり、いろいろなことを調べたり発見したりした

本橋院殿は復活した

君がいたからだよ

もしかしたら、君は本橋院殿の生まれ変わりだったかも知れないね

 

 

手紙に添えて、思い出のアルバムを送るよ。

 

 

いっぱいいい写真があるけど、おかあさんはこの写真がお気に入りです。

 

過酷な環境にもめげずに、素直な子に成長してくれました

そして思い出をいっぱい残してくれました

ありがとう、獅子くん

また、逢いましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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