どんでん返しの卑弥呼の墓・邪馬台国ーー10・1倭女王卑弥呼発見なるを変更しました。

卑弥呼の墓の新発見、王都の位置、本名および魏志倭人伝の解明について書きつけます。

サカ族三種

2011年09月03日 00時15分21秒 | 海(わた)

地図:岸本道夫「古代オリエント」によるアケメネス朝の洲名
マラカンダは、サマルカンド。キュロポリスに着目のこと。
点線・・・・は洲界、実線は川、太い実線は道路。

サカ族三種

註釈家の顔師古は、塞は釈の音に近似、元は一姓と聞くという。
はては、塞種を胡や西戎という。ソグド人がいう。匈奴もエフタルも中国の北や西方草原の民族を称する汎称でした。

同様に、サカ族をマサゲタイ、アシアニ、パシァ二、トカロィ、サカラウロイという。
はては、スキタイという。区別がつくのは、綴リが違うだけで、これでは、判別が出来かねます。

以下、ウィキぺディアをまとめてみます。
べヒストーン碑文のサカ族には、三種あり。
1、ティグラハウダーは、中央アジアの西側、(地図のカスピ州)
2、ハゥマヴァルガーは、中央アジアの東側(地図のサカ州)、塞との一致はここのみです。
3、パラドラヤは、「海のかなた」(地図の・カスピ海の北方、黒海北岸)

ハゥマヴァルガ―は、アケメノス朝サカ洲と記され、ゾロアスター教はハォマ酒(一種の薬酒)をつかう。
これは、シル河(薬殺水)と対置するのではないか。
1)シル河の水源は、天山(白山)。途中にクチャ(亀慈)、疏勒、キュロポリスを通り、下流はシル河となり、アラル海へ入る。
2)アム河(嬀水)の水源は、バダフシャンのワハン峡谷のサカ洲です。
サカ洲のハウマ薬酒と天山(白山)水系の薬殺水は対置するのではないか。

ともあれ、ソグド州は、粟特、栗弋、窣利、スグダで、代表都市はサマルカンドです。地図のマラカンダ。
サマルカンド:颯秣建(サッマッケン。ソゥマチケン)と書く。建は、町を意味するカンドで、サマルは、現在、不詳です。(玄奘西域記の注:中野美代子)
アケメネス朝ペルシャのキュロスⅡ世は、アフラマツダを担いで、大帝国となったが、ソグド洲キュロポリスでマッサゲタイのトミュリス女王と戦って前529年に死んだ。

サマルカンドを東西の構図でいえば、
ギリシャ神話の主神は、ゼウス「天の狩人」で、オリオン参星です。
前329年、アレキサンドロスの後ろにギリシャの主神ゼウスが着く。
対するは、ペルシャ側でも、ゾロアスター教のアフラマツダが着く。
結果、アレキサンドロスは、サマルカンドを落とすのに手を焼いて3年を費やした。

新唐書西域伝「康国は又の名を薩末鞬、あるいは颯秣建という」という意味の記載がある。
七海注、薩は、梵語satの音訳字。あまねく民衆を救う仏道の修業者。
菩薩は、釈典にいう菩は言うなり、薩は見るなり。・・・・瞿(おそれみる)が隠れている。

康国に六国がでてきたので、昴(ボウ)星:六連星をとりあげます。
アルタイ語に属す日本語では、昴星を「御すまる」といい、統(す)べる、の義で、統合の意味でした。・・・参考、神武や崇神天皇をスメラミコト、という。
一方、統べるは、英語Sumサム(合計)を想起し、サマルと同じではないか。むろん、やぶにらみですが。英語は、印欧語の代表だからです。意外と未だ解かれていないトカラ語かもしれません。

引き続き、原理を考えます。
羅国や畢国(パイカンド)が、のちに出て来ます。
羅国は、バクトラの薄羅城に因み、羅は、東夷に於いては、網羅の義でした。
薄羅城は、アリア洲メルブ(穆国)とみられます。
以前に薄羅城をアフラシャブではないかと思っていましたが、バルフ(盧監氏城)も、別にあった。ここに羅氏と盧氏とが居ます。
畢(ヒツ)星は、中国星座の雨降り星です。畢(すべからくの意味)も、協力しているのでしょう。これは、アメフラシ(海牛)と同じで、龍宮伝説を作った海(うん)氏:安曇氏でしょう。(七海注記、海氏は中野幡能がいう)
後漢時代、六国の康、何、史、石、安、火尋は、昴星(西王母の代役)を、担いでソグド洲に入り込んだとみます。
つまり、康を中心に、何(クシャ-二ア)、史(キッシュ)、石(者舌:タシケント)、安ブハラ、火尋(カルルク)の六国が協力して、後84年以降、サマルカンドに新入居したのでしょう。後84年は、康居が小月氏と婚姻した年です。(班超の言)
ゆえに、康居の後継者の康国は、戊地国が加わり、中国星座の七連星の昴が加護していたと受け取ります。
中国には、六という姓の国名もあった。・・・日本星座の六連星の六は、陸奥国:大漢國と関係ありや否や。

以上を考慮すると、鳥瞰図として、東西の激突あるいは宗教上の違いが垣間見えます。

ところで、戊地国(べティク)が、昭武九姓にいます。
戊は、漢音モウ、呉音モ、慣習上は、ボの音で、ボチとなります。
戊は、古字では矛の字ですが、十干では、第五番目で、中央を表す。
五行でも、中央を指していました。意味は、「しげる」で、繁盛するのでしょう。
べティクが、どこなのか判りませんが、七星に入るのではないか

貴霜とは、
貴は、宝の容れ物で、箱の義です。霜は、寒気で霜柱が立つさまです。いわば、瞬間冷凍をさします。気象学のシベリア(寒イボ)寒気団を参考。
思い当たるのは、武甕槌命(鹿島大明神)が、武南方(諏訪大明神)と戦った。
このとき、武南方の手を握ると、瞬間冷凍したように、手がばらばらになった。・・・ダジャレではないが、クシャンとなった。
クシャンの意味は、たぶんに自然現象[貴霜]を神格表現したのでしょう。
颯秣建[サマルカンド]の颯をリュウの音にとれば、大風や竜巻。秣は、まぐさ(臥梁)。・・・まるで、蚩尤のイメージです。
また、ゾロアスタ-教に、イヌが登場します。白い大きなイヌ(白犬)も、中国では龍というが、中国の黄帝の後裔に白犬がいました。

中国側の守護神は、龍の一種の麒麟(きりん)が、隠れているのではないか。
なにか判らないが、中国の守り神の塞種がいます。
・・・七海の解釈も限りなく、界(さかい)で、限界です。

麒麟は中国の想像上の動物です。
体は鹿に似て、尾は牛に、蹄は馬に類し、頭上には一角があり、五色に輝く毛がある。
王道が行われると出現すると言う。雄を麒、雌を麟という。
また、聖人や英才を例えて麒麟という。(麒麟は諸橋広漢和辞典による)


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