どんでん返しの卑弥呼の墓・邪馬台国ーー10・1倭女王卑弥呼発見なるを変更しました。

卑弥呼の墓の新発見、王都の位置、本名および魏志倭人伝の解明について書きつけます。

ソグド地方の盧氏

2011年05月31日 05時31分22秒 | 海(わた)


ソグド地方の盧氏

(1)大月氏のいた場所は史記や漢書では、「大月氏国の都は媯水(アム川)の北に在り、その川の南にある大夏を役属させていた」という。また、その周辺国として北に康居、東に大宛、南に大夏、西に安息(パルティア)があったと記す。
(2)また、大月氏の都は、『漢書』『後漢書』では藍氏城。『魏書』では盧監氏城から薄羅城となっている。

監と言う字
原義は、人が水の入ったタライを覗き込むさまから、「鏡に映して見る」の意を表す。そこから、見る、監督の監の義が派生します。

すると、(2)の意味するところは、次の事でしょう。
A漢書、後漢書では、盧を省略している。
B魏書では、盧監氏という氏名、その城名「薄い羅の城」を記す。
これらは、同じ場所を表記代えしているだけではないか。

やはり、盧氏が居た証拠は、確実です。

タライが出て来たので、犬戎国と関係します。
槃は、木部、ハン、バン。船の形のたらい。鉢。船に関係する。
盤は、皿部、ハン、バン。手・顔を洗うたらい。鉢。犬の飯皿?

では、鏡に映すとは、何でしょうか。
監氏城を監市城とした記事がありました。市の監督監の意味です。
市は、市場(バザール)ですが、一方で蜃気楼現象を指します。

蜃気楼は、一種の天鏡ですが、実物を大きく見せたり、逆さに倒立したりします。
何処からか知りませんが、のぞいているのは、やはり盧監という人物でしょう。サマルカンドは、「千の目を持つ」という都市です。今日では、藍(あい)の都ともいう。

ふりかえって再考しますと、犬と美女が婚姻すれば、美女が生まれたという犬戎国。薄羅城の羅は、うす絹で、女性です。
やはり、羅氏もいます。盧と羅はペアで居ます。
盧氏が、羅氏を担いでいます。

では、大月氏がアム川の北に居て大夏を役属させていたが、どこなのか、具体には判りません。
しかし、上記の解説のとおり、盧監が、ヒントでしょう。

おさらい、康居の小王
1蘇筹王・・・史国、筹:竹に寿。寿は 長生き。・・・都護府から5776里
2附墨王・・・何国、附墨フボク・・・墨:蔽塞?・・・・・・・・・・・・・・5767里
3窳匿王・・・石国、窳(ユ、ワ):窪む、低い。反対語:隆・・・・・5266里
4罽王・・・・・安国、罽(ケィ)は、毛織物、魚取の網・・・・・・・・6296里
5奧鞬王・・・火尋国、鞬ケンは、弓袋:矢筒。・・・・・6906里

康国を中心に、六つの城が散在するのでしょう。みな、昭武九姓の小月氏ですが、大月氏の居たアム川の北が、何処なのかはっきりしません。

はっきりしている事は、前130年より先に康国へ盧氏が入って来た事、先鞭をつけたと看做します。大月氏は、前130年頃に来たのでしょう。

・・・意外と思われますが、大月氏の拠点は、サマルカンドの内にあるアフラシャブの丘ではないかと予見していますが、そのうちに判ることでしょう。





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