
オアシス都市
地図:間野英二「中央アジアの歴史」講談社現代新書
金銀𣑥衾新羅國
神功皇后の判断力
そしし空国の熊襲[肥前]よりも豊國の新羅を討つ方がよいと判断している。
神功は、金銀𣑥衾という形容詞をつけて新羅國という。(以上、七海の解釈)
・・・どういう事か?
1この時代は、景行紀と時代が並行しています。
2日本武尊が、すでに、そししの空国(むなくに)つまり熊襲兄弟を討ったので、豊國に矛先を代えている。(そしし:乙女の胸乳のように、痩せた国をいう)
3金銀𣑥衾(きん・ぎん・たくふすま)
𣑥は、こうぞの木(紙にする樹木)。衾は、かけふとん等の夜具。
金・銀・紙のように軽い布団 をもたらしてくれる新羅國。
結局、新羅は、財宝の豊かな国と考えます。
(のちになって、布団の最高級品は、ダウン(ガチョウ)、あほう鳥の羽根が、ピカイチとなるのを暗示するのか)
4隋書は、日本には珍しいものあり云う。自国産の翡翠、如意宝珠ほか、海外からも沢山の財宝が届く「邦(くに)」と看做します。
5邦の概念
貴州省の小さな夜郎国の井戸は、他の国と地下水でつながる。
東大寺のお水とり行事は、若狭國の水が、東大寺とつながる。(信仰)
歴史的には、砂漠の国のペルシャや甘粛省のカレーズ、カナートは、地下水道が敷かれ、水が命の国々です。
一即多、多即一は、華厳教ですが、この概念につながっています。
6理屈はともあれ、日本の新羅(豊國)のネット網が見えてきます。
東西南北からの財貨
西の戎・・・東の夷(朝鮮、吉林・黒龍の粛慎、東北の蝦夷)
北の狄・・・南の蛮
の邦々から、
交易品ないしは属国からの献品、
鉄などの製法ロイヤリテイが入ってくるのでしょう。
7海外を牛耳る国:豊國新羅
牛耳る国々もありましょう。しかし、海外にスサノオの子孫が、沢山あると伺われ、少しずつでも集めれば、大きな御調を大倭國の天皇に届けることが可能と判断します。
その一端が、サマルカンド、昔のバクトラでした。(大漢國から6千km)
また、日本語が、アルタイ語族ということからも、アルタイ山を避けて通れないでしょう。(アルタイ:蒙古語の金、始皇帝先祖の故地)
日本には、中国各地と同一地名が、「わんさか」在ります。
神功皇后紀事にあっては、日本の偉大な神を、ほぼ暴露し、
隋書俀國伝の記事で、古代の政治、統治組織があらわになり、
ほぼ日本の政治・経済の全貌が判断出来るとみています。